伐採木に夏の桜花

2005年7月16日 茨城県南部:ずっと逢いたかったヤツメカミキリと運命的な邂逅

今日は日中ヤツメカミキリ、夜はアカアシオオアオカミキリとの出逢いを求め、いつもの茨城県南部方面を歩く予定です。

玄関で見送ってくれたのは
マエアカスカシノメイガ
ノメイガ亜科って、メイガじゃなくツトガの傘下らしいです。単純じゃないんだなあ・・・普通に見られる蛾ですが、小型で気品のある美麗種だと思います。

おなじく玄関前で

サザナミスズメ(拡大画像ありません)

近縁種がいますが、ほぼ間違いないと思います。

唐突ですが、ここから茨城県のとっても南部です。

今年見つけた枯れ栗のチェックです。

カタシロゴマフカミキリ

写真が寝ぼけてしまっていますが、触角にまで毛が生えていて、なかなか風情のあるカミキリムシです。

アトモンマルケシカミキリ

ハジメテではありませんが、小さいながらも白い筋がなかなか素敵なカミキリムシです。

ガロアケシカミキリ

変わった名前のカミキリムシですが、普通種だそうです。でも、キュートな姿のカミキリで、しかもハジメテなので嬉しいです。

ここらで、筑波方面に向けリスタートです。

筑波山駐車場の一角に桜の粗朶が・・・・

ヤツメ君がいたりしたら、うれしいんだけど

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やっほお〜〜〜っ!いました!初採集です。

ヤツメカミキリ

今年はずっとずっと狙っていました。桜を見るたびに覗き込み、また覗き込みして、ようやく君にたどり着くことができたのですよ!

ここでは粘っても無理そうなので、次いってみよっ!!

じょわぁ〜〜んっ!

ヤツメカミキリの生態写真じゃないですか。

筑波山を北に抜けた所でパラダイス発見!

生態写真が少ないWebなので、この際(祭かも)いっぱい撮っておきます。

あっちにもこっちにも、お祭り騒ぎでした。楽園?パラダイス?どう呼んでも怒られないくらいの濃さでした。

遠目では見分け難いのですが、一度見つけることができると、こういう状態でも見つかるようになります。

不思議といえば不思議ですが、たった5分でヤツメカミキリ“採集経験者”の眼を持ったことになるわけです。

エゴシギゾウムシ

同じロケーションにいた、エゴシギゾウムシです。初採集かも。ハイイロチョッキリ、ツバキシギゾウムシなど、チョッキリ系は何種類か出会っていますが、このゾウムシはスーツでも着込んでいるようなはっきりした模様がとても可愛いです。

見方によっては“エ”と読めません?

シナノクロフカミキリ

小型ですが、なかなかバランスの良いカミキリで、初採集の時は心踊りましたっけ・・・

ヒゲナガオトシブミ

当初アカクビナガオトシブミとしていたのは誤同定でした。この写真では不鮮明だった触角の部分を他の写真を確認したところ、ヒゲナガオトシブミとさせていただきます。誤同定の繰り返しで面目ありません。

首の長さからすると♂だそうです。赤というより濃〜いアメ色のような身体で、印象的なオトシブミでした。

(拡大画像のファイル名がakakubinaga・・のままですが、ご容赦ください。)

ケヤキ伐採木

寒いころから目をつけていた、小さな材置き場ですが、ここに新しげなケヤキが運び込まれていました。

 

何かいると良いなあ・・・・

うっひょお〜っ やた!

キスジトラカミキリです。

丸く膨らんだ胸部と黄色の帯が、なんとも言えずキレイです。普通種のようですが、トラカミキリ系が大好きな私たちには何より嬉しい遭遇です。

羽脱したばかりでしょうか“産毛”が眩しい個体です。

ヨツスジハナカミキリ

今年が初採集だったカミキリですが、すっかりお馴染さんになってしまいました。マーフィーの法則(古っ)じゃないですが、普通種でも出逢うまでは希少種。出逢った後は、、、またコイツかぁ〜。

身勝手でスミマセン。でも微細な毛があるようで、光線の具合で輝きが変わって見えるので、奇麗なカミキリムシですよ。

 

私たち親子にとって、今回の採集行は、

生涯忘れることのできないものとなりました。

ここでは書けませんが、この後、引き続き夜間採集に向かう予定を

キャンセルせざるを得ない出来事に遭遇してしまいました。

キャンセルした採集行がどうなったかについては、

次回以降にアップする予定です。

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