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オヤジさん、はじめまして!?

2008年4月27日 茨城県南部 ネジロにキクスイを狙いましたが大外れ。

  出て来たオヤジ(ゴマフカミキリ)はなんとご当地初遭遇かも!?

※こんなもので公開しちゃって後悔しないのか!?
 残念ながら、迷っても後悔(公開)するぞ、などと
 つい先日、勝手に決めてしまったのであります。


 なので、他山の石にもなりませんが、時間潰しにご笑覧ください。

昆虫写真のサムネールをクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます

日曜日、曇っていますが暖かいです。

鉢植えのヒメリンゴもすっかり満開を迎え、少しずつですが、風に散りはじめました。

奥さんに頼み込んで、花が終わってもそのままにしてもらうことになったパンジー達も、今が盛りです。

なぜにゃらば・・・

ツマグロヒョウモンはお馴染みですが、今年はメスグロヒョウモンも見てみたいものです。

・・・・・てなわけで、つくば野へちょいと出掛けてみました。

筑波山もすっかり霞んじゃってます。記録を取りはじめたのはここ数年ですが、通い始めて15年は経ったでしょうか。環境も大きく変わりましたが、TX(つくばエクスプレス)の開通が一番ダメージというか大きな変化をもたらしたように思います。

山頂付近はすっかり“カタクリ畑”と化し、つくば野もカラスウリやヨモギ、セイタカアワダチソウ、等々が坊主になるほど刈られてしまっています。

今日はネジロカミキリとキクスイカミキリを求め、タラとヨモギ(またはセイタカアワダチソウ)のチェックにやって来たのであります。

この時季タラを見るときは、(どろぼーに間違われないためにも)必ず管理施設に声を掛けさせていただきます。

『そういう虫ならタラの天敵だねぇ!持ってっとくれ』と、笑顔で許可をいただけましたので、施設脇に入らせていただきます。

すでに芽を摘んだ跡のあるタラが並んでいます。許可をいただいているので、一本一本なめ回すようにじっくりチェックしますが・・・

・・・いません_| ̄|○

この付近では例年5月に入ってからでしたので、リトライした方が良いかも。。

 ん? ぁああっ!!

・・・と思うとこれがハエトリなんですよねぇ。じっとしていると紛らわしいのであります。

タラを諦め、付近を散策しながら粗朶(そだ)や路傍に転がる材などをチェックして歩きます。

『あ、カミキリ!』

ふわりと目の前を横切った虫を、採り手が落として拾ってみると、ヒメスギカミキリ(拡大画像ありません)でした。

初カミキリなのでおっけぃ!とさせていただきます。

粗朶(そだ)を覗き込むの図。

もう少し季節がススム君だと、お馴染みさんがやって来て楽しそうなんですけどねぇ。

粗朶(そだ)裏のスギ材にも一瞥をくれて、次行ってみよっ!

ヤブキリ幼体(多分)

路傍の蒲公英(たんぽぽ)の花にぽつりぽつりとかなりの数がとまっていましたが、花粉でも食べているのでしょうか?

撮るだけ撮ったら、また徘徊します。

でれぇえ〜〜んと下った桜材です。

風雨などで折れたものだと思いますが、比較的新鮮だと、カミキリの幼虫が入りやすいようで、届く範囲で枝をチェックして、食害痕のある部分をもらって帰ります。他にも食害による部分枯れも少しいただきました。

先日はイヌザクラの材からテツイロヒメカミキリが出てくれたので、追加も期待しているのですが、どうでしょうか?

昨年は管理をされている学芸員の方の許可をいただいて、灯火でアカアシオオアオカミキリを確認できましたが、激減している印象でした。テツイロヒメは順調?に数を増やしているような印象があるので、発生ピークと思われる頃に、灯火を張らせてもらえないかと考え中です。

さて、、、っと

あれ?

ヨモギもセイタカアワダチソウも伸びてません。

東京、神奈川から2週間程度の時差と踏んでいたのですが、3週間見ないと駄目かも知れません。もう少し待ってみますか。

ということで、更に彷徨(さまよ)うのであります。

見上げればウワミズザクラが満開ですが、陽当たりが悪いためか、もともとこの辺ではタイミング?も良くないのか、虫そのものをあまり見掛けません。

ならば足元チェエ〜ック!

大きなシラカシが倒されています。

夏なら、エグリトラやキイロトラが歩き回るのでしょうが・・・

キマダラヒゲナガゾウムシ

小型の面白い顔した連中がちょろちょろと歩いていました。楽しい虫ですが、案外すばしこくて、写真は苦労してしまいます。(などと、いつも通りの撮り手の言い訳ははじまるのであります)

ゴマフカミキリ

ぐるりと周り、野外劇場でひと休みしているとき、採り手がネットを持って壁に向かっていきました。撮り手は何も見えず、ネットが壁に接近しカミキリの下に添えられたところで、ようやく何かが張り付いているのを確認。

良く見えるねぇ〜君ぃ!(でもひょっとすると、この森でははじめてかも、ナガゴマフばかりでしたから、今まで)

ゴマフカミキリ

採り手によると、ゴマフカミキリは噛まれるとかなり痛いそうです。『ほら、口がこんなだもん』と見せてくれたのがこの一枚。

確かに強そうだにゃあ・・・他にもハイイロヤハズも痛いらしいですが、もちろん撮り手には試す気など毛頭ありません。

 

その後野外劇場の客席後方を歩いてみました。

夜間、観客のアプローチを良くするためか、

整理のためか判りませんが、

森の入口から客席裏までが広く伐採を受けています。

椎樫類、エゴ、コナラ、クリその他がバッサリと

切られてしまったようで、見通しが良過ぎます。

ウバタマムシ

切株を一つずつチェックしていたところ、またも採り手の発声があって、どれどれ・・・

おおおおおおお、久し振りっす!

アカマツが激減し、残った樹にはすべて薬が注入されています。松由来の虫たちの消長は気になっていました。マツノマダラカミキリは今や希少種?と思えるほどで、この森では出逢っていません。

エゴシギゾウムシ(拡大画像は横から)

エゴの切株に菌類が繁茂していました。水揚げの良いミズキなどでも同じようになりますが、そこにふわりと降り立ちました。ご覧の通り虫体は奇麗ですが、右触角を失っています。

それでも撮影する間、元気に歩き回っていました。正面に回って顔のアップを撮りたかったのですが、嫌われてしまいました。

ヒメスギカミキリ

入口付近で最初にチェックした粗朶(そだ)の裏にスギの丸太が何本か立て掛けられており、そこにポツリと止まっていました。ヒメスギカミキリと言えば、スギを走り回っているか、伐採木に盛んに飛来するイメージがありますので、静かにしていると新鮮な気がします。

 

この粗朶(そだ)チェック後、もう一度タラを見ながら、

ゆっくりと駐車場に向かいます。

最後にもう一度イヌザクラの枯れ枝をチェックして

芯を食う幼虫の潜んでいそうなものを何本か

いただき、本日は終了です。

 

つぎはいよいよ・・・の前にここでもう一戦交えてみますか!?

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