螢もお祭り

2006年4月30日 茨城県南部

ネムノキにホタルカミキリが沸騰していました

さ て っ ・ ・ ・ と

ぽかぽか陽気に誘われて、ポイントをのんびりと探索に来ました。なんちゃって。
実は、エゴノキなどの様子を見るのと、キクスイカミキリとの淡い出逢いを期待していたりします。

あとひとつ、久し振りに鉄人Mさんです。
現場から電話したところ、案の定寝てましたが、どうやら駆けつけて来る様子。付近を散策しながら合流を待ちます。

駐車場で準備をしていると、いきなり翔んできたのが、ゴマフカミキリです。夏の森では、邪険にしがちですが、考えて見ると身近過ぎて、まともに写真も撮っていなかったりします。左の後脚を失っていましたが、元気です。

駐車場の舗装にも上手い具合に紛れるもんですね。

うっひゃぁ〜

ヨコヅナサシガメは相変わらずわさわさと集団で蠢(うごめ)いてます。

もう成虫になっている個体も少し交じっています。脱皮直後の個体は濃いピンクと赤の中間のような色をしています。(あえて写真は遠慮しておきます)

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駐車場脇のヨモギを覗きます。

ゾウムシが沢山・・・

同定放棄 すまんこってす ○| ̄|_

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ヒメカメノコテントウ

ちょこちょこと元気に歩き回っていました。

造成された駐車場の一角なので、まだ根が育っていないのか、この付近にはいないのか、時期が合わないのか、キクスイカミキリ、影も形もありません。

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ビロードコガネ

なんとなく夜翔んでくるイメージがあったのと、もう少し焦げ茶な印象を持っていたんですが・・・ヒメか、もしかしたらオオかも・・・脛節(けいせつ)、ふ節、頭楯(とうじゅん)、触角。
特定できる写真がありません(-_-;)

言い訳しつつも、ムシの種類は順調に増えてます。

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コウモリガの幼虫らしいです。
ボクトウガの幼虫とさせていただきます。訂正が多く申し訳ありません。
   ▼
みんなでつくる日本産蛾類図鑑さんを拝見して結論しました。

この後樹に穴を穿(うが)ちはじめました。入り込むつもりでしょうか、、、、???一旦出て、また穿孔して潜り込む?蛹化するってことなのかな。

ベニヘリテントウ

近ごろは、今まで意識していなかったムシたちにも心を奪われたいと思いはじめています。
とても簡単なことで、出逢ったら見つめちゃうだけのことです。

今まで意識がなかっただけで、このテントウも初遭遇ではないはずですが、意識して見ると、フィールドが倍楽しくなります。

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とはいいつつも、カミキリはやっぱり主役です。

やっほぉーっ!

立ち枯れ状態のネムで、採り手がホタルカミキリが沸騰しているのを発見。ほんとに沸騰しています。蟻より多い、幹を見上げると走り回り、歩き回り、ペアリングに大忙しで

なんだかなぁ

KABAちゃんが混じっているのか?
トリオが組まれてます。

これ一組だけじゃなく、数組がこんなふうによちよちと歩き回っていました。いったいどうなってんの!?

風雲螢城

これが噂のホタルカミキリのフェスティバル会場その1です。不用意に寄りかかると、ホタルカミキリを潰してしまいそうなほど、びっしりついています。

ムービーも撮りまくるぞ!と勇んではみたものの、コンパクトデジタルのオマケ機能なので、近接撮影はスチルだけで、ホタルカミキリサイズを撮ろうとすると、完全に合焦範囲を超えてしまい、トライしてみたものの、ムービーはあえなく全滅。
  ・
  ・
  ・
ムービーのちゃんと撮れる、、、、
おっと、またまた物欲が

そうこうしているところへ、鉄人Mさん合流。

さすがにこの辺をいつも散歩しているというMさんもこんな状態は見た事がないそうです。

さらに
 ↓

普段ネットなど、道具を持たない、Mさんは初見らしかったムシクソハムシです。

花を掬っていたらネットに入りました。しかも、珍しいことに撮り手のネットに。

まず手に載せて、パチリ。

好いムシですねえ。

見ていて飽きるということがありません。この造形とネーミング(あまりに人間的発想の名前ですが)、ほほ笑ましいです。

剥がれ落ちたネムの樹皮で、ヤラセ写真もとりました。このムシ大好きだなあ。

アミガサダケ

後で判ったのですが、フランス料理では結構珍重される素材だそうです。生食は×だそうです。

見つけた時は、アミガサダケとは知らなかったので、『見るからに怪しいよなあ・・』、『でも意外とフランス料理用に高く売れたりして』などと、軽口を叩いていたんですが、まさか、ほんもののアミガサダケだったとは。

鉄人Mさんと採り手、ハリギリを観る の図

少し歩くと、ネムやエゴノキだけでなくハリギリ(センノキ)、偽明石家、あれ誤変換!?→ニセアカシヤなど、気になる樹がそこかしこにあります。

手前の細竹の束も気になるんですが、オシゴト用なのでもちろん手出ししません。

???

