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七夕に“たなぼた”は無理だったなぁ

2007年7月7日 茨城県北部

  七夕には大勢の十星(トホシ)関係の皆様と逢えるかな、と出掛けましたが、

  果たせずに終わりました。

  それでも、『お初!』も『お久!』もあったのでオッケー!かも。

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7月7日、七夕だから、というわけではありませんが、季節柄トホシカミキリ族の追加も狙いつつ、やって来ております。

しっかし、何となくしぃ〜んとして、

カミキリの雰囲気が感じられません。

ハスジカツオゾウムシ

咲き残りや、咲きはじめの樹の花は勿論、粗朶(そだ)や下生えのチェックもちゃんとしていますが、なかなか手強そうな風情です。

カミキリいません。

ミヤマカラスアゲハ♀

羽化不全らしく下生えをふらふらとしていました。なので、蝶が苦手な撮り手にもパチリ。

同定には『DX−9』さん、『縞ちゃん』さんのアドバイスをいただきました。

いつもありがとうございます。

シマサシガメ

『縞ちゃん』さんつながりではございません。

里山では『もう勘弁してくれぇ〜!』ってくらいにヨコヅナサシガメが幅を利かせていますが、こちらはそこはかとなく上品な印象なので、狙っていました。

成虫写真は今日が初めてなので嬉しいです。

入口付近は不発だったので、先に進むと、クマノミズキが咲いています。

これまで、殆ど成果を出せなかった花ですが、他にこれといった花もないので、採り手は掬(すく)って掬って掬いまくります。

足元には、見るからにそそられる食痕が。

犯人は誰?

しばしルッキング。その後スウィーピング、叩き、も試みますが、ぼうず。

まさかまさかの今シーズン初ぼうずか!?

アメイロカミキリ

クマノミズキに訪花していました。

嬉や、初採集!と思ったのは撮り手で、採り手の記憶には南茨城でちゃんとインプットされていました。

それにしても久し振りの美しいシルエットと色合いに、アドレナリンが出始めました。

チャボハナカミキリ

こちらは純正初遭遇種。

拡大して、ようやく斑紋が見えるほど、つまり普通のpidonia(ヒメハナカミキリ族)よりも小さいです。こうしてみると、頭が大きめの愛らしいカミキリムシであることが判ります。

カトウカミキリモドキ(多分)
アオカミキリモドキ

この日、この辺のクマノミズキに沸きまくっていました。近似のカトウカミキリモドキというのがいて、図鑑の写真を見る範囲では眼間が離れていることなどから、怪しいのですが、同定ポイントは別らしく、どちらにしても【仮】とさせたいただくことにしました。

キイロクチキムシ

レモン色というのか、爽やかな黄色が美しい虫で、花に来ていたのか、葉にきていたのはか判りませんが、かなりの数がネットに入りました。花の中心部にいれば立派な保護色になりそうです。

一頭だけ持ち帰ったのですが、帰宅してあらためて見ると、もう少し採ってくれば良かったと、ちょっと後悔。

花では他にコメツキやザトウムシ、大きく元気なハナバチ関係者ばかりなので、場所替えしましたが・・・

下草が刈られたばかりのようで、静か過ぎます。

ヤツメカミキリ

サクラ材やサクラの幹が定番ですが、これは葛(くず)の葉で発見。

既(き)採集種ですし、普通に得られるカミキリムシですが、サイズ、色合い(黄〜青緑系まで変化もあります)、シルエット、体表の質感など、我家的トホシカミキリ族の庶民派代表候補筆頭です。

ヤツメカミキリ

こちらは、更に移動して路肩の小さな材置き場で見掛けた個体です。ここにはサクラ材もありましたので、飛来した後、ここに一旦とまったものと考えています。

上の写真の個体と色が違います。(撮影条件ではなく、明らかに違っていました)

しばし見蕩れて、持ち帰りました。

トゲカメムシ

しっかりと飛び出たトゲが視野に入ったときには、一瞬ウシカメムシか!と興奮してしまいましたが、折角なので一枚。

 

以下、あちこちルッキングして得られた虫たちです。

カメノコハムシ

少し緑掛かっていて、透明感も強いのであれ!?っと思いましたが、変異があるようでした。

好きな虫のひとつです。

アカクビナガハムシ

見事な赤、ハムシとしては大きな体躯で自己主張するタイプです。

アカイロニセハムシハナカミキリもこのくらい立派だと人気沸騰するかな?

ヘリグロリンゴカミキリ

活発に草地を飛び回っていました。

もしかして、あのクマノミズキの近くの下生えにあった食痕を付けた犯人???

この奥でヘリグロリンゴカミキリなどと出逢っています。ハギやキク科の下生え、サルトリイバラ、蔓などがありました。

アトジロサビカミキリ

この奥の藤蔓(巻き付く高木がなく、男性の親指くらいの太さで横に伸びていました)についていた個体です。

撮り手が近くにいなかったため、自宅に戻ってからの撮影となりました。

ヨツキボシカミキリ

こちらは別の場所で採り手が飛翔中をキャッチしたものを、やはり自宅で撮影しました。

少しスレが始ってますが、魅力たっぷりです。

 

今回は、大本命(内緒)には振られてしまい少々悔いは残るものの、

ご新規や久し振りの出逢いもあり、

またキイロクチキムシなどカミキリ以外の

心ときめく虫たちもいてくれましたので、

我家的にはかなりオッケーでありました。

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