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案外簡単で面白い?真昼のアカアシオオアオカミキリ

2009年07月19日 茨城県 限られた時間でも、狙うところは単純かも。

買い物ついででしたが、好物カミキリを無事確保できました。

森の入り口

いつもの森の入り口です。

奥さんと娘が犬もほぼ全館OKというつくば野のショッピングセンターで買い物を楽しんでいる間、採り手といつもの森にやってきました。まだ棲息していれば出ているだろうアカアシオオアオカミキリを昼間掬っちゃえ!というチョイの間採集です。

森に入ると、子供連れも多く、撮り手が質問を捌きながら採り手がクヌギの梢を掬うという分業作戦開始です。

クヌギを選ぶ

適度な荒れ具合のクヌギを探します。この時、樹液が出ているかどうかは気にしません。(夜は樹液が重要なポイントとなります念のため)

少ない経験からですが、元気な太い古木や、半立枯れに近い弱った樹もだめで、そこそこ弱りかけている状態が良いようです。

クヌギを掬う

そんなクヌギを掬います。

樹冠にはどうか判りませんが、発生期なら5メートルの竿があれば届く範囲にも潜んでいます。

掬うこと数本。

 

[いたよ!]

[あらら、あっけないじゃん!?]

アカアシオオアオカミキリ

アカアシオオアオカミキリ

というわけで、無事昼下がりの目標は確保できましたが、その後しばらく掬っても追加は得られませんでした。

やはり少なくなっていることは間違いなさそうです。

 

あまり粘っても追加できそうもないので、森の中で

[ご近所昆虫]を探してみることにしました。

ヨツボシオオキスイ

ヨツボシオオキスイ

以前は良く似たムナビロオオキスイも見掛けたのですが、この日見掛けたのはヨツボシオオキスイだけのようでした。

ムナビロオオキスイは第3間室と第5間室が不連続に分離するのですが、私の眼にはこの2つの間室の間を通る第4間室が曖昧に見えます。いずれ比較写真をご覧いただけたらと思い、準備中です。

> 拡大画像 

> 別アングル 

ナナフシモドキ

ナナフシモドキ

[モドキ]と名付けられていますが、立派にナナフシの仲間です。

前肢(脚)を伸ばしているので判り難いですが、触角が短いのが見てとれると思います。

エゴヒゲナガゾウムシ

エゴヒゲナガゾウムシ

姿を見掛けることはできなかったのですが、エゴの枝先を叩いたところ、上手い具合に♂♀(ペアではなかったようです)一頭ずつネットに落ちました。

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エゴヒゲナガゾウムシ

エゴヒゲナガゾウムシ

♂は大きく真っ平らな[顔]をしていて、牛の角のような突起の先に眼があります。

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カタシロゴマフカミキリ

カタシロゴマフカミキリ

今まであまり写真の無いカミキリムシでしたので、じっくり撮ってみました。

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際立って[肩が白い]印象は持っていないのですが・・・・

カタシロゴマフカミキリ

カタシロゴマフカミキリ

全身を長毛が覆っています。

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> 腹面の写真 

マダラアシゾウムシ

マダラアシゾウムシ

オオゾウムシに負けない、大型で模様も凸凹も楽しいゾウムシで、コナラやクヌギの樹液に集まるようです。

> 拡大画像 

森の外れ

そんなこんなで、いつもの森を一時間ほど楽しみ、ショッピングセンターに向かったのでした。

クヌギもご存知無い親子連れ(嫌みで申し上げているのではありません、念のため)でも、カブトムシ採りを楽しめるように整備された森ですが、他にも楽しい虫たちは棲息しています。

そして、こういった長閑(のどか)な景色がいつまでも楽しめる場所であって欲しいと願っています。

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