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奥秩父夏の陣'07 我家的グレートノリウツギ

2007年盛夏に成り掛けの頃 カミキリを求め今年も奥秩父を覗いて来ました

  いろいろ楽しめた渓谷沿いのノリウツギで出逢った虫たちです。

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アカハナカミキリ

里山や赤松林のある低山では、良く見かけますが、山深くなると、新鮮なカミキリムシの印象も出て来ます。

イガブチヒゲハナカミキリ♂
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ブチヒゲハナカミキリ(08/01/11訂正)

ノリウツギにアカハナカミキリを大きくしたようなカミキリムシを見つけ、掬(すく)ったところ触角が見事にブチになってました。

ブチヒゲハナカミキリという近似近縁種とは、頬が長いこと(左下写真:これで長い!?)、前胸背に立毛が密集していない(写真下:結構毛深くも見えますが!?)などで見分けることができます。またブチヒゲの方が翅鞘の赤が濃いそうです。イガブチ♂の場合後脛節の形が判り易いのですが、一部しか写っていません(写真左)

再検討時にアドバイス、ご意見をいただいたみなさま、あらためてお礼申しあげます。どうもありがとうございました。

チャボハナカミキリ

ピドニア(pidonia:ヒメハナカミキリ族)のように小型で愛らしいカミキリムシです。

フタスジハナカミキリ

きわめてフツーで、ヨツスジハナカミキリと優先を争うほど多いといわれることもあるのに、なぜか今まで出逢いがありませんでした。今回出逢えて素直に喜んでいます。

斑紋による印象もあるのか、ヨツスジハナカミキリよりもしっかりした感じです。

ヒゲジロハナカミキリ

真っ黒でスマートな体に特徴的な触角、出逢えれば嬉しいカミキリです。

ヒメアカハナカミキリ

アカハナカミキリを寸詰まりにしたようなカミキリムシです。つくば野では見掛たことがありません。

ホソキリンゴカミキリ

スマートなリンゴカミキリの中でも一際スマートな印象です。渓谷沿いの豆科植物の下生えに休んでいました。

人間界のホソキ某(なにがし)さんは、もっとがっしりした印象ですが・・・・

キスジトラカミキリ

いつもは材を闊歩(かっぽ)しているところを見ていますが、ノリウツギで掬うと新鮮です。

クスベニカミキリ

見事に全身真っ赤な個体です。

飛翔中を採り手がキャッチしましたが、エリトラ(翅鞘)の裏まで真っ赤に見え、とても素晴らしい姿だったそうです。(翅鞘は開かずに翔ぶそうですので、そんな印象だった、ということになります。)

クスベニカミキリ

最終日にもう一頭出てくれましたが、これも撮り手は見ることができませんでした。

それにしても陽射しに負けない見事な赤です。

ミヤマクロハナカミキリ

紛らわしい種類もありますが、小楯板(前胸背と翅鞘の間にできる小さなデルタ型器官)とそれを囲む稜線状に膨らむ翅鞘部分、後脚のふ節(スネから先、爪の手前まで)の長さの割合などから判断しました。

ニョウホウホソハナカミキリ

ニンフホソハナカミキリとは、触角が違うので見分けることができます。

ルリボシカミキリ

林道を陽射しを浴びて飛翔しながら下りてきました。その姿は夢に出て来そうなほど鮮やかで感動的なものでした。

珍しく撮り手が第一発見者となり、採り手が飛翔中にキャッチしたものです。

ヨツスジハナカミキリ

低山から亜高山帯まで花があれば、広く分布し、優先種にもなっています。

この個体は、道に落ちたノリウツギの花で何事も無いように後食していました。

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