プティットフルール(petit fleur)

2005年8月28日 茨城県南部:カノコサビカミキリ初叩きでした。
    小型カミキリの叩き採集。叩き網に小さな花(petit fleur)が咲きます。
    宝探しのような独特の楽しさが・・・・・。病みつきになりそうです。

いつも楽しく過ごしているところですが、いつもとは違います。

カノコサビカミキリをたたいてみようと思います。
実は、昨日中野に行って、“本物の”叩き網を購入してきたのです。
(今までは傘やネットを代用してました。)

網といっても布を交差する竹刀(本物でした!?)で支えるだけの、簡単な採集用具ですが、カミキリ採集では非常に大事なものとされています。

さて、その威力や如何に・・・・・・

カラスウリを求めて、徘徊することしばし

じゃぁ〜〜〜ん!

落ちました!カノコサビカミキリです。

ルッキングして手で摘んだり、花や梢をネットで掬ったりという方法も、勿論楽しいですが、叩き網にはまた一種独特の楽しさがあります。

調子に乗って、次いってみよっ!

集会所(研修所?)の裏手は、うまい具合にものぐさな叩き方ができる場所があります。

・・・さて・・・

うっひょぉ〜う!

いましたいました。

小振りなカミキリですが、美しいです。

さらに、周囲を巡っていると、タラノキにカラスウリが巻き付いているポイントがありました。
えいっ! ばんばん。。・・・・どすっ・・・
おやっ!?、重いぞ、

遅くまでご苦労様です。
センノキカミキリでした。なかなか良いカミキリです。
一頭だけ連れて帰ることにしました。

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叩き網が面白くなってきました。

展足が大変だということもついつい忘れて叩きます。

またまた落ちてきました。可愛いです。

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一通り巡った後に、オオムラサキがたびたび吸蜜に来るクヌギのあるポイントに行ってみます。我々は“オオムラサキポイント”と呼んでいます。脇のシラカシ(アカガシかも)の幼木で眩しい紫色がキラキラと明滅していました。

近づいてみると、ムラサキシジミが産卵中でした。

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レディーのお尻だけ写して帰るのも失礼なので

正面にまわって、
お顔のアップも撮らせていただきました。

カノコサビカミキリ

このクラスになると、とても針を通すことは難しいので、

台紙に乗ってもらうことになります。

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叩き網を使った採集を主な目的にしてフィールドに出たのは、今回が初めてです。

カノコサビカミキリを叩き網で! という明確な目的で親子で出かけました。

不思議です。小さなカミキリムシが、狙い通り落ちると、初めて味わう独特の喜びが湧いてきます。

高所にある樹の花を長竿で掬って、カミキリをキャッチするのも、醍醐味ですが、

このように、視線を落として楽しむこともできることが、よく判りました。

病みつきになるかも知れません。

夏休み最後の日曜日は、こうして楽しい初体験で終わることができました。

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