桜：ヤマザクラ・山桜［Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba, 1992］

Yama-zakura
One of the representative cherry blossoms in Japan.
バラ科（Rosaceae）サクラ属

典型的なヤマザクラは、開花時に展開する赤味のある葉と白い花のコントラストも楽しめ、これを遠目で見ると、独特の美しい色味を感じます。
日本で花といえば桜、桜といえばソメイヨシノを指すほどのブランド、 Tokyo cherry とも呼ばれる染井吉野も、［吉野］の名を冠していますが、当時からずっと桜の横綱だったんだろうなと思います。
いわゆる『吉野桜』といえばこれ（実際の吉野の桜は200種3万本と言われます）で、変異に富みます。開花時に展開する葉の色も赤だけでなく、黄〜緑まで多様で、展開時期も違っていたり、花も淡紅色や花弁の外側だけが染まっていたり、淡紅色〜白に変わる品種等々、更には旗弁（雄蕊が花弁に変異したもの）が生じたり八重化したものまであるそうです。
普通見掛ける桜の多くは、花柄の根元から、または根本近くで分岐しているように見えますが、ヤマザクラの花柄は途中から分岐します。
　

▼写真をクリックすると、拡大画像を別画面でご覧いただけます。