結果おーらいな空模様が続きます 2008年6月7日 茨城県 筑波周遊の旅ver.'08梅雨 今年初のヨツキボシカミキリは狙い通りでしたが、 |
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梅雨であります。 『うちのがいちばんきれいでしょ!』と、奥さん自慢のアジサイが、適度に日照条件が悪いのが幸いしてか、頑張って咲いております。家のが一番って、室内犬飼ってる人が必ず言う台詞だよなぁ・・・さておき、気象予報士によると『明日は貴重な晴れ間になるでしょう』という土曜日が二週続きまして、つまり『しばらく土曜日は好い天気』だったわけで、それはそれで結構毛だらけ猫灰だらけ |
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ヒメリンゴは産卵痕だらけ・・・ |
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(拡大画像ありません) 奥に光ってるのは卵かな???? |
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ご覧の通りの“手仕事にっぽん” 親指大の枝は上から下まで、しっかり仕事の痕が並んでいます。
『ずいぶん来てたけど、全然元気だし、ダイジョブそうねぇ』
タワシ状になったときの奥さんの反応が怖いのですが、今は多くは語らないことです。
それでは、れっつご! |
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筑波山の南東麓にある公園、ま、ほぼ見晴らし台と周辺の散歩道で構成された、よくある低山の憩いの広場のようなところにやってきました。 ウツギが咲いていますが、“有象無象”がざくざくと・・・ありがちです。 ここにやって来たのは、このもう少し奥、昨年ヒメリンゴらしき食痕を確認したのですが、主が確認できず。今年は少し季節を早め、チェックにきたのです。 |
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こんな葉です。(昨年撮影) 今ごろの伸びた枝先の新葉はしんなりとお辞儀をして、色もとても若いので特徴的なので、シロダモで間違いないはずです。後食痕らしきもしっかりついています。 『ここここ。この辺だったよな』親子して早速チェックしようとすると ・・・無いんです。樹が_| ̄|○ |
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伐採されてしまったらしく、影も形もありませんでした。 で、うろうろしている時に偶然見つけたのが、この洞(うろ)。アカメガシワです。 季節も遅く、地理的にも棲息は未知ですが、中の状態は適度に湿っていて悪くないように見えました。 またまた越年の課題(これも楽しみのひとつですけど)ができました。ということで、まだまだ巡るところはあるので、潔く移動であります。 |
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少し北西に下り戻って、南に登るとヌルデゾーンに突入です。ここはヌルデが異常に多く、初夏にはヨツキボシカミキリの団地と化します。 葉裏の葉脈に添って後食痕もしっかり確認できますので、まずはルッキンぐぅ! |
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(拡大画像ありません) 今シーズン第一号発見! ネットをあてがってそっと掬います。 ヨツキボシカミキリそっとネット(-.-) |
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数は多くいましたが、まだ出始めのようでとても新鮮で美しい個体ばかりでした。 なかなか和風で洒落た模様のエリトラ(翅鞘)だと思うのですが、いかがでしょうか。 色合いもよろしいし、鬼太郎のちゃんちゃんこに採用してくれないかなぁ〜と、相変わらず盆暗な考えが頭を巡ってしまいます。 でも、良さそうでしょ!? |
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ゴマダラチョウ 近くの小さなエノキに産卵に来ていました。 目線より下にゴマダラチョウを見た事がなかったこともありますが、大型の美しいタテハチョウに見蕩れてしまいました。 |
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アケビコノハ幼虫 面白い、風変わりな・・・というよりも、何か感動的な楽しさを持ってます。 蛾の中では多分トップクラスの“有名子役”ですが、初めて見ました。 |
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葛には“鉄板”のシロコブゾウムシ 少し面白いアングルで、と少し動いたところ、ポトリと落ちてしまいました。見失いはしませんでしたが、だらしなく擬死しているだけなので、撮影はこれで打ち切りです。 撮り手があちこち物色している間に、採り手はあっという間にケースをヨツキボシで満たし、移動します。 次は材のカミキリチェックです。 |
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少しのところに、キャンプ場がありまして、キャンプファイア用の太い材置き場があります。 目に付いたのが、太枝を整理されたヤマザクラ(多分)です。手前に材、採り手のほぼ正面に切り口がご覧いただけると思います。 一応サクラもルッキング。リンゴと早いですがヤツメの確認をしましたが、不在のようでした。 で、手前の伐採木というか粗朶(そだ)を覗いて見ます。 |
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ゴマフカミキリ 多くいるカミキリですが、筑波近辺、特につくば野ではナガゴマフが圧倒的で、ゴマフは少数派の印象です。 |
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ヒメヒゲナガカミキリ 見事な触角の中型のカミキリですが、眼が慣れるまでは案外見つかりません。 一転、一度でも見つけられると後から後から見えてきます。 |
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こちらが、キャンプファイア用の材置き場。 今日は仕事の方がいらした(お会いできたのは今回が初めてでしたので、良かったです)ので、カミキリムシを探している事を伝え、付近を探す許可をいただきました。 |
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イチモンジカメノコハムシ 周囲が薄鼈甲に透き通り、とても美しい仲間です。 |
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トゲヒゲトラカミキリ 杉材に産卵にやって来ていました。
これで、ミドリがいてくれればなぁ〜 |
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はぁい、来てますけど何か(-。-)y-o0O あ、来てるじゃん、ミドリカミキリ 撮り手が材をうろついていると、大型のハチがゆっくりと飛来、材に止まる寸前、カミキリ特有の腹部を思いきり反らし、脚を背中側に一杯に開いているプロフィールが目に留まりました。 あ、ミドリ来た!!! 採り手に委ね、集中ルッキングを開始。 |
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いるいるいるいる。 材を積み上げている目の前にサクラが立ち、そこにエビヅルが付いているのですが、そこを中心に休んだり、ペアになっているような印象でした。 |
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ツマグロハナカミキリ 太く大きく感じます。 |
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ホソオビヒゲナガ 蛾です。ご覧のとおり紫に輝く翅と白い帯、それと中程から先が白く染まった長い触角が目に留ります。 小型ですが、飛翔する姿はとても蛾とは思えません。 ということで、陽が傾く前に筑波山経由で帰路につきます。 |
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やって来ました、筑波山。 ポイント確立というか、マイフィールドの実感が欲しい、そんな感じでしょうか。今日は、前回よりもっともっともっと、慎重に慎重に、一歩一歩、ネコのように近づいていきます。 採り手が、最初の一頭を確認した後、更に奥へ奥へと探索して行き。 『居た!葉裏!写真撮れそうだよ』 |
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ニセシラホシカミキリ 中腰で震えながらでしたが、無事パチリ。出来はともかく、1年間願い続けた生態写真を撮る事ができました。上半期これでオッケー!な撮り手でありました。 シラホシカミキリの方が美しいかも知れませんが、これまでのプロセスが一層印象深くしてくれます。 付近をしばし散策、暗くなる前につくば野経由で帰ることにしました。 |
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つくば野ではふらりと粗朶(そだ)などをチェックしましたが、キスジトラカミキリを見かけたくらいで、本当にパッとしなかったのであります。 『はじめちょろちょろなかぱっぱ』、最後は一気に尻すぼみな一日でしたが、充実感はかなり強い一日となりました。 次の『貴重な梅雨の晴れ間』はいつになるでしょうか?楽しみであります。 |
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