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カエデには青じゃなく黄色が・・・

2009年05月23日 千葉県〜茨城県 早いとは思ってましたけど・・・

カエデにアオカミキリの発生状況を確認しに行くと、キスジトラカミキリが

コスズメ

じわぁあ〜〜〜んと暑さの増すこのごろ、あちこちらから虫出現のニュースが頻繁に耳に入るようになりました。

そんな朝、例によって遅く目覚めると、カーポートの梁に止るコスズメが目に入りました。

[もうそんな季節なんだよなぁ]

呑気なおやぢでありますが、新聞受けを確認しに出てみますと、

クワハムシ?

ハナミズキにはなぜかクワハムシ(多分)が一休みしてまして。

案外綺麗なのね、君ィ!

アジサイ

梅雨に向かいアジサイは今が盛りです。

このアジサイ、毎年毎年ろくな手入れもしていない(はず)のに、なぜか勢いが衰えません。年を追う毎に凄まじく花を咲かせるようになりまして、花の時期は自転車が入れ難くて困ります。

ヒメマルカツオブシムシ

パンジーの花には最近お馴染みになってしまったヒメマルカツオブシムシがちょこまかと動きまわっています。

アオオビハエトリ

なんとは無しに惚けぇ〜っとしていると、新聞受けの直下、フェンスに潜むアオオビハエトリが目に入りました。

[蟻を襲って幼虫や蛹とか奪ったりするんだったけか?]

あれこれ記憶を探っていると、ささささささささささぁああああっと動き出しまして、奥さんが拾ってきた野バラをひょいひょいと伝いはじめ、蟻のところにまっしぐらです。

アオオビハエトリ

トビイロケアリ(多分)を狩るアオオビハエトリです。

> 拡大画像 

どうやら、狙っていたか、すでに接触(攻撃)済みのようで、そっと探るように前肢(で良いのかな?)で触れたりしています。この場面だけを見た限りでは、とても襲っているように思えませんでした。

アオオビハエトリ

付かず離れず、茎の裏にまわったり、思い出したようにつついたりもしていたのですが、突然野ばらの葉に退避して、あらぬ方向を威嚇?しています。

なんだお前ぇ??

アホちゃうか?[アホちゃいまんねん、青でんねん]

・・・しばし沈黙_| ̄|○

そしてもう一度近付くと、蟻を運び始めました。

アオオビハエトリ

獲物を運んで、フェンスを戻るアオオビハエトリです。

その場ではなく、安全そうなところに持ち帰って食べるようです。

アオオビハエトリ

途中こちら(レンズ?)を威嚇しながらも獲物を放すことはなく、しっかりと運び上げて行きました。

> 拡大画像 

 

こんなちょっとした[事件]に見蕩(と)れてしまい、

あっという間にお昼時間になってしまいましたが、

採り手を誘って、予てから目論んでいた、

[憧れのアオを身近なカミキリに]作戦発動です。

公園に向かう

季節はまだ早いのですが、国道16号を北西に向かいます。

目的地は大きな公園で、花見の頃は近隣の人々で大賑わいとなり、徒歩10分もある近くの寺社の庭までが臨時の駐車場になります。

カエデも沢山植栽されていて、食害の状況も確認できています。

さて、どうでしょうか?

キスジトラカミキリ

公園裏手の墓地に向かう道の片側にカエデが並んでいます。

さすがに青い飛翔する姿は見られませんでしたが、食害を受けて弱り切ったカエデにはキスジトラカミキリが歩き回っていました。

キスジトラカミキリ

キスジトラカミキリは上翅にある鮮やかな黄色の帯と、見事に丸く膨らんだ前胸背が特徴の身近なトラカミキリですが、生きたカエデに見掛けるのは初めてでした。

> 拡大画像 

キスジトラカミキリ

近隣に伐採木置き場が無いので、弱ったカエデに産卵に集まっているように思えました。

> 拡大画像 

普通種呼ばれ、普遍的に繁栄している虫たちは、こういう柔軟性を持っているのでしょう。

たらの木

ふと気付くとタラがありまして、かなり食害も受けています。すぐ脇にも半分位の高さのタラが並んでいます。

覗き込んでみると・・・

センノキカミキリ

小さな方のタラに葉軸部分を噛るセンノキカミキリを見つけました。

> 拡大画像 

 

この公園には、大きなマテバシイがありまして、

葉裏に多数の食害痕を見つけましたが、昨年は早過ぎでした。

今日は早過ぎたようで、まったく気配もありませんでした。

茨城方面に移動

そんなわけで、場所替えです。

やはり植栽されたカエデと、もうひとつ、ユズリハのチェックです。

千葉北西部からだと、2時間もあれば一通りチェックできますので、県道を茨城県に向かいます。

更に早過ぎるのは見え見えですが、茨城県産となれば、気持ちの高まりが違いますので、やはりチェックしておきたいと思うのです。

ユズリハ

(ヒメ?)ユズリハです。

樹下に入り込みましたが、まだ新しい羽脱口は見られず、カエデにもそれらしい痕はみつけることができませんでした。

オオミズアオ

オオミズアオです。

唯一撮り手の気持ちが高鳴ったのが、この美しい蛾です。

いろいろな樹に付きますので、近年数を増やしています。

余談ですが、かつては[月の女神]を表す[Actias artemis]という学名を持っていました。分類の見直しがあったようで、現在は違ってしまいました。

 

様子見とは言っても、アオカミキリの出現を期待していないわけは無く

その意味では残念でしたが、いることは間違いないような気がするぞ、

という期待感が高まったことも事実です。

 

好きなキスジトラカミキリも出てくれたことですし・・・・・

 

また来ます( ̄^ ̄)ゞ

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