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マイマイ掘りはタイヤも悲鳴〜!

2007年3月24日 恒例となった春のヒメマイマイ探し

  下流で渡良瀬川と合流している、思(おもい)川でヒメマイマイを探してきました。

昆虫写真のサムネールをクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます

 

春の彼岸参りに合せ、恒例となった栃木県南のヒメマイマイ探し。

そろそろ飽きても良さそうですが、オサムシ、マイマイの仲間は

色彩や形態の絶妙な変異が楽しく、地域差も楽しめます。

同時に同定の難しい虫でもあるのですが、虫の少ない時季に

大型の美麗昆虫が堪能できることもあって、やめられません。

続ければ続けるほど、熱中度が増してしまう印象です。

で、冬になると越冬している美麗昆虫を求め、オサムシ屋さんに混じって

虫好きの方の多くが日本のあちこちで朽ち木に屈みこみ、

立ち枯れを覗き込み、小崖に取り付き、宝探しをしています。

今年は彼岸の中日に来られなかったため、土曜日にやってきました。

そのせいか道も空いていました。

さて河原に到着です。

乾いております。

手近な材を叩くと、鬼太郎の下駄のようにカランコロンと甲(かん)高い諸行無常の響きがします。

元々個体数は多くないところですが、流石に今回の状況は厳しそうです。

彷徨(さまよ)うことしばし

ようやく感触のある材を見つけました。

この付近なぜかシュロが生えています。

地元の人の趣味かにゃあ?

ヒメマイマイカブリ

出たぁ!マイマイ3兄弟。

気温が高いためか元気過ぎです。

あばれるんじゃないってば!

お馴染みになった虫ですが、やはり大型で美しい虫に出逢う瞬間は心躍ります。

元気良過ぎるので一頭収監。

ツーショットぱちり。

良い色出してますね。

お尻が濡れてるのはガス発射の証拠かな?

(拡大画像ありません)

まだいますね。

奥にお尻が見えます。

ぽとりと落ちてきました。

エリトラには泥がついてますが、青緑の美脚の持ち主です。

こちらは少し深緑掛かった黒系ですが、スレたようにも見えます。2年目の個体でしょうか?

ここで6頭が出てくれましたが、実はヒメマイマイが出たのはこの朽ち木だけでした。ラッキーなのかアンラッキーなのか?

彼岸の“ついで採集”なので、ラッキーとさせていただきます。

この河畔には、地元の方がヤマイモを掘ったと思われる穴がたくさん穿(うが)たれています。相当深いものもあり、気を付けなければいけません。

この後、虫も殆ど出てくれないし、対岸が好条件に見えたので向かったのですが、“突破口”が見つからず、作業に来ていた地元の人が教えてくれた釣り堀の裏から入り込みました。

フトナガニジゴミムシダマシ(多分)

立ち枯れの樹皮裏に、集団ではありませんが、結構な数が潜り込んでいました。スピードライトを焚くと虹色が飛んでしまいます。

・・・で、軍手の白を利用して周囲からも光が回るようにして撮ると、それなりに模様が写り込んでくれますが、実際にはもっと美しい輝きを発します。

近縁のナガニジゴミムシダマシやニジゴミムシダマシはテントウムシ位の昆虫ですが、こちらははテントウムシより明らかに大きくて、存在感があります。

クサギカメムシ

同じ樹にいました。

図鑑には“ニオイがきつく嫌われ者”とありますが、幸いおとなしくしてくれていましたので、鼻には何の印象も残すことはありませんでした。

ハネビロアカコメツキ

普通種らしいのですが、初めて見たときの印象そのままの、見事な朱色のコメツキです。

タイショウオオキノコムシ(多分)
  ▼
ミヤマオビオオキノコムシ(可能性大)

斑紋、エリトラの輝き、眼の幅などから判断してますが、例によって自信はありません。持ち帰れば良かったにゃあ。

ご親切にも、U.Sさまから、ご指摘をいただき、修正させていただきます。どうもありがとうございました。

 

そんなこんなで、遠目では間違いなく優良物件ありに見えたのですが、

結局はずればかりで、ヒメマイマイは見つけられませんでした。

ここらで時間も迫ってきたので引き返すことになりました。

車を置いたところに戻ってみると、

なんと見事に後輪がパンクしていて、

交換に20分程かかってしまいました。

 

冬タイヤはダートにも弱いようです。

 

以下自宅に戻っての色確認的な写真の中の2葉です。

とりあえず前半せ採集できた個体をパチリ!

なかなか良い色が出てますが

ここのヒメマイマイカブリは

スピードライトで撮影すると

少し緑を足したような色に写ります。

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