真っ平御免!? 2007年4月14日 予想外の雷雨に追われ、雨宿りをする羽目になりましたが、 結果的に県北初のトウホククロナガオサムシを見つけることができました。 |
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前日の天気予報では、午前中までは雨が残ると言われていましたが、起きてみると青空も出ていて、こりゃラッキー! 今年は県北もターゲットにしていますので、いそいそと出掛け、常磐道を北上しました。ところが、水戸を過ぎた頃から雲行きがあやしくなり、日立を抜けるころには雨が落ち始め、遂には雷雨。あれれ? ともあれ、行ける所まで行っちゃえ!方式で目的のインターを降りましたが止まず、昨年コジマヒゲナガなどを見つけた思い出の場所にほど近い川沿いの駐車場に避難。 天候回復を待ったのでした。 |
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待つことしばし、ようやく雨も小降りになり、少し進んだところで、車を降りて付近のチェックをしてみました。 見回すと、四阿(あずまや)で雨を凌いだらしく数人のグループがバーベキューを始めています。まだ桜を楽しんでいるようです。 県北の春は遅く、予想はしていたものの、やはりカエデは咲いてません。 見上げればカエデらしい巨大な倒木が何本か転がっています。 |
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土牛ハンマーを持って、 苔生した朽ち木を削ってみると ・ ・ ・ |
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トウホククロナガオサムシ (現場はまだ雨が残っていたため、室内撮影になってしまいました) 嬉や、茨城県初採集であります。 ラッキーなことに、ペアで落ちてくれました。 |
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丘孔点列が見事に途中消失しています。 ここで、採り手は目の下にガスを浴びてしまいました。何度か被害に遇っているので、お尻は別の方向に向けていたのですが、もしかしたら『噴出口』の向きを変える事ができるのかも知れません。みなさまもご注意ください。 どうもありがとうございました。 |
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斜面に横たわるカエデの倒木です。 陽射しも出てきて、観光客もまた戻ってきたようで、駐車場に車が集まり出しました。 我々が朽ち木を覗き込み、何やら嬉しそうにしているのを不思議に思っていらしたらしく、出発前、花と鳥を観察されている方としばし歓談。何でもハチやブユ(だと思います)に刺されると極端に腫れるようになったとかで、オサムシも刺されると腫れるのか?とのご質問。刺しませんがガスが出ます、と簡単にご説明してお暇(いとま)しました。 |
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少し進むと、道路脇の待避所にスギが積んでありました。 |
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やはりいましたヒメスギカミキリ
証拠写真だけパチリ。 |
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マダラアワフキ(多分) 斑紋変異が多いそうで、模様だけでは自信が持てないのですが、スギに付くそうで、マダラアワフキとさせていただきました。 |
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掬える花もないので、ルート周辺のポイント探しをしながら流して行きます。 流すことしばし、森に伸びる路発見。 栗や、クヌギなどそれなりの樹種を確認できました。 |
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で、ちょっと気になる小崖もありますが、陽当たりが良いのと、手前にノイバラが陣取っているので入り難かったりします。 小崖にちょっかいくれたり、落ち枝や枯れ木をチェックしていると、 |
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ベニヒラタムシ 採り手の発声に行って見ると、 なんと真っ平らな虫が! 図鑑や写真で判っているのですが、こうやって現物を間近に見ると、一際感動的です。 真っ平御免なすっての赤い粋な虫です。 |
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ベニヒラタムシ(室内撮影) えらの張ったような顔ですが、個性的で見とれてしまいます。 極めて2次元的な昆虫ですが、消化器系や筋肉などどうなってるんでしょうか? |
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ビロウドツリアブ 春の代表的なアブですが、付近を盛んに翔び回っていました。もうかなりの数が出てきています。
『面白い虫も出てくれたことだし、鮎でも喰う?』ほほほいと話しも纏まり、南下して竜神狭に向かいます。 |
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竜神狭の食堂です。
採り手は天ざる、撮り手はおろしとろろ蕎麦を頼みました。見た目少ないのですが、蕎麦の密度が濃いためか、しっかりとした食べ応えでなかなか美味しかったです。
慌てて食いついてしまったため、写真を撮り忘れてしまいましたが、ここに座る前に、外で鮎を食べました。 もちろん冷凍ものでしょうが、炭でじっくり焼かれたそれは、香ばしくとても美味しいですし、観光客も少ない季節は売店の愛想もなかなかです。 ただ、前回(3月)に来た時より50円高くなっていたのは、観光地固有の現象でしょうか(^^)
価格変動もウォッチしてみようかな・・・ |
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クサギカメムシ(多分) 食堂のベランダの手すりを歩いていましたが、上からの写真を撮ろうと、伸び上がったら、落ちてしまいました。
次は県北のカミキリに逢いたいにゃあ・・・県南のタラや材置き場も気になりますけど。。。憧れの尽きない季節がやってきます。 |
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