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2008年1月26日 茨城県南部 がっくり・びっくり・にっこり、な午後 

  ハイイロヤハズカミキリに我が家的新事実発覚
  ・・・これって常識とのズレ発覚ってこと????

  次の課題は“雲古のパラドックス”の解決かも。。。。。

世間的にはくっだらなさも極まった内容ですがご容赦ください。

 

さて、先週に続きまたスケベ心でやって来てしまいました。

つくば野の外れにあるハイイロヤハズポイントの再確認です。

★少し追加したい(カッチョ良いですから)★

★笹の種類を確認したい(おいおい!!)★
→ 前回撮った写真では×でした^_^;

★割り出しの感覚を確認したい(正論かも)★

など、まあ理由はナントでもつきますが、

そんなこんなでやって来てしまったのであります。

公園の南端からつくば野方面を見ると何やら建設ラッシュ。愛知県じゃあるまいし・・・

マンションも売れ残りが出たとか出ないとか、ホントにダイジョブなの?

 

・・・で、そんなの関係ねぇ(ホントはありますけどね、森が無くなるし)と、公園の裏手を抜けて行きます。

多分 アズマネザサだと思います。

先週撮った写真ではよく判らず、今回ちゃんと撮ろうと思ったら・・・

撮り手は、カメラを赴任先に置いてきてしまったのです。

このオオ盆暗め!

と、自ら叱り飛ばし、『他のでも良いじゃん』と採り手に慰められ、往年の名機E995を取り出したのですが、設定方法は遥か記憶の彼方へ去り、露出とピント制御がまったく効かず、近くのスギに押し付けてようやく撮った一葉です。

 

撮り手がカメラに四苦八苦している間も、採り手は手近な枯れ笹を
ポキポキとチェックしています。

先週の“ノリ”だと、さしたる苦労もなしに、数頭の追加が可能な
はず・・・でしたが、今日はまったく出ません。

食痕(・・・まあ何と言いますか、『稚児の“まりおける”雲古』
なんですけどね)を確認し、慎重に
上に上にと割り進みますが、
割り出しできません。割り進むと手品のように途絶えるのです。

『サイババか!』、『マリックか!』などと軽口を叩きあっていた
二人も、徐々に『前回出てるから良いけどね』など、お互いを慰め
るような言葉を発するようになってきていました。そんなこんなで
一時間近くは続けたでしょうか。

そろそろ打ち止めにするかいな・・・・というころに

 

 

 

『下の方がF・U・Nが大きいよ!』

採り手が決定的なことに気付いたのです。

・・・そして、“雲古”の導くままに割り進むと・・・

でたぁあ!

本日のハイイロヤハズカミキリ第一号です。

かなり下、殆ど地面から数節以内の低いところから出て来ます。

これが判ってからは次から次へと割り出しに成功することができたのです。

お稚児(ちご)さまです

太っといなぁ〜

 

でも、この幼虫

上に向いてますよね!?

 

どうも、カミキリ屋さんの世界では下に向かって食い進むのは

周知の事実のようで、私達親子のように知らずに四苦八苦して

いた方はあまり多くないみたいです。あれれ・・・・・・・・

 

お恥ずかしいことに、いろいろと採集記なども拝見しましたが

『上部が枯れて、下が青い笹や竹に潜んで、食い進んでいる』

という部分を読み、上に食い進むものと勘違いしたのでした。

 

なぜにゃらば(と勝手気儘な言い訳を少し)

  1)下に食い進むとなると、天に向かって“雲古”をすることになる

    → まさかそんなことしないよねえ

  2)羽脱時は高いところから出た方が効率が良い(ような気がする)

  3)これまで偶然に割り出した個体も含めて節の上の方で見つけた

そんなこともあって思い込んでしまったようです。

 

ともあれ、気付いてから15分程で、後から後から出るわ出るわ

丁度10頭をカウントしたところで、本日は終了としたのでした。

本日のハイイロヤハズカミキリたち

巨大個体は、ハナカミキリを凌駕しそうなほど大きく、いずれ極小ルリボシカミキリとの比較写真も撮ってみます。

横から見たときの、このぼっこりと男性的な“力こぶ”と、シックな色合い、上から見たときのキリリと“下半身”の締まったファッションモデルのようなスマートなシルエットが絶妙にバランスする、魅力的なカミキリムシを再確認して本日は終了であります。

 

今回の宿題というか・・・不思議なこと・・・・

 

幼虫の写真では明らかに上を向いていて、節の上に留まっています。

これまでの印象もまさにこの位置取りでした。

もし、下に食い進むのが標準だとすると、向きが理解できません。

 

蛹化するときに、くるりと反転するとしても・・・・

そもそも排泄行為は反重力方向に押し出される分けですが、

仮にこれを節の上部から押し付け押し付けしながら、

少しずつ下に降りて行くのだとしても。。。。。。。。

蛹化すると思われる大きな幼虫のお尻方向(写真だと右側)にも

糞の固まりが詰まっていることが説明できないのです。

 

そして少数ですが上を探って行っても出るときは出る、という事実。

多分上下に複数産卵され、その一方だけを割り出したのでしょう。

 

結局は事実と推測が盆暗大脳皮質“勘ピュータ”内で、ループし、

怪しいトランザクションとして、未処理まま残ってしまいました。

 

少し太めの節の一部を透明にして観察すると、

面白いものが見えるかも知れないなぁ・・・。

 

 

ということで、、、、本日は終了です。

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