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炎天の宝石:ヤマトタマムシ

2009年07月12日 茨城県 久し振りにヤマトタマムシをターゲットに

土場以外で探すには、首の筋肉と長竿を振る技とそれなりの腕力、

そして暑さにめげない心という、[心・技・体]が必要かも(;´▽`A``

車を停める

本日は、久し振りにカミキリムシではなく、ヤマトタマムシ(タマムシ)を採りにやってきました。

それと、D700のフィールドデビューも兼ねています。

さて、樹上高く飛翔する姿を見事ネットインできるでしょうか。

目的のエノキに行く前に、裏手の木々を見ておきます。

エノキ

車を停めたすぐ前に、古いエノキがあります。なぜかここではヤマトタマムシを見掛けることはありません。

エノキの根元

根元の土が削れて、根が剥き出しになっています。

ここに、はじめて見る美しいナガタマムシが多数取りついていました。

小型のタマムシは樹皮をヨコバイのようにつつつつと素早く歩いて逃げ、また活発に飛翔するので写真が採り難いことがありますが、数が多いのでなんとかぱちり。

シラホシナガタマムシ

シラホシナガタマムシ

白斑が目立ち、活発に動きまわります。

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シラホシナガタマムシ

シラホシナガタマムシ

このタマムシ、昔は関東地方では見られなかったそうです。

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アカメガシワの立ち枯れ

アカメガシワの立枯れがあります。

目的が違うといっても、やはり目の前にあればチェックしますが、ご当地初のシラオビゴマフケシカミキリがちょっと嬉しいお土産になったくらいでした。

道沿いの樹を見上げる

他にもシラカシなどいくつかの立枯れがありましたが、目ぼしいカミキリはいませんでした。

 

ここで、一旦ネットを仕舞い、目的の公園内に入るため移動します。

カメラもザックに入れ、トランクルームに放り込んで、公園駐車場で

ザックを背負おうとしたときです。

 

がしゃっ!! ?

 

嫌な音がして振り返ると、固い駐車場にカメラが落下していました。

絞り羽が壊れたVR105MicroNikkor

動作もおかしくなり、オートフォーカスが追従せず、絞り込んでもすべて露光オーバーになってしまいます。

レンズを覗き込むと、見事に絞り羽根がバラバラになっていました。

あの鈍い音は
Nikkor105mm[絞り羽根ネジレ羽根]誕生の瞬間だったわけです。

みなさま、大事にしているものは気をつけて扱いましょう_| ̄|○

ヤマトタマムシのポイント

落ち込んでいても仕方ないので、現場に向かいます。

曇っていて、最盛期にはまだ早い印象でしたが、樹上を翔ぶヤマトタマムシが確認できました。

 

撮り手が手前のエノキを見上げていると、奥のエノキの梢の裏を採り手が掬っています。

 

[どうなの!?]

 

[何とか採れたよ(;´▽`A``]

ヤマトタマムシ

ヤマトタマムシ

日本を代表する身近で美しい大型甲虫です。蝶がオオムラサキなら、甲虫はこれかルリボシカミキリが日本代表入りでしょう。

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採り手のネットには一振りで二頭が入っていました。

ヤマトタマムシ

ヤマトタマムシ頭部

ご覧の通り、触角や脚部を含め隅から隅まで美しく輝きます。

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ゴマダラカミキリ

ゴマダラカミキリ

びびびびび・・・とエノキに飛来したところを採り手がネットインしました。

広く分布し、幼虫はいろいろな生木を食い荒らし、主に幹の下の方に真ん丸い脱出口を作ります。

その後ヤマトタマムシの追加は得られませんでしたので、先週ヤツメカミキリを確認したサクラをチェックしてみます。

コスカシバ

コスカシバ

カミキリに集中しているとはいえ、はじめ[しつこい蜂が翔んでるな!?]と思った程度でした。

前回来た時には[蜂]も見掛けませんでしたので、発生が本格化して来たのかも知れません。

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フィールド

その後、見事に剪定されている一画があったので様子見をしたのですが、肝心の材はキャンプ場で使ってしまうようで、残っていませんでした。

 

もう少しカミキリが出てくれると良かったのですが、

まあ、目的のムシも採れたのでこれで切り上げです。

 

さて、レンズの修理代、どうなるでしょうか・・_| ̄|○

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