KEI's昆虫採集記:アルバムバナー

イロハモミジ[ Acer palmatum Thunb. ]

イロハモミジ

Iroha-Momiji:Japanese Maple
ムクロジ科(Sapindaceae)カエデ属
※クロンキスト、エングラー体系では、カエデ科(Aceraceae)

落葉低木で公園などにも盛んに植栽されています。柏あたりでも美しく紅葉します。
ヤマモミジ(オオモミジとともにイロハモミジの変種のようですが、葉の形を除けばオオモミジとヤマモミジの方が近いそうです)と似ていますが、先端付近の枝振りがよりすっきりしていること、翼果が上に向いており、開きかたも大きいことから、識別でき(ることもあり)ます。タカオカエデ,イロハカエデ,タカオモミジとも呼ばれます。(カエデ類は各地で植栽され、品種も多く、難しいので、植裁の場合は銘板を確認するようにしています。)
 

    難しい紅葉類の識別ですが、イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジの3品種の識別点を以下に列挙します。

 

<身近な植裁では、園芸品種も多く、変異もあるので、単純には断定し難いです>

分布:(植裁が多いのであてにならない?)
   イロハモミジ/本州、四国、九州、(主に太平洋側、どちらかというと低標高の照葉樹林帯)
   ヤマモミジ/北海道、本州(主に日本海側)
   オオモミジ/本州、四国、九州(太平洋側、どちらかというと高標高)
紅葉:イロハモミジ/ほぼ全体赤く染まる
   ヤマモミジ/赤・黄・斑・緑など多彩、
   オオモミジ/やや薄めの赤・黄・斑・緑など多彩
   (日当たりなど条件による差の出方なので、条件によって差は大きい)
鋸歯:イロハモミジ/重鋸歯、ヤマモミジ/重鋸歯(欠刻状)、オオモミジ/単鋸歯
葉形:イロハモミジ/深く5〜7裂(稀に9裂)
   ヤマモミジ/中〜深く7〜9裂が多い(稀に5裂)
   オオモミジ/深く5〜7裂(稀に9裂)
葉柄:イロハモミジ/上面に溝がない(ルーペで浅い溝が見えることも)
   ヤマモミジ/上面に溝がある(ルーペではっきりそれと判る)
   オオモミジ/上面に溝がない
翼果:イロハモミジ/葉の上で水平に開く(完全に平開するものが多い)
   ヤマモミジ/葉下に下がりU字またはブーメラン型(上に開くものも:園芸品種?)
   オオモミジ/葉下に下がりU字またはブーメラン型
枝先(6〜3月):イロハモミジ/赤みあり
        ヤマモミジ/黄色み掛かる
        オオモミジ/黄色み掛かる
   冬芽の状態でも、イロハモミジの芽鱗は全体が赤く、基部の毛(黄色っぽい)が短いが、
   ヤマモミジやオオモミジでは赤みの抜けた部分があったり、基部の毛が長いので、
   遠目で差が出る?
 

 

 

▼写真をクリックすると、拡大画像を別画面でご覧いただけます。

イロハモミジの画像ページへ

イロハモミジの画像ページへ

イロハモミジの画像ページへ

イロハモミジの画像ページへ

イロハモミジの画像ページへ

イロハモミジの画像ページへ

イロハモミジの画像ページへ

KEI's昆虫採集記:アルバムトップページに切り替えます。へ

KEI's昆虫採集記:ホームページへ

inserted by FC2 system