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台風一過、採り手も撮り手も結果おーらい!

2007年7月16日 茨城県南部

  ニセシラホシカミキリのリトライは見事に撃沈してしまいましたが、

  しなやかな美しいハスオビヒゲナガカミキリ初採集に採り手喜び、

  県内初の普通種、トガリシロオビサビカミキリに撮り手大はしゃぎ

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台風4号が去り、まだ引かれて行く雲が流れているもののいい天気。今日はニセシラホシカミキリの駄目押し探索にやって来ております。しつこい?我家の家風です(まさか!)。

evitaさんから採集のコツもお教えいただきました。比較的下の葉(木陰的なところ)にいて、落ちながら翔ぶ(下に翔んで逃げる)ような行動パターンだそうです。

初遭遇から時間が経ち過ぎた感がありますが、まだいるなら今日は絶対に取りこぼしはないはずです。

上空はともかく、森の中は風も穏やかでほんのり暑さもあります。

しかし、ここでの発生は終わっているらしく、ナツツバキはシィ〜ンとしていました。食害痕も縁がすっかり赤茶けて乾いています。来年の楽しみにして、残りの時間は他のカミキリを探すことにしました。

キマダラヒゲナガゾウムシ

前回半端な写真を撮ってしまい、気になっていたのですが、今回はエリトラ(翅鞘)の斑紋も判る写真が撮れました。

でもまだピンの位置とブレが_| ̄|○

・・・・前回の写真でも同定できるんじゃ?

得意だろうと不得意だろうと同定は注意深くしないといけません。深く反省しております。

ヒメヒゲナガカミキリ

クリと思われる粗朶(そだ)に集まっていました。

良く見かける庭のそれとは違うアジサイが何株か植えられています。

採り手がそぉ〜っと近づき、ルッキング。

 

 

『初採集来たっ!』

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え、何?

マイルドブラウンに上品な斜めのV模様。

(拡大画像ありません)

見事な棍棒から始る長くしなやかな触角。

撮り手には初採集なことは判りますが、種名が浮かびません。

これは何????

ハスオビヒゲナガカミキリ

だと思う。多分間違いない。採り手にはインプットされていたようでした。

採り手によると、あまりこれだけを狙って出掛ける方はいらっしゃらないようで、何かのついでに採れたような採集記を見掛けることが多いとのこと。

なかなかエレガントで魅力的。判り易いカミキリムシであります。

ヨツスジハナカミキリ

明らかに植栽されたと思われるガクアジサイ(多分)が何本か並んでいます。その花についているもの、飛来するものなどあり、楽しめました。

ヨツスジハナカミキリ

ガクアジサイの青とカミキリの黄、背景の緑がとても美しいコントラストを見せてくれます。

アカハナカミキリ

こちらでは久し振りでした。

数年前の夏、ここから車で10分位の道路脇の花に来ているところを掬(すく)ったのがこの地区での初採集でした。この山中ではあまり多く見掛けません。

トゲバカミキリ

クリの粗朶と思われる半乾きの材に産卵中です。

数が多いこともありますが、慣れてくると撮り手のような怪しい老眼でも、見えて来るようになります。

アトジロサビカミキリ

大量に出逢うことはないのですが、ちょくちょく見掛けるカミキリムシの代表です。

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あっ!?

折りにつけ覗き込んでいた暗い藤棚に、怪しいシルエットを発見し、思わず息を呑む撮り手であります。

もしかして

この尖ったお尻は!

(拡大画像ありません)

帯模様と

肩のコブコブは!

トガリシロオビサビカミキリ

『いたぞぉ〜!』

普通種の代表格のようなカミキリムシですが、撮り手の大好物であります。埼玉県で初めて遇った時に『こんなカミキリ見たことない』と思い、今ようやく茨城県産が目の前に。人によっては捨てたいほど出てくるらしいですが、部屋に入り切らなくなるほどでも欲しい!と思っている撮り手には最高の贈り物でありました。

 

ニセシラホシカミキリは、残念ながら案の定というか、

予想通りの結果になってしまいましたが、

『もしかしたら、あの時いたかも知れない』と長引く後悔をするより、

自分の眼でいないことを確認しておけば、次への展望になります。

 

初見のハスオビヒゲナガカミキリや、茨城県初のトガリシロオビサビカミキリに

歓喜することもでき、本日も我家的にオッケー!であります。

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