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Mさんと散歩、センノキの食いっぷりに(゚o゚)

2006年7月15日 よく見掛けるカミキリの追加なので、今回は虫も少ないです。
        いるはずの場所で、ちゃんと見つける嬉しさ再発見です。

サビカミキリ

いきなりこんな写真でスミマセン。昨年マツノマダラカミキリが出た松材から、サビカミキリが2頭羽脱していましたので、とりあえず回収して、記念の写真をパチリ。(実際は14日の晩遅くの確認でした)

・・・で、今日はというと

aile21さんが、エゴヒゲナガゾウムシを見事エゴからゲットされていたのを、よだれダラダラで読んだ私は、短絡に反応して、エゴチェックしようと思い立ったのです。

採り手も付き合ってくれると言ってるし、今日はMさんがもう来ているはずです。

しっかし、暑くて暑くて熱くて熱くて・・・

車を降りて、Mさんに電話し、長靴を履き、ネットを出し、カメラを出し、採り手と『水はダブルにしとこう』などと言ってるうちに意識が跳んでいたらしく、車載していたトングをすっかり忘れて歩いていました。椎間板が完治していない撮り手には、100単位で拾い物をしようとするときは大事な道具です。ハイ。

エゴポイントに着きましたがが、暑過ぎるのかシーンとしてます。エゴを叩いてみましたが、ここで手にした虫らしい虫は、エゴツルクビオトシブミでした。これはこれで風情が良いですが、目的とは違います。実を拾おうにも膝まで伸びている下草の草いきれで、暑いレベルを超えています。飲めば汗、汗が出れば飲む、の繰り返しで、ほんの30分足らず。ペットボトル一本空っぽです。

採り手がエノキ上空にタマムシを確認するも、見上げているだけで汗が落ちているし、やってきたMさんも既にバテバテです。こんな辛そうなMさんは初めてかも。

 

ここは潔く場所替え!

少しは風も通るだろうし、ちょっとだけでも北といえば北だし

標高もちょっとは高いだろうし、100メートルで-0.6℃として・・・

計算してる場合じゃありません。

とにかく、つくばの森へ

ひゅんっ(実際は あぢぃ〜、とか ばてたぁ とか言いつつ)と移動

久し振りに雨の落ちていない週末なので、混んでます。キャンプ場に、フィールドアスレチック併設で、昆虫館まであるんですから。

駐車場を降りるとすぐに、美味しそうなバーベキューの匂いが鼻をくすぐってきます。

虫も採り難くなっているとはいえ、採り手が子供の頃から通って遊んだところですし、撮り手にも親として思い出の多い場所なので、チェックは外せません。

いずれこの森の目録を作ってみようと思っているくらいですから・・・・

こちらは常連さんのマメコガネですが、いざ面と向かって写真を撮ってみると、とても難しいです。

中を通り抜け、林縁に向かってMさんを案内して行きます。できればキスジトラカミキリとウバタマムシを追加したかったのですが、今日は×。

 

普通種といわれ、この森にいるはずなのに、採っていない虫がいます。

ヤハズカミキリです。

林縁にあった比較的小さなアカメガシワが不自然に枯れていたところを、採り手がルッキングで探し当て、ネットに落としました。

これもそのミッシングリンク(意味が違うけど!?)のひとつ。

いると判っていたのに、ここでは採れなかったカミキリです。好きな種類なので、素直に嬉しいです。

撮り手の叩き網に、細かな虫が落ちました。

カミキリのような気がしたので、採り手に確認すると、即答で『アトモンマルケシ』。

Mさんも撮り手も『何で判んの???』

確かにマイクロレンズで撮って、拡大して見るとアトモンマルケシカミキリでした。

今は若いみなさんも、くれぐれも眼は大切にしてください!どんなに図鑑を熟知していても、フィールドで見つけられなければ何にもなりません。

お馴染みのカブトムシです。

栗の切り株に来ていました。

この森の夏の横綱ですが、ちゃんと写真を撮っていませんでした。

今年はこれまでちゃんと記録してこなかった虫達もバリバリ撮るつもりですが・・・

横にはヨツボシケシキスイもいますね。

はい、ヨツボシケシキスイです。

これも今年からちゃんと撮影を初めた虫です。顎やエリトラ(翅鞘)の模様などなかなか良い虫です。

これから夏に向けて、カナブンや、コガネムシもちゃんと撮ろう!と決心しているんですが、実際は横にカミキリムシがいたりすることが多いので、ついついレンズの向きが替わっちゃうんですよねぇ。。。。

毎度どうもぉ〜!

