お印

2005年9月22日〜24日 “偵察”と割り切りたくても割り切れないまま、再び秩父へ。
カミキリに関して、ここまで完璧にボウズだとかえって気持ち良いかも。

22日の晩、会社を終わった父と、試験休み中の子は熊谷で合流。そのまま寄居近辺の宿に泊まったのでした。連休直前に予約を入れたため、国道脇の高台の宿で、採集は残念ながら×。しかし、展望風呂はなかなか気持ちよく、屋上露天風呂も風が少々寒かったものの、ちょっと贅沢気分でした。(それにしても警備員さん多過ぎです。^_^;)

23日は寄居から荒川の右岸に渡り、ナビを頼りに山道を走ります。途中来シーズンはチェックしたいポイントをマークしつつ、登ります。

山らしくなってきました。

なおも進むと、突然視界が開け、なんと牧場に!

ビックリしたなぁもう〜(東京オリンピック時代のギャグでスミマセン 息子よ許せ。。。by 管理人)

ハイイロチョッキリ

体毛も少なくなって。頑張った証ですね。

お疲れさまです。

一旦山を降り、荒川の左岸に出て、例の場所へ。

例の場所とは例の場所。なんちゃって、たいした成果はないんですが、我々親子にはちょっと大切にしてみたい場所であります。

(スジボソ)ヤマキチョウらしきには、撮影直前に逃げられ、大人しく撮らせてくれたのは、(キタ)キチョウでした。ほの暗くなった半日陰の林縁では、黄色はとても美しく輝いて眼に映ります。

モミの下部に何やら脱出孔が・・・モミにこのくらいの脱出口って、モミから出るこのサイズの虫って・・・もしやもしや!?!?!?!?!?モミ林にいるあの虫なんてことは・・・・・・しつこいかも!

でも、のの字のの字の食痕が無いですね。

中央から下の樹皮の腐食が進んでいるようなので、ちょっと手を出してみますが・・・
ポロっ!!  あっ、樹皮がはがれ落ちました!

ああ!あああああああ。。。れ!?

のの字の食べ痕が中から!???
不思議と言えば不思議です。
んんんんん〜〜〜〜 だれか解釈しておくれ!何と言っていいのか、それは所謂一つの・・・親子ともども目が点。ふたり揃って特大のため息ついちゃいましたっけ。。。アハハ。

これは来年は期待しちゃうなあ。

るどるふさま、ご確認ありがとうございます

夕方の森の余韻を反芻しながら、宿に着き、食事、温泉を楽しみつつ、敷地内を散策します。夏場活発に樹液を出していた橡は、誰かが悪戯して、土を被せていました。
ったく、と思い、剥がしてみると、なんと蟻の仕業でした。冬の準備だったんでしょうか?

クロミスジシロエダシャク

食堂脇にいました。他に自販機にも来ていましたが、こちらの方が翅が奇麗でした。
何か飲みます?

同じく食堂近くにいたクスサン(♀)

シーズンでしょうか。食堂階下の自販機上にあったオニグモの巣に2頭掛っていました。採集する気もないのに手を出しちゃいけないのかも知れませんが、一頭はまだ元気そうだったので、巣から放してあげてしまいました。

クスサンは卵で越冬しますので、この後産卵して短い一生を終えるのでしょう。

クスサン(♂)

キャビン前の灯りに来ていました。

かなり奇麗な個体です。

キマダラオオナミシャク

少しスレてますが、ちょっと珍しい模様の蛾でした。

初めてみましたが、奇麗です。

自販機に来ていたマダラシロオオノメイガ

これも初めて見た美麗種です。
ノメイガは普通種でも美しい種類が多いです。

最近はツマグロシロノメイガというらしいですが、私の持っている保育社の蛾類図鑑ではマダラシロオオノメイガとなっています。

みんなで作る日本産蛾類図鑑で確認しました。

 

翌24日は、峠を越えて山梨県側を覗いてみましたが、成果はなし。ここかも!というポイントも見つけられませんでした。景色の良いところは結構ありましたけどね。

出かけてみないと何も起こらないので、それはそれで良かったということになりますが、やはり、入る時は一見じゃなくて、正々堂々山梨偵察を実行しないといけません。

雨混じりの空の下、奇麗に並んだクモの巣がとても印象的でした。。。

来年のこともあるし、もしかしたら埼玉コブ、

万が一あの最高峰に出逢う・・・なんて、そんなことは起こらなくて、

それでも蛾に心躍らせた二日間でありました。

しっかし!あの、食痕には心躍りました。

生体を指に感じた時の興奮は常軌を逸することになりそうです。

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