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憧れを追いかける旅 転の巻

2006年08月02日 初心者なりに考えます。プチ・コペ転か!?双瘤瑠璃花確保。
        彷徨(さまよ)うより、確信して待つ。結構すごいかも。

昨日、近辺を徘徊したことで、カミキリの出現には、場所でなく、時間帯(日差しや、温度、湿度も?)による偏りの方が大きいらしいことに気付きました。細々としたポイントをあちこち巡るよりも、ここと信じたポイントに、腰を据えて、じっくりルッキングする方が良さそうだ、と考えたのです。初心者的には、ちょっと勇気も必要ですけどね。

今日は昼前まで、待ちぼうけをやってみて、午後、もう一度ルリボシのポイントを巡って、暑さのピークを過ぎた頃にまた花に戻ることにしました。

ということで、行ってみよっ!

フタコブルリハナカミキリ

わぁああ〜〜っ

大変だぁ!

日差しも少し強くなって、ここでは初日から見慣れたカミキリが集まり出したころ、大きめのカミキリが採り手の視野に入り、掬ってみたところ、いきなりという感じで採れちゃいました。

その後微妙な色違いも来て、結局2頭ゲットしました。

お・お・お・お・・・

おっととと

オオヨツスジハナカミキリじゃん!

カッチョ良いなあ、このシルエットは基本的にカッチョ良いのであります。

採り手とふたり『来ないかなあ、、、』、『来たら良いなあ』と話していたので、嬉しさ倍増です。勿論初遭遇です。はい。

昨日までにお馴染みになったハナカミキリ達とも、たっぷり再会し、太陽も真上を越えたところで、訪花する個体もめっきり減りましたので、場所替えです。

ひゅんっ! と、下って登って、ルリボシポイントに到着しました。

暑いですが、上手い具合に日陰、半日陰もありますので、チェックしていきます。

ルリボシカミキリ

いると判っていても、実際に目の前に来てくれると、嬉しいです。

特にルリボシカミキリは何度みても見飽きるということがありません。

ルリボシカミキリ

大きさや斑紋の違いもそれなりにあって、なかなか楽しい宝石探しです。標高も高く、薮蚊がいませんし、半日陰なので、少しは涼しいのもありがたいです。

昨年もご紹介しましたが、今年も・・・

テンプルさんルリボシ賛歌のご紹介です。

どうぞご覧下さい。

オバボタル
(オバホタルと表記していましたが、今後はオバボタルとさせていただきます07/06/10)

こんなところにもいるんですね。

低山で逢っているので、ここにいるのはちょっと意外な印象でした。

キスジトラカミキリ

意外と言えば、このカミキリも意外でした。

こんなところで、出逢えるとは、嬉しいです。今のところトラフカミキリと同じくらいに大好きなカミキリです。『今のところ』なのは、当然出逢った種類が少ないからであります。

さ、“大好き”の追加もできたし、少し陽も傾き出したので、花に戻ります。

どれどれ、

うう〜ん、やっぱピークは午前中らしいなあ

たった二日で“お馴染みさん”になってしまった、ハナカミキリ達ばかりです。

アカハナカミキリ

ちょっと遠いですが、花に来ている写真は撮ってませんでしたので、今回はこの程度でご容赦下さい。

 

あまり動きがないので、もう一つのポイントをチェックしてみることにしました。午前と午後では日の差し方も随分違いますし、行ってみる価値はあるかも知れません。

オオチャイロハナムグリ

あれぇっ!

なんで君がここにいるんでしょうか。

移動中、道にひっくり返ってじたばたしている虫がいまして、ドライバー(撮り手)はミヤマクワガタの♀だと思い、車に轢かれちゃうと可愛そうなんで、森に戻してやってちょ!と依頼。ほいほいと快諾した採り手でしたが、降りてみてびっくり仰天、なんとオオチャイロハナムグリ君だったってわけであります。こんな幸運もあるんですね。

素晴らしい香りがします。

オオチャイロハナムグリと出くわした他には、これといった成果も無かったので、夕方まで元の花で待つことにしました。

これも遠いし、ブレてるんですが、マルガタハナカミキリです。一応。

夕方まで、初遭遇種の追加はなく、お腹も空いてきたので、撤収です。

もちろん今日一日、成果が上がっているので、気分は上々です。

宿でひと休みしながら、これまでの成果をチェックしています。

で、フタコブルリハナカミキリと少し遊んでみました。

 

シャツを上へ上へと登っていくと・・・

フタコブルリハナカミキリ

えいっ!

翔びます翔びます!

う〜んカッチョ良いです。

って、アオカミキリの時と同じ遊び方だなぁ。

フタコブルリハナカミキリ

ドスコイ!っと部屋の窓に取りついたところです。

エリトラ(翅鞘)、奇麗ですね。

これまでの成果です。

普段毒瓶は持ち歩かず、生きたまま個別にプラケースで持ち帰っています。今回はケースの残りを心配するほどになりました。

この中でルリボシカミキリは特別なので、2桁いますが、それ以外はあまり多く採りません。
『採れません』が正しい??(^.^)

そんなこんなで、夕食を終え、また夜の散歩を楽しんでみます。

トガリシロオビサビカミキリ

普通の森に普通にいるそうですが、良いカミキリムシです。エリトラ(翅鞘)のデコボコも絶妙で、先端が微妙に尖ってるところも、泣かせてくれます。

初めて採った時には感動しちゃいましたもん。

コバネカミキリ

灯火にきていましたが、少しグロッキー気味でした。

コバネなので、翅の形に視線が行きがちですが、後脚がとても面白いです。

今夜の最後は、ウンモンスズメです。

斑紋が緑色がかってとても美しいスズメガです。

なぜか採り手のジャージがお気に召したようです。

一般種らしいですが、初めて見ました。

今日は、前日に動き回った結果を糧に、

少しだけですが、効率の良い虫探しが出来たように思っています。

移動を繰り返した方が良いのか、特定の場所で待った方が良いのか、

まだまだ判断に迷うことばかりですが、

今日に限っては、初心者なりの“英断”が奏功したようです。

アオカミキとの遭遇までは、採り手の想定内だったそうですが、

フタコブルリハナカミキリは、嬉しい想定外だったようです。

何よりビックラこいたのは、オオチャイロハナムグリでしょうか。

まさか出逢えちゃうとはねぇ〜〜〜〜〜〜〜

 

撮り手には、最後にウンモンスズメに出会えたことも嬉しいオマケでした。

明日はいよいよ帰路につきます。どういうルートで帰ろうかな・・・・・

 

憧れを追いかける旅 結の巻(2006年8月3日)に続く

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