秩父虎斑天牛大祭

2005年8月6日 秩父はトラフカミキリのパラダイスでした。
・・・森の中は外れてしまいましたが、桑はお祭り騒ぎでした。

秩父市郊外の公園駐車場

奥秩父に旅行に行く予定が、キャンセルになってしまったこともあって、日帰りで秩父市郊外を覗きに行きました。前回(7月2日)はウスイロトラや、キイロトラがわんさか出迎えてくれた所ですが、もう一ヶ月近く経ってます。暑いし、平日のせいもあってか車も少ないです。まさか、虫までも???

森の中へ

 

粗朶を覗きながら歩いていきますが、カミキリの姿は見えません。

乾いてます

 

ちょっと乾きすぎ?伐採された後の独特の美味しそうなニオイも漂ってきません。

スミナガシ

山間を代表する美しい蝶ですが、蚯蚓の体液を吸うのは知りませんでした。普通のことかも知れませんが、私たちにとっては、シデムシや蝿とスミナガシが同じ食卓に並ぶなんて、かなりびっくりなできごとでした。

摩訶・・・・

おおっ! やっとカミキリが出てきてくれました。

ニイジマトラカミキリです。

相変わらず美しいです。そんでもって速い速い!カメラマン泣かせです。ピントがぁ!

・・・ぴ、ぴ ピントが

わざわざ息子に摘んで貰って撮ってもこれかぁ!

ああっD70が欲しい!と思い、また自己嫌悪に陥る瞬間ではあります。(byカメラ爺)

オオムラサキ

カミキリは少ないものの、オオムラサキはお祭りでした。この後結局10頭近くが集まって来ていました。この近くにあったオオムラサキポイントの樹が無くなってしまい、心配していたんですが、新しいポイントができました。♀はキレイな個体でした。

トゲバカミキリ

 

お初にお目にかかったかも。

小型種の良さがだんだん判ってきます。

染みてくるのかな・・・

もうちょっとちゃんと写したいんだけどナア。

露出オーバーです。

ま、特徴はわかりやすくなったかも。と言いつつ、本音は悔しいカメラマンなのでありました。(by言訳爺)

ウスイロトラカミキリ

前回は、ワンサといたのに、今回は数頭確認できただけでした。素早い素早い!

それでも今回はなぜか嬉しいのです。

ヒメヒゲナガカミキリ

前回もお会いしてるかも。。。

廃虚的桑畑

さて、森の公園からほど近い手入れされない(はずの)桑畑に闖入しました。

トラフ君、いるはずなのに、今日はなかなか見つかりません。

手入れ、というより、邪魔なので上を切られただけと思われるような、切り株(生きてます)が並んでます。

今まではこういう場所では殆ど見かけたことがありませんでしたが、覗き込んで見たところ・・・・・

あはっ いました、大好物!

トラフカミキリ

いつもは、もっと葉の茂った高いところで見つかることが多いんですが、今回はこの切り株群に多数がとりついていました。産卵目的でしょうか、ってことは、番っていないのは、全部オカーサンかな?

この一帯くまなく見るといるわいるわ、

5年分位ワンサカワンワン♪してます。

嬉しい驚きです。

ふと気付くと

夢中になってあちこち手を入れていたので、腕には擦り痕だらけでした。

我が家は、結構半袖で動くことが多いので、虫よけはちゃんとするんですが、擦り傷は防げません。アハハ。

虎斑見本市

これ、ぜんぶトラフカミキリです。

見つけてからは、あっという間にこれだけ集まりました。これ以上は控えないと後の仕事が大変かも。

腕の痛みも忘れ、思わず顔もほころびます。ハイ

お顔を拝見

触角と眼の位置関係でしょうかちょっと大人しそうな印象。。。。??

それにしても、なかなか立派なサイズです。

せっかくなので、お腹も見せてね

やっぱりスズメバチだぁ!

見事なキイロスズメバチ?ぶりです。

スジクワガタ

なぜか、桑の木に。

アングルが悪く撮れないので、とりあえず近くの葉(桑じゃないですが、種類が判りません。スミマセン)の表に優しく置いてあげたら、ちょいの間だけポーズをとってくれました。この後、葉の裏側に隠れて行きましたが、葉の縁を表から裏にヒョイと身を翻して行く姿は、クワガタのそれではありませんでした。謎。

キボシカミキリ

君のことも忘れてないけど、付近はトラフ君達に占領されていて、トラフ3:1以下の数しか見かけませんでした。

それにしても、こんなことはハジメテです。

トラフ団子

嫌いな方はごめんなさい。

毒瓶から、取り出して整理し始めたところです。

知らない方は、スズメバチの巣を襲撃でもしたかと腰が抜けるかも。。。

失礼しました。

 

トラフカミキリ展足中

さておき、この中の一頭がやけに黄色の強いタイプでした。我々親子的には珍かなので、展足中で見苦しいのですが、撮っておきました。

周りの針がとれたら、ちゃんと写真を撮りたいと思います。

標本写真

極太ケヤキ

戻る途中に見つけました。洞も見事で、可能性を感じますが、目の前が道路なのが気になります。それにしても、こんな姿で、樹齢を重ねたケヤキが残っているのは感動的です。思わず車を停めて見上げてしまいました。エノキが一里塚として残っていることは良くあるので、最初はエノキかと思いました。

 

前回(7月2日)の訪問からすでに1ヶ月が経っていますので、

公園内の森では、残念ながら虫はずいぶん淋しい状況になっていました。

あわよくばルリボシでも顔を出してくれないかと思っていたのですが、

そうそううまく事が運ぶわけはありませんでしたね。

来年も山はあります。

じっくり(最近口癖かも)一歩ずつ進みます。

と、言いつつ実は諦めていなかったりして・・・

さておき

桑畑のトラフカミキリ採集と、エノキを飛翔するタマムシ見物は、

私たちにとっては夏の花火大会のような、大切な行事になっています。

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