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リンゴ追分?分かれ目は目でした。

2008年3月8日 茨城県南部でリンゴカミキリの枝を確保できました(しょぼ!)

  いなかったんじゃなくて、見えなかったというおそまつでしたが、
  “目”ができれば、案外リンゴって多いわけ?・・・リンゴ追分!?
  益々もっておそまつなのであります。

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春爛漫にあと一歩。

筑波山もどんよりと霞んでいます。

本日は昨年3月10日にスギカミキリ、ヒメスギカミキリを確認(ここより20キロほど南ですが)しているので、早起き君がいないか、などなどチェックにやってきました。少し風があるものの陽気はばっちりで、人も疎(まば)ら。散策には持ってこいってわけです。

梅はといえば、、、、

ちょっと咲き渋ってるにゃあ

 

・・・・・とにかく歩いてみます。

ヒメアカホシテントウ(ヒメアカボシテントウ)

越冬中といえば越冬中なんでしょう。それでも落ち枝の小さな節の中でちょろちょろと居心地悪そうに動いていました。林内の樹皮にも艶のある黒子(ほくろ)のように、ぽちぽちついていました。

駐車場脇のスギです。

食害痕と新しい脱出口を探しますが、それらしいものはありません。念の為樹皮裏もチェックして回りましたが、こちらではまだ出ていないみたいです。

アカマツ点滴の図

原因は定かではありませんが、林内のマツはすべて薬液を注入した痕が残っています。効果あるのかにゃあ。

 

ふと、鳥の気配を感じて見上げると、サクラ(ヤマザクラかも)にコゲラがやって来たのでした。

コゲラ(拡大画像ありません)

幹といって良いくらいの、太い枯れ枝をかりかりとしていました。

望遠ズームがついているので、コンパクトカメラで撮ってみましたが、D200+105mmでトリミングした方が良かったかも。

さておき、手の届きそうなサクラの“カット枝”を探すために歩き回ります。

サクラは何本もあるのですが、なかなかそれらしいのが見つからず、うろうろした揚げ句に少し陽当たりのよくないサクラの枝先が・・・・見事に斜めカットされていたのを発見!

やったかも。。。

カット面に詰まっていた木屑を取ってみると、なかはすっぽりとパイプ状に!

こりゃ初ヒット間違いなさそうです。

 

採り手が慎重に割り進めて行くこと数センチ、ついに姿を見ることができました!

リンゴカミキリの幼虫

でたぁあ(゚∀゚)ノ!

姿形は美形とはほど遠いわけですが、美味しそうなオレンジ色をしています。

この後、樹皮を被せておいたところ、翌日にはしっかり栓をしていました。

別個体ですが、全身です。

穴から木屑などを入れて、くわえさせて引き抜くと出て来ますが、戻すのは厄介そうで、採り手も苦労してました。

びおすけさんのおっしゃるように“デロ〜〜ン系”です。終令のようで、少しぷりぷり系の要素も加わってました。

頭胸部はなかなか魅力的です。

で、幼虫が潜む断面です。

見事に斜めカットされていますが、シーズンになると羽脱してくる枝の特徴だそうです。

若令虫も枝を落とすそうですが、垂直な破断面を作ることで知られています。普通種ですが、我家的には初遭遇。

ありがちなことですが、一度インプットされると、見えてくるようになります。最初の枝を確認できてからは、それほど苦労せずに発見できました。

素手や、落ち枝を引っかけて手繰(たぐ)り寄せられる範囲でしたが、合計6本の枝を手に入れることができました。

めでたしめでたし・・・!?

本日のオマケ映像。

ヤマトタマムシ(多分)の幼虫。

伐採されたサクラの太枝から出て来ました。最近はサクラも積極的に剪定を受けることがありますが、これもそのような枝から出てきました。

そっと戻しておいたのですが、剪定を受けた粗朶(そだ)類は処分されることが多いのです。この森では材を積み重ね、土に返すようなこともしていますので、そちらに期待したいところです。

 

他にも・・・・・

カラスウリが徹底的に刈られてしまい、ここでの我家的RDB指定種、カノコサビカミキリも僅かに刈り残されたところをチェックしたところ、無事幼虫を確認。入り込んでいると思われる部分を少し持ち帰ることに成功したのでした。

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