森の芳香剤

2005年8月13日 茨城県南部:今年はずいぶん遅れてしまいましたが、
何とかアカアシオオアオカミキリに逢うことができました。

懲りずに、アカアシオオアオカミキリに逢いたくて、出掛けました。夜の虫なので、昼間は他の虫を探します。

定番になってきた、ルートを巡回しながら、新しいポイントも少しずつ増えていくと嬉しいのですが、茨城県南部は名にし負う虫の薄い地域ですから、そうそう簡単にはいきません。まずは、夏と言えばトラフです。

今年見つけたポイントへ直行します。

むむ・・・・お留守のようです。

キボシカミキリはいますが、なぜかトラフカミキリは不在でした。

時期的にはまだいるはずなんですが・・・

残念ですが、撤収して山の中腹に登ります。

筑波山中腹の駐車場です。

 

なかなか眺めは良いです。

すわっ

ナガサキアゲハか!?

と思って掬い取ったらクロアゲハの尾状突起の取れた個体でした。筑波にもやってきていることは間違いないので、一度間近にお目にかかりたいものです

カミキリの姿はないので、山の北側に抜けることにしました。ほぼ、いつものコースです。

7月には、ヤツメ天国だったところです。もう流石にいないだろうと思いましたが、折角なので、車を降りてみました。

桜の伐採木を中心に覗いて廻ります。

うひゃぁ!いました。

ヤツメカミキリ

遅くまでご苦労様です。久し振りに友達に逢ったような、嬉しい気がします。また来年遊んで下さい。

う〜んん。。

元気者がいるもんですねえ。

名残を惜しんだら、次に行きます。

山を北に抜けたら、麓を西にむけて走ります。ここはキスジトラがいたところでしたが、今回はカミキリはいませんでした。ニジゴミムシダマシが相変わらず元気に輝いていました。

その後目ぼしいカミキリには逢えず、日も暮れてきました。ま、待っていたかと言えば、その通り、今日は夜の森が目的なんですね。

すっかり日も暮れたので、夜の森に突入です。

ナガゴマフカミキリがカジカジしてました。産卵のためでしょうか?

夜の森は、時間差で巡るので、燈火と森の中を何巡かして、出現タイミングを逃さぬよう動きます。

灯りに来ていたアカエグリバです。

なかなかキレイな個体でした。

蛾の名前のつけかたもなかなか楽しいです。

あ、またナガゴマフか、と思っていたら

カタシロゴマフカミキリでした。

こちらも普通種のようですが、この森では初めてでした。今までナガゴマフと勘違いして、見逃していたのか、それとも本当にここには少ないのか、確認する必要がありそうです。なかなか良いカミキリだと思いますが。どうでしょう

でました!本日の本命。

アカアシオオアオカミキリ

ついに橡に出現しました。

不用意に刺激すると、樹上に登っていってしまうため、ネットで“通せんぼ”したところ、今度は樹を巻くように降りてきました。目の前まで降りてきた時は、ちょっと興奮しました。

君を待っていたのだよ。

見事な大きさです。

普通に指で摘んで撮ると、スピードライトが効き過ぎて、肝心の被写体が激しく白飛びしてしまいます。その対策も兼ねて、採り手には軍手をしてもらったのですが、背景とのバランスが悪かったせいか、やはりカブってしまっています。特にこういう美しく輝く“光り物”は、露出が難しいです。

 

るどるふさんのWebにもありましたが、

この仲間はとても良い香りがします。

昨年はあまり意識していなかったんですが、

採集したときに、指が何ともいえず良い香りになりました。

 

前回期待したものの、見事に空振りしてしまった

アカアシオオアオカミキリに逢い来ました。

昨年大勢出迎えてくれた時期からは、一ヶ月遅れの出撃でしたが、

帰る間際、漸く逢うことができました。。。。。

うれしいです!

 

アカアシオオアオカミキリは、標本にすると色が深くなります。

気の所為ではなく、確かに奇麗になるように見えます。

後日標本箱を整理する時、

ますます惚れ込んでしまいました。

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