今年最初の『虫いません』シリーズ 2009年1月2〜3日 年末から『虫いません』状態が続きます。 これではいかん! なので、『シーズンに期待』シリーズと改名!? 中身を変えないところが、らしいのでありますが、 最近は我が家的新産地を求めて彷徨(さまよ)っております。 |
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さて、遅くなりましたが、みなさま明けましておめでとうございます<(_ _)> 今回は雑煮の消化促進を兼ねて、茨城県では報告例の少ない虫たちの痕跡探しです。ユズリハにチャイロヒゲビロウドカミキリ、カエデにアオカミキリの痕跡が無いか、それにアカマツにはケブカヒラタカミキリ(愛好家にはノトリナと呼ばれ親しまれています)の羽脱口も見つけたい! 一番確率高そうなのが、リンゴカミキリのポイント追加なわけですが、ちょっと欲張り過ぎですよねぇ。しかも、アワヨクバ★になったチャイロヒゲ成虫でも、って、あまりに強欲。タナボタも甚だしいわけですが。。。 年末ジャンボもからっけつだったので、せめて夢は見続けましょう! |
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・・・ってことで、それなりに大きな公園にやって来ました。 穏やかなお正月。 芝の広場では家族連れが凧揚げを楽しんでおります。 洋凧ばかりですが、子供にとっては楽しい思い出になることでしょう。 撮り手がガキンチョの頃には、奴凧を上手く揚げられるとちょっとしたヒーローだったんですけどねぇ〜 |
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閑話休題(若者よ、ソレハサテオキってことでありますぞ) それなりにサクラはありますが、リンゴカミキリ不毛地帯なのか、探し方が悪いのか、これまでただの一枝も確認できていません。 |
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昨シーズン、しまちゃんさんから“通信教育”を受け、我が家的に開眼した採り手、サクラウォッチャーが板について来ました。 え、私ですか?それは・・・ 言わないで下さい^_^; |
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探すことしばし、 無事ここでは初遭遇のリンゴカミキリの枝を発見しました。 やったね! サクラの数の割りには個体数は多くないような印象ですが、新産地で確保できたのでまずはメデタシメデタシ。 |
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アカマツもそれなりに好い具合です。 目の高さを中心に樹皮ウォッチングを開始します。 スギカミキリもそうですが、ホストが沢山あるところでも、限られた数本に食害が集中するらしいので、何本か見ただけで『いない』と決めるのは×です。 |
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ありました。 ケブカヒラタカミキリのものと思われる羽脱口ですが、ご本尊を確保していないので、可能性50%程度と考えています。それほど極端な食害は確認できませんでした。 |
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★になったサビカミキリ(一応ご当地初)です。今年初のカミキリ確認になりました。 ボーベリア菌に犯されているようですが、この菌はマツノマダラカミキリはじめカミキリの防除用に使われるそうで、人工的に散布されたものにやられたのかも知れません。 |
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クヌギに藤が巻き付いていました。 落ちた藤枝にはカミキリ幼虫も見られましたので、トガリシロオビサビカミキリ狙い(撮り手の大好物)で、採り手に見つくろってもらい、赴任先にもらって帰ることにしました。
それにしても、カエデが少なく、ユズリハは影も形も無かったのは残念でした。 このすぐ裏にはベニカミキリ、ハイイロヤハズカミキリを割り出せるポイントがありますが、潔くスルー! 何たって『シーズンに期待』シリーズなのであります(^.^) |
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一応アケビもあります。 (後ろはフジです) これはもっと少ししか拾えませんでしたが、枯れ蔓を持ち帰ります。 ちびっこいカミキリムシが出ないともいえないので・・・ |
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さて、次の公園に移ってきました。 ここを虫採りの眼で歩くのは初めてのことです。
ユズリハは? カエデは? |
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ユズリハは確認できませんが、カエデ(殆どがヤマモミジらしい)の植栽が何ヶ所かまとまってありました。 写真の一帯ではそれほど可能性を感じられませんでしたが・・・ |
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ほぼ反対側に優良そうな物件を見つけることができました。
