待ち人来たらず、でも初夏のかおりが 2006年4月15日 フィールドに初夏のにおいを感じることができました |
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そろそろネジロカミキリ(未遭遇種)も出てくるという噂もちらほら聞こえるので、タラの芽を探索していたところ 「お、トラフコメツキじゃん」、「な。な。何これ!?」採り手の冷静な一言に少々興奮気味の撮り手であります。日頃の勉強の差が出ます。 で、初遭遇なので、持ち帰るかどうか、30秒ほどの“閣議”の結果、あまり範囲を拡げ過ぎると収集がつかなくなる、と結論し、記録に止めることで、めでたく合意。ということでパチリ。 |
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さらに探索すると、芽の裏というか下のオーバーハングに隠れるような格好で佇(ただず)む小さなカミキリがいました。 高い位置なので、撮影にはきついのですが、呼吸を止めて、えいっ! |
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結局ネジロカミキリはいないので、近くを歩いてみると、付近の手入れをしたのか、伐採木が積まれてました。シーズン中にやってくれれば良いのに、と愚痴りつつ覗き込むと、アリグモがうろうろとしています。 アリはすぐに通り過ぎますが、アリグモは同じところを行きつ戻りつするので、それと判ります。顎(あご)の部分があまり目立たないので、どうやら♀のようです。 |
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葉のついたままの伐採木(ハンノキじゃないかも)にいた10ミリ近くはある、立派なハムシです。色、形、それに近くにハンノキがあって、シーズン中はウルサイほどいる事から、ハンノキハムシではなかろうかと思っています。つやつやとして、なかなか奇麗でした。 近くのキャンプ場裏にある“ハンノキ並木”を確認しておけば良かったと後悔中であります。 |
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林縁を歩いていると、ブウ〜ンと大きなハチが翔んできました。丸みがあって、毛むくじゃらです。近づいて見ていると、撮り手の顔に向かって来て、かるく接吻していきました。なんで!? 様子を見ていると、陽当たりの良い叢(くさむら)に降り、そのまま、ゆっくりと横になっちゃいました。翔び立ったものの、寒くて動きがとれないのか、居眠り状態になっているようです。トラマルハナバチではないかと思います。 |
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この辺で、山に向かうか、県南のMポイントに戻るか またも“閣議”が招集されました。 で、 この寒さで、標高を上げても成果を望むのは無理だろう、 ということになって、 Mポイントに向かいました。 |
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Mポイント近くの公園内のネムノキに怪しい輝きが!羽化不全か、羽脱待ちのところを天敵に襲われたものか、原因は判りませんが、奇麗な前胸が見え、中を開けてみたところ、エリトラ(翅鞘)も見事に残されていました。あ〜ぁもったいない。 アオスジカミキリでした。 |
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(拡大画像ありません) シーズンは終わった(つもりになっている?)ようですが、“季節をずらして出てくるのも種の生き残り戦略だから、いるんじゃないの”ということで、スギカミキリの探索もしてみたところ、いきなり出ました。かなり大きな♂です。 |
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アップだ、えいっ!3センチ近い大きなスギカミキリ♂です。驚きました。こんな立派なのがいるんですね。寒さのせいか、まったく動かないので、盆暗な撮り手にも撮影にゆとりがありました。(それにしちゃぁ・・・という議論はこの際ご勘弁を) |
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あちこちに、小さな脱出口も増えているので、“ヒメスギもいるよね”などと、めくれ上がっているところを、丁寧に見ていると。 ちゃんといました、ヒメスギカミキリ。これは“お姫さま”ですね。さすがに小さな隙間に隠れているので、スギカミキリに比べて見つけ難いです。最初撮り手は蛾の蛹に見えたので、採り手を呼んで、確認してもらったところ、「ヒメスギじゃん」ということになったのでした。 |
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近くにあった、完全に立ち枯れたスギの樹皮を剥がしたところ、オオコクヌストとゴキブリ(粉まみれ)が仲良くか、隠れていました。オオコクヌストはゴキブリは襲わないのかな? |
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さらに付近を探すと、ヒメスギカミキリの“王子さま”もいました。 “肩”の赤がアクセントになって、なかなか風情が良いのですが、小さくて展足も大変なので、これ以上の追加は求めない事にしました。 |
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ネジロカミキリは、定着していない可能性がありますが、 怪しげな脱出口もあるので、出掛けた時は確認してみるつもりです。 また成虫越冬(撮り手は認識不足)だそうなので、 次は冬の間からマメにチェックしてみようと思います。 カエデの花はまだほんのりで、 あと1〜2週間はかかりそうな雰囲気でした。 もともと花に集まるカミキリの薄いところなので、 連休には県央から県北の紅葉の名所にも 出掛けてみたいと思っています。
それにしても、寒かったなあ・・・・by撮り手。 |
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