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ミドリカミキリ完全体に興奮ですけど何か?

2006年6月10日 今日はいろいろ出て楽しかったです

気象庁が梅雨入りを発表した途端に雨が止み、うっすらと日差しも。気温も上がってきました。

どうなってんのかなぁ。

どうなってたって、恵みの晴れ間にかわりはありません。長靴を車に積み込もうとしていると、家の脇を大きなアオオサムシが歩いていました。幸先いいかも。

それでは出発です!

今日はMさんが先に来ていました。

ちゃんと日陰に車を入れてあります。

電話してみると、すでに相当歩いている様子でした。待ち合わせ場所を指定してもらって、私たちも歩き始めます。

栗の花ですが、満開もあれば、殆ど咲いていないものや、5分くらいのものもありました。

農作業をされていた、地元の方とお話しができました。この辺だけで栗は5種類もあるそうです!“丹波とか”いろいろ聞きましたが。(・・;)

Mさんによると、この写真のように立派な花が咲く栗にはあまりカミキリは集まってこないようで、痩せた地味な花をつける栗の方が良さそうです。栽培種より山に自生するような栗が良いって事でしょうか。

さあ、虫も出てきましたよぉ

ヒメトラハナムグリ

やっぱ蜂系の擬態?

 

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ジョウカイボン

採り手とMさんにネットを預け、撮り手は叩き網をもって栗の立ち枯れを中心にあちこち叩いております。

最初に落ちたのが・・・

 

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カトウカミキリモドキ(多分)
アオカミキリモドキ

なんだかなぁ
キレイな色なんだけど。。。
細かくていいからカミキリ来てくれぇ〜!

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わぁっ〜!

ほんとに細かいの来たぞぉ〜

ガロアケシカミキリ

それにしても、男子がちっちゃいなあ。

 

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謎カミキリ

ケシカミキリの可能性が高いです。

落ちた時にはニイジマチビかと思ったんですが、この不明瞭な写真を撮った後に逃走されてしまいました。ニイジマチビのスレたものか、クモガタケシカミキリか、はてさて、次にキャッチした時にはちゃんと持ち帰って確認しなくてはいけません。他にカミキリでは、ベニカミキリとエグリトラカミキリがフィールドを牛耳ってました。ベニカミキリの飛翔を撮ったのですが、赤いモヤモヤとやけにくっきりした栗の花が写ってました。

次頑張ります。

シロコブゾウムシ

一瞬オオゾウムシかと思いましたが、シロコブゾウムシでした、かなりの数が出ていました。

良く見かける大型のゾウムシですが、コブコブも全体の形も面白くて、見飽きることがないです。

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ヨツボシケシキスイ

栗の幹のクラックに5頭ほどが固まっていました。

これから夏の夜の樹液採集でも常連さんですが、よく見ると顎がカッチョインですよ。

 

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Mさんと採り手、何やら栗談義でしょうか。

花をルッキングの図。

 

この辺で採り手はルッキングに徹していました。栗の立ち枯れを中心に見て回ります。

Mさんもじっくり見るタイプです。

出たぁ!ミドリぃ〜〜!!

こんなもので喜んじゃって、などと言わないで。意外と私たちのフィールドでは少ないらしく、Mさんも、最近は見かけなくなったとのこと、採り手も撮り手も完全体のミドリカミキリは生涯初です。

少なくなった場所で確認できたことも嬉しいです。

しかも良い香り!

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畑の周囲の菊には

まだキクスイカミキリがいました。

残党か?と思いきや、かなりの数がいました。私たちの感覚よりは、発生期間は長いようです。

 

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ナガニジゴミムシダマシ

栗の立ち枯れにいました。

菌類でも食べに来ていたんでしょうか。

 

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これも栗の立ち枯れです。

クロナガタマムシと思われます。

 

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栗の花を見、掬い、立ち枯れを見、叩き、菊をチェックしたり、ときどき地元の方と立ち話をしながら、楽しい散歩が続きます。

 

Mさんの散歩コースの半分ほど来たところです。

さすがに今日は喉が乾きます。

ヒゲコメツキ♂

開けた場所から、里山の散歩道に入り込んだところで、また虫が出始めました。

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おっ

あの食痕だ!

やっほ

シラハタリンゴカミキリです。
艶(あで)やかです。

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昨年るどるふさんに教えていただき、採集することができましたが、自力で見つけたのはこれが初めてです。

“生涯初めての出来事”に何度も遭遇することができるのも、虫採りの大きな楽しみのひとつです。

シリジロヒゲナガゾウムシ

お尻の白さよりも、眼の近さと大きさ、それにヒゲが印象的なゾウムシですが、非常に活発で、室内撮影しました。

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歩きながら、虫を探しながら、地元の方のお話しを伺いながら、

のんびり歩き、眼と耳は心地よいシゲキを受けました。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものです。

実はここが不調なら、別の場所に移るつもりでいましたが、

まったくその必要はなくなりました。

そちらはいずれまた、出掛けてみます。

 

で、嬉しいオマケがありまして

アオスジカミキリ♂

自宅に戻り、ゆったりしていた夜、玄関脇のプラケースからがさごそと音がして、確認してみると、大きなアオスジカミキリが羽脱していました。

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冬の間に、今日歩いたフィールドから拾ってきたネムから羽脱したものです。ってことは、フィールドでもそろそろ出てくるってことですね。

材採集はなんとなくしっくりこないところもあって、熱心ではないんですが、偶然切り落とされた枝があったので持ち帰っていたものです。

結局この日、5頭、12日夜に2頭が出ました。

 

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