Hana-no-ki( Hana-kaede ) Japanese Red Maple ムクロジ科(Sapindaceae)カエデ属 ※旧体系ではカエデ科(Aceraceae)
雌雄異株で、カエデ類としては大きめの花を付けます。公園などで植栽されていますが、自然状態での棲息環境維持は厳しそうです。 独立行政法人森林総合研究所(森林研究・整備機構)によると、ハナノキの翼果は初夏には散布されてしまうそうです。他のカエデ類は秋頃に散布されますので、ハナノキの種は地上で長時間を過ごさなければなりません。つまり、腐敗やネズミなどの野生動物によって食害を受ける可能性も高まりますので、決して得な戦略ではありません。 自生地では更新が見られない地域もあるそうで、保全対策が必須のようですが、ハナノキだけを保護するような対策では、更新されないまま老いていくだけですので、自生地全体の保全が鍵になりそうです。
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