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昼間のスウィ〜プもナイスなアカアシオオアオカミキリ

2008年8月14日〜15日 毎年旧盆恒例の栃木県南散歩

  今年は昨年のような爆発はなかったものの・・・やっぱり嬉しい緑色

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今年も盆参りに栃木にやって来ています。

この辺りは、下野市の西端で、ちょうど栃木市の東端と握手するように接している所です。

右に見えるくクヌギ林の中で、真っ昼間からアカアシオオアオカミキリを掬ってしまおうという、脱水必至の発汗採集なのであります。

土地勘が少しあるとはいえ、つくば野のように、切株や溝はもちろん、スズメバチの巣を良く見かけるところなど、感覚的に知っている場所でないので、視力を活用できる時間帯に採集できるにこしたことはありません。(駄目なら夜来ればいいし、あれれ)

(拡大画像ありません)

樹液はそれなりに出ていて、ヨツボシケシキスイ(赤い斑紋のある虫)やムナビロオオキスイ(間室の凸凹感などからそんな気がしますが、ヨツボシオオキスイの可能性もあります)が夏バテ知らずの食欲を見せてくれています。

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なぜか、全身丸出し君のボクトウガの幼虫。どこかに穿孔し直すようにも見えませんが、なぜこんな暑い日の昼下がりに出歩いているんでしょ?

・・・で、視線を上に向けて

こんな風にバランスのあまり良くないクヌギの幹から出ている葉の茂みあたりを掬って歩きます。竿は長い方が当然のごとく有利ですが、5メートルあれば何とかなりますので、虫採りを趣味にしている方のほぼ標準装備でいけちゃいます。

あ、掬う前に一応ルッキングぅは基本ですが、大型種とは言っても夜行性で、昼間は高みにいるカミキリがそうそう見つかることはありません。

・・・で(その2)

掬うことしばし・・・

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やた!アカアシオオアオカミキリ.net

夜になれば、いるところではかなりの数が見られるというものの、昼間、狙い通りに大型の美麗種、しかも芳しいカミキリがネットインすれば、気分は上々です。

※香りについては好みがありますが、概ね好評なはず、と私たち親子は勝手に信じています。

カミキリ愛好家の方でも、明るい場所でこのカミキリムシを取り込む経験はあまりされていらっしゃらないだろうと思います。

え?

そんな酔狂な採集はしない!?

ご尤もであります。

 

笑顔で取り込み、ぐぐっと清涼飲料を流し込めば、“ぐっどふぃいりんぐ”なのでありまして、ビルの屋上でジョッキを傾けている“生涯一サラリーマン”な方には決して味わえない一時であることは、同好のみなさまならお判りいただけるかと。

アカアシオオアオカミキリ

室内撮影〜1

アカアシオオアオカミキリ

室内撮影〜2

これこれ!これなのです。

前胸背から小楯板、エリトラ(翅鞘)の輝き。夏の里山では敵なしの美貌です。

 

で(その3)、桑畑のトラフカミキリも探してみたのですが・・・

かつてキボシカミキリと覇権を争うほど棲息していた桑畑はご覧の有様でした。

当時オーナーが『ここはもう潰すかも知れない』とおっしゃっていた通りになっていました。

近くには、移り住むには最適に思える桑畑がまだまだ残っているのですが、キボシカミキリすら見掛けません。

『(薬剤)散布でもしたかな!?』

時季が悪かったと信じたいところですが、ここは毎年8月の今ごろしか訪れていませんので、少し長めの宿題になりそうです。

頑張れトラ吉!

 

・・・というわけで、しょうもない採集記でした。

 

しかも真夏の記録を真冬にアップするというKYな、、、、

 

こんな記録にまで、お付き合いいただき、

本当にありがとうございました。

 

じつは・・・『やっぱり書いておこう!』と思ったのは

『るりぼし37』のカミキリ特集を拝見したときでした。

 

細やかながら、茨城県の採集記録を提供させていただき、

それがあの立派な記録の、ほんの一部ではありますが、

協力できたのかも知れない、という新鮮な感覚。

 

ある種、驚きに似た喜びを感じてしまったのです。

 

私たちの記録だけを纏めてみたところで、

所詮“へのつっぱり”にもなりませんが

連綿と続けてこられた濃密な記録に交ぜていただくと、

満員の標本箱や画像フォルダを見るよりも、

なにか清々しい気持ちになれるのでした。

 

こんなしょうもない記録もウェブ全体の中でみれば、

ドットの欠片に過ぎないかも知れませんが、

『アップしなければ、ワンドットにもならないのだ!』

感じたからでした。

 

なので、次は、もっとしょうもない記録を準備しています。

あれ?それは世間に良くある“独りよがり”?

 

かも

 

ともあれ、『るりぼし37』に関しましては

るどるふさんの“甲虫採遊記をご覧ください。

え?もうとっくにご存知!

ご尤も(その2)であります。

 

万一ご存知ない方、どうぞご覧になってください<(_ _)>

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