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灰色と深緑の誘惑

2007年2月10日 バンブークエストと呼ぶにはおこがましいですが

  ハイイロヤハズカミキリの割り出しに成功しました。オマケは深い緑のツクバクロオサムシです。

昆虫写真のサムネールをクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます

るどるふさんの言うところの“バンブークエスト”をだめもとで、試してみました。未採集種ではないのですが、割った竹(笹)からちょいと顔を出す、あの愛おしい姿を一度はこの目で見たかったわけです。

一頭でも出てくれれば、後は観光気分で付近をうろついてみようかと、オマケも期待して筑波方面に出かけたのであります。

メダケというんでしょうか。

道路の横に少し枯れたような場所がありました。いろいろな方のサイトなどを拝見して、今まで私たちが考えていたよりも“古びた”材をチェックしてみました。

ハイイロヤハズカミキリ

『あ、出たかも!』身支度を整え、カメラを取り出すのと同時くらいに採り手の声。早いなぁ・・・近づくと採り手は少しずつ削りながら確認していました。『間違いない。顔が見える!』

どれどれ・・・撮り手は目視確認できないので、パチリ。おお〜〜〜素晴らしい姿じゃないですか

ハイイロヤハズカミキリ

更に“そぉ〜っとのぞいて見てご覧”の図であります。

『週末の目標、達成しちゃったね』、『しちゃったなあ・・・』

『少し移動してみよっか』、『あいな』

脇道に、むき出しの崖が・・・・

先客がいらっしゃったような感じです。鍬よりも狭く、私たちの使う瓦ハンマーよりも広い削り跡があちこちについていますが・・・

『ツクバクロいるかもね』、『こんなとこでいるんかな?』薄〜く削ってみましょか。

今年は暖かなので、乾き気味です。

それに今まで出した崖よりも高さもあるし、傾斜もほぼ垂直からオーバーハングに近いですけど。

ツクバクロオサムシ

あら、結構いるみたいです。
先客の方は、私たちと同類のようで、一掃する気はなかったようです。“虫口密度”も高いらしく、短時間でぽろぽろと出てくれました。ただ、撮り手には苦手のムカデが多く困りました。落ち着いて撮影ができないんですよねえ。

ツクバクロオサムシ

ムカデの出現におびえつつ、撮り手が精一杯頑張って寄った、本日の努力賞の一葉であります。

スジアオゴミムシ

ここにも少数ながらいましたが、このムシもなかなかすっきりと撮れない代表です。

ゴミムシの眼をちゃんと撮るのはかなり難しいです。

Rokiさんどうやって撮影されてるんでしょ!?

(拡大画像ありません)

あまり一ヶ所を漁るのも面白くないので、また近くのメダケを割ってみますが、食痕を追いかけても、脱出口はなく、こんな脱皮殻が出てくるだけだったり、何も出なかったり・・・ま、今回は材からの割り出しが目的で、数じゃないので、深い追いはせず、またまた場所移動します。

ゴミ捨て場、じゃなくゴミの不法投棄された廃道の入り口近くにあったアカマツの朽ち木からコクワッチの♀と思しきクワッチが不機嫌そうに顔を出しました。

どうもシィマセン。

この奥にも良さげな材はあったのですが、廃棄物が多く、場所替えすることにしました。

半マイルほど登ると道はグラベルになり、更に1/4マイル程先の分岐r10を右に入り、東斜面を北にトラバースする道は間も無くターマックに・・・ラリー気分でぶっ飛ばすような道じゃありません。で、途中採り手が『ちょっと表面を剥いでみたい』というので、車を止め、撮り手は休憩がてら落ち枝探しでも、と思ったところ。

ツクバクロオサムシ

『出たよ、アオイの!』

まぢすかぁ!?

相変わらず写真が×ですが、アオオサムシのような、色合いの個体が確かに目の前にありました。

ツクバクロオサムシ

『今度のはすっごくアオイ!!』

いわゆる“エサキ的”な個体に交じってこれは、別種かと思えるほどの深い濃い緑色をしていました。

吸い込まれるような“深み”が出せません_| ̄|○

その後少し探ってみましたが、緑個体は出せず、本日はこれにてお開きとなりました。もう、オサムシはイイかな、なんて思ってはみたものの、いざ目の前に出てくると、ワクワクしてしまうのであります。筑波のお膝元で緑色の個体の割合がそこそこ高いのは魅力的であります。

というわけで、また来るねぇ〜。って、こんなとこに沢山いたんだねぇ〜。っと、あらためて驚いてしまったのでありました。

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