アカハナカミキリです。

お馴染みのカミキリムシで、毎年逢っていますが、生態写真初めてです。。。しかもこの撮影場所でも初なので、結構嬉しいです。

松の切り株を少しずつ移動しながら産卵していました。

さて、MさんSを楽しむ!の巻であります。

そろそろセンノキカミキリが出てくるころです。毎年夜には飛翔する個体をネットに収めたり、タラから落ちた個体を採ったりしていますので、今日はじっくり見上げてみました。

いますいます!最初見つけるまでは、なかなか見えてこないのですが、触角を頼りに見つけられるようになると、次々と見つかりました。

残念ながら、遠いので写真的には△でしょうか。

ペアなのか、ただ同じところを食べているのか、3頭一緒にいるところもありましたし、単独でむしゃむしゃと食べている個体もいます。

Mさんもどんどん発見し、踏み台にと松の切り株を持ってきてくれまして、その上に乗って何とかそれと判る写真になりました。

センノキカミキリの♂の触角は見事に長く、すらりと伸びて魅力的です。Mさんも何頭か持ち帰っていました。

 

かなり濃密にセンノキカミキリがいましたが、

タラノキからの羽脱だとすると、数も多過ぎ、

ころらのタラでは、生態系を支えきれそうもありません。

付近のセンノキから出て、ここに集うのではないだろうかと思います。

 

夜に活発に飛翔する姿は、迫力があって、素晴らしいカミキリムシです。

 

今まで意識していなかったのですが、センノキカミキリは

イモムシのように、葉をむしゃむしゃと後食するようです。

フンも沢山します。自宅に戻るまでに、プラケースの中は

う○ちでいっぱいになってしまいまいした。

 

そろそろアカアシオオアオカミキリの季節だし、

次晴れたら、夜の森に来てみないといけませんよね〜

帰る前に、昆虫館に入館してみました。

カイコが展示されていました。殆ど移動することもないし、蛾には触る人もいないためか、あっけらかんと小部屋に仕切られた段ボールをテーブルに置いてあるだけです。

ここでは、海外の標本を買うこともできます。Mさんはホウセキゾウムシなどを、採り手も長年の憧れ、バイオリンムシの標本をお土産にしていました。値段は書きませんが、ラーメンを食べる位のお手軽な値段でした。後で価格を知った撮り手は・・・

σ( ̄o ̄)おいらも何か買えば良かったなぁ

昆虫館を出ると、アプローチを兼ねたデッキに、セマダラコガネが休んでいました。

少し黒みの強い個体です。

特徴的な触角をきちんと撮りたいのですが・・・

 

世間様で言うところの、眼を引くムシには出逢えませんでしたが、

ここでは初めてだったり、いるはずのものを、ちゃんと確認できたり、

それなりに充足感のある週末になりました。

普段二人の視線で見ているのところに、Mさんの感覚が加わると

楽しさが増すのが嬉しいのであります。

・・・・ということで、本日は終了です。

 

・・・オマケというか、蛇足というか

 

採り手が、持ち帰ったバイオリンムシを中心に、昆虫達を並べてみました。

ちょっと楽しい標本箱の出来上がりです。

 

本日のカミキリ

・サビカミキリ 2exs 材から羽脱@千葉県

・アカハナカミキリ 2exs ルッキング@茨城県(内1♀松の切り株に産卵中)

・ヤハズカミキリ 1ex ルッキング@アカメガシワ@茨城県

・アトモンマルケシカミキリ 1ex ビーティング@茨城県

・センノキカミキリ 6exs ルッキング@タラノキ@茨城県 他多数目視確認

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