“待ち人”来たらず

2005年8月21日 埼玉県 遅かったのか!?
ルリボシカミキリはどこに・・・・・

7月に予定していた夏休みの奥秩父採集旅行が流れてしまいました。季節もずれているのですが、狙いのカミキリに逢えなくても、フィールドを見ておきたい気持ちも強く、最悪温泉旅行でも良いや! という気持ちで出発しました。皆野から西に向かい山里の道を両神山方面に進みますが、なかなか虫に出逢えません。

杉材のあるところで車を停めたのですが、後ろには特撮映画のロケでも入りそうな送電施設がありました。巨大な人工物は、押しつけがましい迫力というのか、圧迫感があります。(苦労して建設された方々、ゴメンナサイ)

道路脇を覗き込みながら、花や材を見つけては、探っていきます。
初めての場所で、季節的にも怪しいのに、しかもこんな道路脇ではそうそう幸せには出逢うことができませんが、とにかく、最初の虫に逢いたい一心です。
こういう時って、“あそこさえ見ておけば”という後悔をしたくないんですよね〜。

とうとう八丁トンネルという所まで、来てしまいました。

トンネル手前の休憩所です。念の為辺りを探してみます。

振り向けば、

いつも行っている筑波とは

別世界のような

  山

  ・

  山

  ・

  山

  ・

  ・

美しい景色に見とれてしまいます。

これから抜けようという八丁トンネルです。

ときどきバイクや車が通りますが、それ以外はとても静かです。

八丁トンネル横の叢に、セスジスカシバという蛾が休んでいました。カミキリにはトラカミキリや、ホソコバネカミキリの仲間(ネキダリス:通称“ネキ”と言われています)が蜂に擬態していますが、これも見事な蜂っぷりです。

同定にあたってはスカシバガに造詣の深いGenkaさんにお世話になりました。

いつもありがとうございます。

  >>> Gennkaさんのページ <<<

セスジスカシバには、とても感動したのですが、肝心のカミキリになかなか出逢うことができません。

モモブトカミキリモドキの♀でしょうか。

体液に触れるとかぶれることがあるので、カミキリモドキやジョウカイの仲間を素手でつかむことはヨロシクナイ!と言われています。ご注意ください。

ニンフホソハナカミキリ
(ニンフハナカミキリ)

ようやくカミキリに出逢うことができました。

いてくれてありがとう。触角に特徴のある美しカミキリです。

トンネルを抜けたところに、こんな結構な場所がありました。

可能性を感じる良い雰囲気です。


ここで、野田ナンバーの車が休んでいたので、“私たち、柏からなんですよ”となんとなくご挨拶したところ、なんと、自宅近くの和食屋さんの裏にお住まいの方でした。奥さまの実家がこの近く(羨ましい!)だそうです。

シロオビチビカミキリ

うれしや!またカミキリがいました。

なかなか可愛いやつです。

キンモンガ
(拡大画像ありません)

渓筋を昼間翔ぶ姿はキラキラと蝶のようです。

実際、蝶も蛾も同じなんですけどね。

途中にあった、廃工場?

ネットでも写真を見たことがあります。

ここまで、一番の目的であるルリボシの影もないまま、宿に着いてしまいました。

しかし、周囲はなかなか良い雰囲気です。

宿の裏を流れる沢を渡って、散歩がてら、、

ひょっとして???

 

・・・だめでした_| ̄|○

沢遊びには良いところです。

この上流には自然の石を使ってプールのように区切ったところもあって、子供が安全に遊べるようになっていて、親子連れで賑わっていましたが、実際は有料の釣り場らしいです。

ともあれ、だんだん暗くなってきました。

・・・で、突然ですが、夜の虫探しです。

ナミクシヒゲハネカクシ

昨年赤平川で出逢ったときは、燈火にやって来ていました。今回は、他の昆虫たちに混じって樹液にいました。

なんと、クロスズメバチの巣を襲ったりもするらしいです!

オオシロオビアオシャク

夜は蛾の世界ですね。

カミキリが800種を超えていると言っても、3000超とも言われる蛾には及びません。

そのなかでも、アオシャクの仲間は特に奇麗です。

ベニシタバ(の一種)

美しい後翅を撮りたくて、何度もリトライしたのですが、ついに果たせずに終わりました。次には何とかしたいと思います。

 

今日は思うようにカミキリに出逢うことができませんでした。

ルリボシカミキリには是非逢ってみたいのですが、どうでしょうか。

出逢えなければ、せめて来年の手がかりでも何でも良いんですが・・・・

 などと弱気になっていても、仕方ないので、美味しいご飯を食べて温泉に入ることにします。

 

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