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帰化植物に新しい天敵出現か

2006年6月3日 定点チェックで意外なところにキクスイカミキリ発見

曇っています。気温も低いです。風もあります。

それでもいつもの場所に行ってみると、咲いている栗もありました。

もちろん掬ったり、周りをルッキングしたり、何が出るのか出ないのか。

ナガゴマフカミキリ

実は、数年前に自宅に連れ帰った個体の子です。出がけに飼育ケースで羽脱していたので、帰してあげようと持ってきたものです。

何だか変な格好でしがみつくんですね。

エグリトラカミキリ

栗の花にいました。大きいです。

 

<拡大画像

ベニカミキリ

これも立派なサイズです。

ここでは初めてのキイロトラカミキリ

秩父の伐採木では良く見ますが、このように栗にとまっているのも初めて見ました。

カトウカミキリモドキ(多分)
アオカミキリモドキ

一瞬ミドリカミキリかと色めきましたが
残念 _| ̄|○

※2015年11月01日
脚部の色(腿節と脛節より先の色味の違い加減)がカトウカミキリモドキに近いように考えられるため、訂正させていただきます。

栗の横にあったネムノキをチェックします。

ヨコヅナサシガメ

成虫はひらひらと良く翔びます。

脚をキャタピラのように両足揃えて回転させるようにして前進していました。

 

<拡大画像

ゴマフカミキリ

こうしてみると美しいですね。

ホタルカミキリ

まだ多くの個体が闊歩していました。

その斜め上に何やらこんもりと

えいっ! ズームイン!

サビカミキリのようです。

ネットに納めてみると

ナカジロサビカミキリでした。

栗周りはこんなところでしたが、

もちろん、道沿いもチェックです。

多いですねえクロウリハムシ

サルトリイバラにはルリタテハの幼虫

サイズからすると終令でしょうか。

ヒメホシカメムシというそうです。

カメムシの仲間は背中に顔が見えることがありますが、これは、ご丁寧に櫛を入れた髪を載せているようにも見えます。

<拡大画像

クズノチビタマムシ

近くのクズの葉を食べていたのですが、翔んでこちらに静止したところです。

つい先日まで

>> 幼虫 << ばかり見てきた

アカスジキンカメムシです。

大型で美しいカメムシですが、比較的普通にいるようなのが嬉しいです。

<拡大画像(別個体)

近くにあった脱皮殻です。

ひと通りチェックしたので、もうひとつのいつものポイントに向かいます。

なぜ? 何となく、半端感があったのと、ここ数週間お邪魔してなかったし

単純に見てみたいという好奇心でしょうか。

着いて、駐車場の脇を見ると、なぜか萎れた草が目立ちます。伸び切っていないセイタカアワダチソウです。

帰化植物の代表格ですが、こんなに目茶目茶に萎れさせた犯人は誰なんでしょうか。

チェックしてみます。

ありゃぁ〜!?
キクスイカミキリ君じゃないですか。

ヨモギと混在している場所では、ヨモギよりもセイタカアワダチソウの方が強く加害されていました。

これは驚きの発見でした。もしかしたら、ここでセイタカアワダチソウが優勢植物になれないのは、伸び切る前にキクスイに生長点を止められてしまうからなんでしょうか?

もちろん、ヨモギにもちゃんとついていますが、明らかにメインディッシュはセイタカアワダチソウのようです。

新しいパラダイス発見か?
来年はピーク時にチェックしてみます。

 

<拡大画像

一瞬ミミズクかと思いましたが、違いました。トビイロツノゼミというそうです。

 

<拡大画像

トホシテントウもちゃんと大人になってます。しばらくすれと、また地球外生命のような幼虫が、目を楽しませてくれるはずです。

 

<拡大画像

ホソオビヒゲナガですね。

スピードライトがもろにカブっちゃいました。

アカガネサルハムシ

相変わらず難しい被写体ですが、“実物はもっと奇麗です”と注釈せずに済む写真を早く撮りたいものです。

そうと知ってか知らずか、クモやアリグモに狙われやすいはずなのに、葉の付け根付近にいることが多いです。

 

<拡大画像

ちょっとした時間ですが、慣れ親しんだところでも

億劫がらずにチェックすると、おなじみのムシにでも

新しい発見ができることがあるんですね。

今回も、これといった珍品種には出逢えませんでしたが、

別の意味で、新鮮な驚きに満ちた散歩を楽しむことができました。

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