フツーが嬉しい・・・

2006年5月20日 茨城県北部

雷雨の合間にカラカネハナカミキリと初遭遇

んん〜っ

予報は悪いんです。関東全域で強い雨と所により雷もあるというし、確かに天気図見ても、危なっかしいです。前の週末も天候不順だったし、行かずに後悔するより行って後悔しようか。やばいときは逃げ帰れば良いし。採り手と撮り手は簡単に意見が一致。押っ取り刀(ネットとカメラ)で出掛けました。

給油に立寄ったSAでは、このところのガソリン価格高騰で、価格逆転でした。
 2円だけですけどね(^.^)

いつもよりずっと北です。

高速を降りてからはコンビニもありません。周囲を見ながらのんびり走ります。相方がいると楽ですね。眼が増えますし、運転の集中も解かずに済みます。

後続車をやり過ごそうと、路肩に寄った時、ヨモギが見えました。しかも萎(しお)れています。

こりゃ降りてみないといけませんね。

ありゃあ。北茨城でキクスイカミキリに出逢えるとは、ちょっと嬉しいサプライズでした。民家脇の空き地のようなちょっとしたところですが、こういうところにいるんですね。

このキクスイ君、今まで出逢った中でも一番の元気者でした。翔ぼうとする瞬間、身体のオレンジが見えて、なかなか艶(あで)やかです

同じところにいた、ハスジカツオゾウムシです。

残念ながら、ピンボケと手ぶれでどうもいけません。

こちらはヒメジンガサハムシ

ジミーな虫ですが、初遭遇。そこはかとなく面白い形をしています。

カラスノエンドウ(多分)にいたヒメカメノコテントウ。蟻とは仲良しか、競合か、関係性はないのでしょうか。見ている間、少なくとも争うようなそぶりはありませんでした。

民家近くなので、あまり長居をして、怪しまれてもいけませんし、天気も気になります。

徐々に渓谷というか山の風情になってきたところで、ちょと気になる未舗装の脇道がありまして、“ブリーフストップ”ということにしました。

車を降りたすぐ脇で、採り手の一声。撮り手はカメラの準備もこれからというのに。。。

『からかね!』

『へっ!?』

カラカネハナカミキリですってば!

世間様ではフツー種らしく、あまり喜ばれないようですが、こちとら初遭遇。こんな不安な天候でもいてくれた君は偉いぞ!

<拡大画像

キクスイや、ヒナルリハナに比べて体格が立派で、良い艶をしています。それに橙のモモもキュートじゃないですか。また一目惚れしちゃったかも。

ブリーフストップ(ちょっと停止)なので、どんどん進みます。

一見、派手なテントウムシ、といった印象でしたが、朱く華やかなハムシがいました。

クロボシツツハムシというそうです。

飛翔する瞬間も狙ったのですが、草しか写ってませんでした・・・_| ̄|○

マルカメムシです。

車に戻った時に、ドライバーズシートで休んでいたのですが、これも生態写真と言えるのでしょうか?
遠目だと判らないのですが、寄って見ると姿形が思いっきり楽しいですねえ。

撮り手は被写体として、半翅目にハマりつつあります。このまま底なし沼に入り込むかも・・・カメムシやヨコバイなど、この目は面白過ぎです。

さて、カエデの花は無いし、実もありません。まだ咲いてないはずはないのに、いったいどうなっちゃってるの?実がつく前に、天候不順で落とされちゃったんでしょうか。

ともあれ、またまたチョット停車です。

まだ明るさがあります。。。。

今日はカミキリは少ないけど、楽しい虫に出逢っています。こんどは何かな。。

わぁっ ウシカメか?
あれれ・・・違いますぅ!

一瞬ドキっとさせてくれたのは、トゲカメムシの幼虫でした。

“肩”と“背”の模様、それにシルエットが個性的です。

こちらは、ちょっと不安ですが、

ヤマトカワゲラカワゲラの一種と修正させていただきます(5/30)。←北隆館の昆虫図鑑の表記によると、サイズ、色とも“カワゲラ”の方が近いようです。

やっほぉ〜!

イチモンジカメノコハムシです。

これ好きです。昔から。

ちゃんとした写真が撮れてなかったので、今回は嬉しいです。活発に歩き回っていましたが、いくつかのアングルで撮影できました。

こちらはゴールデンウィークにも出逢ったオオメナガカメムシ(オオメカメムシ)です。

エサを捕らえているところに遭遇したと思ったのですが、ありゃりゃ。忙しいんですねえ。

別画像拡大

半翅目が止まりません

キベリネズミホソバという蛾です。

ちょっと遠かったので、寄ろうとしたら、翔んでしまいました。そして、近くの落石防止用でしょうか、フェンスの支柱に止まってしまったので、しかたなくそこで、アップを取らせてもらいました。

 

この後、大粒の雨がボツンボツンと車の屋根を鳴らし始め、

なおも進もうとすると、暴力的な勢いになってきました。

これ以上深追いしても外に出られる状態でもないし、

虫との出逢いは無理だろうと判断しました。

実は、撮り手はもう少し深追いしたかったのですが、

採り手は無理しない方が良い(正着でした)というので、

山道の途中でスイッチバックしました。

 

県央か県南で降ってなかったら、春の蛾もいるかも知れないし、

灯火でも見て回ろうか。ということになりました。

 

本降りの中、高速に乗って、最初のPAを出る頃にはかなり激しい雨になり、

県央に下るまでに雷鳴は轟くし、視界も悪くてのろのろ運転になるし、

結局県南も稲光の中を通過してしまいました。

 

やがて、利根川を渡ると、“千葉県に入りました”

ナビのお姉さまアナウンスを聞いたのであります。

無理して山に突入しなくて良かったなぁ〜 (・・;)

 

■ 行かない後悔をするなら行って後悔すること ■

短い時間でしたが、盛りだくさんの虫たちに逢え、

出掛けていったのは大正解でありました。

 

■ 危ないときは、確実な方に戻ること ■

確証のない軽率な行動は慎むが吉。

撤収のタイミングもナイスでした。

 

本日の教訓でありますが、撮り手はちょっと反省。。。うひひ。

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