これは良さそうです。 かなり高いところまで、裏表に脱糞口と羽脱口が並んでいました。 中には羽脱口が確認できないものもあり、寄生されてしまったのか、まだ潜んでいるのか、後者に期待したいところです。 |
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この付近だけ集中して食害されており、茨城産のアオの可能性を感じてワクワクしてしまいました。 |
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ユズリハはありませんでしたが、サクラの無い公園は無い! わけで、無事ご当地初リンゴカミキリの枝も確保出来たのでした。 |
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ちなみに、こんな風に横に穴が開いているのは小鳥たちに“誘拐”されてしまったものです。 こんなふうな枝が見つかれば、ちゃんと冬ごもりしている枝もあるわけで、あまりがっかりしてはなりませぬぞ! ・・・と自らに言い聴かせる撮り手なのでありました。 |
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さて、日付変わって1月3日、またまた初めての公園にやってきています。 昨日より更に自宅から近いところです。利根川を渡ったら着いちゃうって感じの茨城県のとっても南です。 ユズリハあるでしょう、多分。 |
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と思って、入ってみましたが、ただひたすらマテバシイ、マテバシイ、マテバシイ、マテバシイ、マテバシイ・・・名物にでもするつもりなの!? ってほどマテバシイだらけの公園でした。 何本かあったカエデには、かなり古そうな痕がありましたが、こちらに移植された当時のもので、今はもういないのではと思えます。 |
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こちらのカエデには真ん丸の穴が開いています。 膝より低いところに数ヶ所開いていました。ゴマダラカミキリでも出たのでしょうか? 結局ほかに元気モリモリのカクレミノなどを見つけたくらいで、リンゴ幼虫も見つけられませんでした。 ここで、国道を挟んで反対側に移動します。 |
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懐かしいネムのある公園にやって来ました。 すぐ近くにはアカガネオサムシの濃いポイントがありますが、潔くスルー! 何たって・・・ |
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ご多分にもれず、開発の波が押し寄せています。一部史跡になっているようですが、湿地や茂みはいつまでこのままでいられるでしょうか、心配です。 |
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サクラの蘖(ひこばえ)をチェックする採り手です。 こういう風に裏手が明るく、チェックする場所が影になっている場所では、撮り手はまず役に立ちません。 お任せお任せ・・・ 『ナイフある?』 『え?』 『ちょっと手じゃ採り難いところに入り込んでるんだ』 |
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・・・こんなところ。 リンゴカミキリの幼虫が入っています。 素手で処理しようとすると、蛹室(まだ幼虫ですけど)部分から折れてしまいそうです。
・・・なんで真っすぐ上を落とさなかったんでしょうね? |
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ここでもユズリハは無く、カエデもだめでした。 四阿(あずまや)風に仕立てた野鳥観察舎ですが、肝心の観察窓の向こう側は住宅地になってしまっています。ここに建てられた当時はそれなりの景色が楽しめたことでしょう。 |
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そろそろ渋滞が始まる時間帯になりそうなので、ここらで切り上げです。 このネムの落ち枝(5センチを超える太さでした)からは、多くのアオスジカミキリを得たことがありますが、今はすっかり枯れてしまっています。 付近にはネムが多く残っているので、しばらくはアオスジカミキリにもホタルカミキリにも楽園であり続けるはずです。 次に大きな開発が入った時にはどうなるか判りません。それまでは機会を見つけてまたやって来ようと思います。 |
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本音を申し上げれば、新年なのでばっちり決めたかったのですが 昨年のような素敵な出逢いは残念ながらかないませんでした。
でもそれなりに期待の持てる発見と、我が家的リンゴカミキリ新産地も 追加できたので、前向きに前向きに、しつこく前向きに考えています。 牛の歩みでも、ゆっくりしっかりと進んで参ります。
引き続き広いお心でお付き合いいただきますよう、よろしくお願いいたします。 |
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