なま虫、なま米、なま雀?

2005年12月11日 茨城県南部
久し振りに虫の息吹に触れてリフレ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッシュ!

今は昔。

ツクバの杜に竹取の若衆ありけり・・・

おや?立派なカラスウリが。

来シーズンはおじゃましなくっちゃ。

まずは今日の第一目標、

竹取物語モードにスイッチ!

ばりばりぽきぽき、ズルリンと滑りながら、枯れ竹を割っていきます。

楽しい枯れ竹割りですが、不用意に乗って滑ったり、切り株で靴底を踏み抜かないように注意します。

今日はシブイです。出てきてくれません。

じょわ〜ぁん!

あなた様はハイイロヤハズカミキリのお稚児様ですか?

今の時季にこのお姿ってことは、羽化は翌シーズンでしょうか。淋しいなあ。

今日はもうひとつ大事な目的があったし、お稚児様も誘拐したので、とりあえず別フィールドに移動します。

そうです。

嬉し恥ずかし、おさ掘りタイムの始まりです。

道端近くで、土牛の瓦ハンマー一閃!

キマワリに似ていますが、2倍くらいのトールボーイです。コメツキ系でしょうか?

詮索はせず(ホントは何か知りたいんですけどね)、とりあえず、次イッテミヨッ!採り手と撮り手は二手に分かれて、掘り歩きます。ところどころ、良い塩梅の朽ち木もあります。

ほどなく声が、、、、

「おとーさんっ でたよぉっ!」

最初はまたもや採り手の発声でした。無念、またまた先を越されてしまった撮り手であります。(競争してる訳じゃないですけど)

さておき、まずはパチリ!

じゃじゃじゃじゃじゃん!

クロナガオサムシです。

強烈な香りを除けばこの仲間はなかなか素敵なお姿をされていますね。いままで全員翔べないものと思っていましたが、カタビロオサムシの仲間は飛翔するそうです。一度見たいものです。

ゴミ、オサ系に限らず、フィールドでは箸などの携行をお薦めします。ハイ。

こんなところをねぐらにしていました。

前回筑波山の南面でボーズだったときとは違って、たっぷり過ぎるほど湿り気があります。

林内なので、日当たりもあまりなく、温度変化も少ないのが良いベッドの条件なんだと思います。

ウバタマコメツキです。

オサムシと違って、腹を外に向けて(仰向け)潜んでいるのが面白いです。

夏場はスズメバチがブンブンしている森なので、そこそこいるかなと思ってたら、やっぱりいました、雀君達。あちらからこちらから、ぞろぞろ出てきます。

コガタスズメバチです。

頭楯(とうじゅん)というお寺の鐘のような部分と身体の大きさでオオスズメバチと区別できます。

小型といっても十分大きいですが、オオスズメバチと比べて、顔の印象はずっと乙女チックで、目が大きく感じます。

やたっ!

撮り手が初めて掘り当てたオサムシです。

50年以上生きていて初めて自分一人で掘り出したかも知れません。

やはり、クロナガオサムシです。

 > 標本写真

まいどお馴染みのコクワガタです。

お休み中失礼いたしました。

冬の林では新鮮な印象です。

集団催眠?状態のオオクチキムシ

スズメバチ団地にいたモンスズメバチです。

頭楯の形はオオスズメバチとそっくりですが、単眼の周囲が黒くなっています。

お腹の模様が波打ってますね。

それに胸(胸部背面)全体が黒いです。キイロスズメバチは胸の後側は黄色です。

おらおらおらぁ〜!!!何か用か、わりゃぁ〜っ!

我々親子が一番凶暴と考えている

キイロスズメバチです。

 

秋には巣の近くを楽しく通っただけで攻撃してくることがあり、要注意ナンバーワンだと思います。遠足の子供たちを襲うのは、キイロスズメバチが多いです。

名残惜しいですが、そろそろ戻ります。

また次来る時に楽しみを取っておきましょう。

冬は長〜〜〜〜〜〜いですから。

帰り際に若い無患子(ムクロジ)を再確認して一安心。

実はもうひとつ、撮り手が楽しみにしていたのが、ムクロジの実拾いですが、いままであった高木が切られてしまいました。がっかりしたのですが、近くに小振りながらちゃんと実もつけている若い樹がありました。

大事にしてあげて欲しいです。

森の管理人様、お願いします。

スズメバチは不用意に刺激しなければ、触るほど近づいても

巣以外でなら、世間で言われる程凶暴ではありません。

驚いて手で振り払ったり、身を翻して避けようとすると

襲われることはあるようですが・・・・・

スズメバチのことが知りたい方、

どうも苦手意識が強くて、樹液採集に差し支えちゃう方

参考になさってください。

▼▼▼

都市のスズメバチ

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