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初のナイトゲームでお久し振り!

2007年7月21日 茨城県南部 いえね、なんてことない試運転なんですけど

  我が家には嬉しい久し振りの出逢いがありました。

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今日はいつもの森に夕方からの“出勤”です。

途中のホームセンターで、スタンドやらクランプ(事務用の目玉クリップの大きなもの)、細引き、などなどを仕入れ、早ぁ〜い晩ご飯も済ませてきました。

そう、今夜は初めて発電機を持ち込んでのナイトゲーム(灯火採集)です。

どうなるかにゃあ。

 

まず、近くにある昆虫館に、学芸員の方を訪ねました。

既に閉館時間を過ぎてしまっていましたが、帰宅直前にお会いすることができ、

事情をご説明(といっても、灯りを点けさせていただくお願い)をしたところ、

快諾していただけたばかりでなく、最近の森の動向やつくば野の成り立ちなども

お話ししてくださいました。

たった一つの条件(?)は、『森の通路には、幕張らないでね』という、

私達にとっては無条件のようなものでした。

ご親切にどうもありがとうございました。

ナガゴマフカミキリ

点灯までにはまだ明る過ぎるので、少し材などをチェックしてまわったところ、やはりこの季節の主役、というよりエキストラのように数がいるのですが、クヌギの倒木(危険回避のために敢て切り倒したようです)に何頭かついていました。

ナガゴマフカミキリ

ペアでいましたが、撮影時にうっかり近づいたため、♂が擬死して、落ちてしまいました。

落ちて逃げるはずが、却(かえ)って目立っているという、アホな展開ですが、結果的に♀を守ることになっているのかも知れません。

偶然でしょうけど。

ライトオン!

小型軽量で扱い易いはずでしたが、始動が結構厄介で、撮り手が何度やっても駄目。結局パワーとスピードに格段の差のある採り手がブインブインと引っ張って、始動しました。ライトは3つ仕入れてきたのですが、コンセントが2ケしかなく(おいおい事前に見とけよな!)今夜は2灯のみです。

佐藤一斎の『・・・暗夜を憂えず、ただ一灯を頼め』という言葉が脳裏を過(よぎ)ってゆく、年相応の撮り手でありました。

ナガゴミムシ関係者様らしいです
(拡大画像ありません)

点灯後すぐにやってきたのが、この1センチ程の一派と5ミリ前後のハネカクシ達です。

ゴミムシ方面の方々は遅くまでいましたが、ハネカクシ方面のご一行は、午後8時頃までには姿が見えなくなりました。

コフキコガネ方面
(拡大画像ありません)

灯火で見ると立派なサイズに驚きます。

クロカミキリ

これは2センチクラスの立派な個体でした。

夏の夜の風物詩か、『蒸し暑さのともにあらんことを!』的カミキリムシです。

アカアシオオアオカミキリ

キタ!!!

採り手の短い発声の、わずか数ナノ秒?後には指のなかに収まっていました。

昨年は何度もトライして逢えず、2年ぶりの再会です。試運転を兼ねたライトトラップに来てくれるとは、嬉しい限りです。

(拡大画像ありません)

まあ、里山というより公園なので、それほど賑やかにはなりませんが、ぽちぽちカミキリムシもやって来て、ノメイガ(小型の蛾)類もぱらぱらと賑やかしに来てくれます。

キマダラミヤマカミキリ

クロカミキリ

スクリーンの下方で、何となく寄り添うように佇んでいました。なかなか素敵なコントラストです。

(拡大画像ありません)

スクリーンに落着きが出たタイミングで、採り手は何度か森の中の樹液チェックにまわりましたが、いきなり

イタ!!!

とネットの中に持ち帰ったのでした。

赤い脚と、金属のような胸のトゲトゲ。

強烈な印象の顎(あご)

怖いのか、ひょうきんなのか判断のし難い眼、紅白歌合戦のトリを張る歌手か、飾り鎧に身を固めた戦国成り上がり武将か???

そんなことはどっちでも良いですけど、

そんな楽しい美しさもあるのが

アカアシオオアオカミキリです。

実際よりも強めに写ってしまいますが、赤みのある緑色に輝いています。

これが標本にすると、赤みが抜けて深みのある緑がぐぐっと強くなります。

ビロウドカミキリ

スクリーンに向かって飛翔してくるところを採り手がキャッチしました。

今夜は夏のカミキリムシに久し振りに出逢っています。

ミヤマカミキリ

夏の夜の森のチャンピオンです。

梅雨は明けていないのに、森の中には夏のカミキリがちゃんと活動していました。

実際はいろいろマイナートラブルも発生したのですが、先ずは試運転成功!とさせていただきます。

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