工業団地のスギカミキリ'09 2009年03月24日 埼玉県 工業団地の片隅に棲むスギカミキリの確認をしました。 自らの棲息環境を[食い進む]ため、数年で姿を消すだろうと思われます。 |
||
とある会社の駐車場を抜け出します。[彼岸の頃は寒い]と言われますが、ぽかぽかと初夏のような陽射しが眩しいです |
||
会社裏の公園です。 毎年スギカミキリを確認していますが、食害が進み立枯れが目立ちます。 |
||
ここまで食害されるともう産卵もしないようで、脱出口は古いものばかりです。樹芯深くまでぼろぼろです。何本かは既に立枯れて折れており、地上3〜5メートルくらいまでしか残っていません。 |
||
数本目で新しい脱出口を発見しましたので、ぐるりをチェックしてみます。 このような脱出口を目安にすると、スギカミキリは簡単に見つかります。 |
||
まず見つかったのはヤニサシガメと、脱出口に潜むクモ。このパターンは多いです。 |
||
スギカミキリ 怪しく浮き上がった樹皮を捲(めく)ったところ、潜んでいたスギカミキリが歩き出してしまいました。あまり動かずにじっとしていることが多いのですが、中には活発なものもいるようです。 |
||
スギカミキリ こちらは、[セオリー]通り?、じっとしていた個体です。 |
||
スギカミキリ ここでは2年続けて黒化型が見られたのですが、今年はこのような標準型だけでした。 |
||
10分もあればこの公園のスギはすべてチェックが終わってしまいます。総てのスギには食害があり、その半分ほどはすでに[食べ尽くされた]か[立枯れ]てしまっており、数年もすれば、すっかり枯れてスギカミキリも棲めなくなるでしょう。 |
||