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キリ・桐[ Paulownia tomentosa (Thunb.) Steud. ]

キリ・桐

Kiri:Empress tree
キリ科(Paulowniaceae)キリ属

※旧体系ではゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)で、古く1783年にはノウゼンカズラ科
 (学名などの詳細はウィキペディアご参照方)
落葉広葉樹で、タンニンを多く含む材は、空気も多量に保っていて、防虫防湿効果に優れるため、高級な箪笥(たんす)や下駄の材料として有名です。また断熱や難燃効果があって、金庫内にも使われるのにも納得できます。このためかどうか中国で[泡桐]と呼ばれているそうです。『きり』には美しい木目[木理]という説もあるそうですが、切っても切っても良く伸び、伸びては切るので[切り]と言われるほどよく育つから、とも言われます。

 

 

娘が生まれると桐を植え、嫁入りの際にその桐で箪笥を作ったという話しは実際にあったそうで、私も両親から聞かされました。(母の嫁入り道具らしい桐箪笥がそうだったのかどうかは聞き損じてしまいました。)
初夏、4月〜5月頃に美しい花を咲かせますが、風で落ちやすく、綺麗な花が地面を覆っていることもあります。大きめの朔[草冠に朔]果(さくか)には膜質の翼(羽つき餃子の羽みたいな感じ)を持つ小さな種が沢山入っていて、風で飛ばされます。この朔果が成熟して割れる頃までには翌年の花芽が育っていて、秋には両方が混在することになります。真冬から早春に見られる[実]は種子を飛ばし終わった朔果の外殻が落ち残ったものです。
成長すると20センチにもなる大きな葉は対生で、葉柄は長く、花札でおなじみの形で、3〜5裂します。

 

 

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