ウワミズザクラに来ていたキイロスズメバチ。のようですが、ナシアシブトハバチの可能性も捨て切れません。

“あしぶと”には見えないのですが、腹背の様子が怪しく、腹側の模様はキイロスズメバチに見えます。

胸背や頭の鮮明な写真があれば良かったんですが

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これも今回心奪われた1頭です。

なんだろうと、3人で覗き込み、『ハネカクシじゃん!』で、また感激。

図鑑で調べたところ、キンボシハネカクシという種類らしいです。ハネカクシもなかなか奥深そうです。

こちらは、春から初夏のお馴染みさんです。

ベニシジミ、後ろにモモブトカミキリモドキもいてなかなか季節感のあるツーショットになりました。

ベニシジミは春になるといつでもいてくれますが、愛らしい蝶で、親しみ易さではテントウムシと双璧ではないでしょうか。

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クロウリハムシのペアです。

これも普通種ですが、愛嬌のある顔をしていますね。ちょびヒゲが生えているようで、楽しいムシです。

ここらで、Mさんもチェックしていなかったという、スギカミキリの公園に向かう途中の杉にいたヒメスギカミキリです。

なかなか良い色をしています。

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これはヒメツチハンミョウ

おなかがぷっくりと大きくて、産卵場所探しでしょうか。とても変わった一生を送ることで知られています。興味の有る方は、GoogleやYahooで検索してみて下さい。あちこちのサイトで説明されています。

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ヒメスギカミキリ
   ▼
ヒメツチハンミョウ
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と、姫が続きましたが、さらに姫続きで、
ヒメヤママユの3齢幼虫です。ウワミズザクラの葉裏にいました。

同定ありがとうございました。
 → 
幼虫図鑑さま(その後3齢幼虫であることもお教えいただきました。)

もうひとつ、ホタルカミキリの湧いているネムがありました。

どうもアオスジカミキリにやられ、瀕死状態のネムを狙うようにやって来ているようです。

付近にネムは沢山あるのですが、瀕死のネムの香りがあるんでしょうか?見た目は同じように見えても、まったくついていないものの方が多いんです。

謎であります。

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今日はまだムシに出逢います。

ドクガということはすぐにわかったのですが、図鑑でしらべたところ、ゴマフリドクガ(毒針毛あり)だそうです。ドクガすべてが毒を持つわけでもなく、成体には毒はないのですが、繭にたっぷりと残った毒針毛を羽化時に再び身に纏い、翔び立つらしいです。いずれにしても注意が必要ですね。

そうこうしているうちに、“スギカミキリ公園”に到着しました。ここは採り手の独壇場です。

スギカミキリ無紋型
シッコク漆黒!?(一部DVDファン限定駄洒落)

季節も終わりだろうと思われましたが、あれよあれよと言う間に、スギカミキリを見つけまくり、Mさんも無事自ら確認され、合わせて数頭のヒメスギカミキリと10頭近いスギカミキリを見つけました。

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またも迷わせるムシ登場。

ゴモクムシかなぁ。ゴミムシかなぁ。。。。

なぜか杉の幹にいました。

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杉の樹皮裏で蛹室を作っていた、蛾(多分)の蛹ですが、スギドクガは葉をつむいで疎な繭を作る写真をみたことあるし、、、、、

またも探索できません○| ̄|_

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こちらは立ち枯れたスギの樹皮裏にいた、オオコクヌストですが、生態写真を撮らせてくれませんでした。慌ただしく動き回り、落ち、スギの根元の枯れ葉裏に潜り込み、散々追い回したあげく、結局採り手の軍手に抱かれてパチリ。

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撤収直前、樹皮裏から半身を覗かせている立派なスギカミキリを発見しました。それにしても、夕方まだ明るいのに、外の様子を窺(うかが)ってるんでしょうか?

採り手が摘んで確認して見たところ、なんとヤニに捕まっていました。3センチ近い大きさのスギカミキリでしたが、最後の最後でヤニに捕まってしまったわけです。

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