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お花見?お散歩?別動隊発動

2010年04月03日 茨城県

家族サービスにかこつけて、春のカミキリムシの[摘み採り]をしてきました。

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すっかりご無沙汰しておりますが、久し振りにカミキリムシを採ってきました。久し振りだからといって、華やかだったり、奥深かったりはしませんので、念のため。(え!?言われなくても判ります?)

西の方からはすでにカエデがちらほら、などと、とんでもない情報も飛び込んできますが、こちら茨城県南はまだ桜も5分くらい。それでも久し振りの日だまりを求めて公園には人出があるでしょう。

さて我家といえば・・・

オオミノガ

前夜は寒かったものの、暖かく晴れた土曜日。

オオミノガの蓑が下った我家のブルーベリーの芽も膨らんできました。

 

折角の陽気、閉じこもっていては勿体ないので

本日は家族揃ってつくば野の公園に出掛けることになりました。

花見と、ちょっとオマヌな我が家の老け顔犬の散歩を兼ねて・・・

予想されたことですが、公園駐車場は既に満車で、路駐もびっしり、

ま、他にもくつろげるポイントはあるので、まずはスルーしまして

ホームセンター

少し先にあるホームセンターにタキシングします。

実は、奥さんに弁償しなくてはいけないものがありまして・・・

ヒメリンゴを購入

ヒメリンゴです。

今ある一鉢はルリカミキリに食害を受けてしまい、今年はとても花を楽しめそうもありません。“ルリ子”達をそのまま住まわせてもらうため、新しい一鉢を弁償させてもらうことになっていたのでした。

安くて助かったぁ(;´▽`A``

公園

フードコートで食事も済ませ、移動する前に、もう一度第一目標の公園をチラ見してみると、上手い具合に数台が出庫しており、無事潜り込むことができました。

そんなわけで、振り出しからリスタートであります。

桜花

良く咲いている樹でもこのくらい、全体ではまだ5分に足りないくらいです。

池の周囲の桜の樹下には多くの家族連れがのんびりと団欒を楽しんでいました。

我が家の住人?

撮り手が[カメセンニン]と呼んでいる、オマヌな我家のお犬さまです。

まだ一歳と少しのくせに、爺くさい顔してるでしょう!?

ま、ともあれ、落ち着いたところで、採り手と別動隊を組み、裏側を巡ってみます。

公園の裏手へ

人のゆく、裏に道あり花の山

 

なんちゃって、裏にはそこそこ咲いているのに、人がまったくいません。

こりゃ具合が良いワイ・・と更に裏に突入します。

小径をチェック

裏側には、畑に向かう小径が通じていて、笹もあります。

ここは静かで、ハイイロヤハズカミキリを探すにはなかなかのポイントになっています。

アズマネザサかも

全体に枯れが進み、密度も下っているので、このまま維持できるのかどうか心配ですが、アズマネザサ(多分)が叢を作っています。

ハイイロヤハズカミキリ

ハイイロヤハズカミキリ

カメラを構えて、周囲を撮影していると、あっという間に採り手が割り出しました。

2月〜3月に掛けてがこのカミキリ割出しの[旬]なんですが、まあ、屋外初カミキリという意味では、我家では順番通りであります。

ハイイロヤハズカミキリ

ハイイロヤハズカミキリ

 

比較的容易な割にグッドルッキングな良いカミキリムシです。

ハイイロヤハズカミキリの翅端

肩のモコモコ感も良いですが、この[矢筈(やはず)]な翅端が素敵です。

杉をチェックする

季節外れの笹割りを楽しんだ後は、公園に戻って杉をチェックします。

季節感もばっちりですね。

スギカミキリは自然度の低い、表土の乾いたところにある杉に多産することが知られています。

つまり、こういった公園の杉がアプローチも楽で、効率も良いということになります。

脱出口の開いた杉

新しい羽脱口があって、脂(やに)も出ている杉の少し膨れ上がった樹皮裏に良く潜んでいます。

また根元の落ち葉に隠れていることも多いそうですが、公園では根元まで芝になっていることも多く、落ち葉も掃除されてしまうので、目の高さ〜膝くらいまでの樹皮を中心に探します。

スギカミキリ

スギカミキリ

数本目の杉から今年も顔を出しました。今となっては見馴れた春の顔ですが、やはり出逢うとホッとします。

スギカミキリ

スギカミキリ

ちょっと赤いかな!?

採り手に言われ、覗き見ると確かに脚部や触角、そして翅端付近が赤味が強く感じました。

スギカミキリ腹面

摘んだときに腹部も何だか妙に赤かったので、腹面も撮ってみました。

確かに面白い配色です。

[まさかテネラル?]

羽脱するまでに時間も経っているはずですので、テネラル(未成熟な成体)ではないはずです。念のため自宅に持ち帰り様子を見ましたが、変化ありませんでした。

スギカミキリ

スギカミキリ

こちらは、私たちが[ふつー]と思っている色と模様です。

桜とKEIZI

無事、スギカミキリも摘めたところで、少し時間がありましたが、撮り手はすでに休む気満々。

採り手は桜の枝をチェックします。ここはリンゴカミキリ不毛地帯?で、今まで一枝を得ただけです。

今日も見つけられませんでした。
断定はできませんが、こと桜に関しては薬を使う公園も多く、その影響ではないかと思われます。

 

こんな風に幕を開けた我が家的カミキリシーズンです。

今年はどんな虫たちに出逢うことができるでしょうか。

 

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