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今年も出逢えた、栃木の虎

2006年8月14〜15日 今までの桑畑は無くなったけれど、まだありました、好条件の桑畑。

はい、今回もまた、桑畑をいくつか、少しだけ根気をもって覗き込めば、(あ、暑さは我慢ですぞ!)簡単に見ることが出来るカミキリムシの記録です。

ですが、私たちにとっては、このトラフカミキリこそがこのような泡沫サイトの切っ掛けでもあったわけで、思い入れはたっぷりなのであります。

基本的に美しいカミキリなのでカミキリ愛好家で嫌いな方はあまりいらっしゃらないはず、と信じ、いつものようにアップです。

2006年8月15日:昨日、トラフカミキリを確認(カメラ積み忘れでした)した桑畑にやって来ました。

毎年のように桑畑が消えていきます。

はじめてトラフカミキリに出逢った思い出の桑畑はもちろん、昨年遊ばせもらった桑畑も既にありません。

今年は、新しいポイント開拓からはじめましたが、無事ポイントを見つけることが出来ました。

イモムシのように葉を後食するキボシカミキリ。桑畑狭しと翔び回っています。数も多く、非常に活発です。

裏から見たところです。

むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ・・・むしやむしや虫や虫屋・・・ちょっと寒いけど、真夏なのでお許しください。

 

さてっっっっっっと

はい、主役登場

トラフカミキリ

やっぱりビューティフルですよねえ。

エリトラ(翅鞘)の美しい模様と、盛り上がった前胸、しなやかで活動的な真夏のカミキリムシです。

羽音勇ましく飛翔します。

ポーズもかっこよく決まったようで。

株の下部(おとと)をそっと覗くとかなり頻繁に確認できます。

万一落ちても、桑畑は整地されているのと、この縞模様ですから、よく目立ちますので、あまり逃すことはありません。

しかも、落ちてもすぐに動き出しますので、余計目立ちます。(我々にとってはありがたい習性です)

トンボを捕らえたアオメアブ(多分)です。

乾いた土に不自然な羽音が鳴っていました。

寄って見るとなんだか間抜けな顔に見えますが、眼のいろはアオカミキリのように奇麗です。

はい、まだまだいますトラフカミキリ

うれしいなあ・・・・

畑のオーナーさんのお婆ちゃんと、撮影と採集の許可をいただくときに、話しをしたんですが、来年もこのままこの畑を続けるかどうかは、“判らんなあ”

えっ!??

そんなこと言わないで欲しいところですが、すぐ近くに住宅もあって、確かにこの畑がいつ宅地になってもおかしくない状況です。

ナガゴマフカミキリ

うう〜ん、隣に立派な雑木林があるのに、何が楽しくて炎天下の桑にいるのかなあ・・・

まさかナガゴマフとは思わなかったので、撮り手は一瞬初遭遇種かと勘違いし、採り手を呼ぶと、あっさり“ナガゴマフ”

・・・・_| ̄|○

  進歩が無いナア、相変わらず。

サナエトンボの一種(と思います)

トンボを撮ることは殆ど無く、当然のように種類も判りませんが、なんとなく奇麗な模様が気になって、パチリとやったんですが、種の特定ができません。

なんだかなあ

06/08/25:オナガサナエの♀とさせていただきます。

しまちゃんさま、ありがとうございました。

クサギカメムシ(多分)

この暑さの中ではあまりカメムシも見つけられませんでした。採り手がアカスジキンカメムシを発見しましたが、早々に翔び去ってしまいました。

撮り手のカメラベストにとまったキボシカミキリです。

いくら数が多いからって、ベストのポケットにとまるとは思ってませんでした。

マイクロニッコールの合焦範囲ギリギリのところ=ベストの左下ポケットの上側、これがベストポジション?

お後がよろしいようで

葉上にとまるトラフカミキリ

株(幹にあたる部分)にはよく付いているのですが、このように葉上で見掛ける個体はあまり多くありません。

採り手に見つけてもらって、ゆっくりゆっくり近づいて、パチリ、寄ってパチリ、更に寄ってパチリ、という撮影になりました。

この辺でそろそろ打ち止めにしましょうか。

結局、昨日分も合わせて15頭ほど確保できました。なかなか立派なサイズもいて、楽しい真夏の休日となりました。

 

真夏の桑畑、お薦めいたします。

またまたイモムシ状態のキボシカミキリ

良く翔び、良く食べ、良く産み、本当に良くいます。

桑の他、無花果などでも見かけますが、特に桑畑には、(失礼ながら)うんざりするほどいます。

それでも飛翔する姿は美しく、ついつい眼で追ってしまいます。

堪能したところで、桑畑を離れることにしました。

昨日採集した、新しい桑畑のトラフ第一号です。

なかなか立派で、模様もくっきり出ています。

 

母の実家に一旦戻って、田舎特有の、ボリュームたっぷりの昼ご飯をご馳走になったところで、腹ごなしを兼ねて、栃木市の西側を覗いて見ようということになりました。

出がけに、庭に来ていた虫をパチリ。

オオスカシバです。

どこでも見掛けますが、はじめて吸蜜する姿を撮る事が出来ました。

次は、翅の質感を高め、白飛びを減らさないといけません。

 

時間もないので、30分を目処に西に向かいます。

ヤマトタマムシ

もう時間切れ、そろそろUターンしようかと言う事になり、スイッチバックを兼ねて、入った路肩にあった材を覗き込んだ採り手が見つけました。

この色、サイズを見たときには、一瞬オオアオが頭をよぎり、思わず掴んでいたそうです。

そういうことを差し引いても、それに毎年のように見ているのに、見飽きない美しい大型の甲虫です。

トラフカミキリとヤマトタマムシ、我が家の真夏の甲虫の双璧であります。

春の彼岸に来たときに今までの桑畑の無残な姿を見ていたので、

場所探しをして、いくつかアタリをつけるだけでも

仕方ないかな、と考えていました。

今年はすでにいろいろラッキーな思いもしてきたこともあり、

気軽に出掛けてみたのが、却って良かったのかも知れません。

予想外に沢山のトラフカミキリに出逢う事が出来、

充実した盆休みになりました。

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