古人曰く[時には根を培え]的筑波周遊の旅 2010年05月15日 茨城県:筑波山周辺を巡る。KEIZI山道デビュー的な・・・ ゴールデンウィークの余韻もさめやらぬ5月のやや寒い週末、久し振りに筑波周辺を歩いてみました。 |
||
|
||
茨城県南部もカエデやウワミズザクラの花が終わり、コゴメウツギなど次の集虫力のある花に向け ちょうどカミキリ的[端境期]を迎えた感がありますが、この辺り、モミとカエデが同居する ポイントもあるはずで、駄目元でオダヒゲナガコバネカミキリに探りを入れておきたいし、 KEIZIの山道ドライブも試してみたい??・・・・というわけで |
||
|
筑波山麓のコンビニでカロリーと水分を補給しています。本日は季節的に厳しいものの、KEIZIの山道デビューも兼ねています。 ※水分やカロリーは予めスーパーなどで購入しておく方が経済的ですが、遊ばせていただいている身です。地元で何かしら消費させていただくのも、社会人としての虫採りの作法ではないか、と、生意気にも思っていたりします。 |
|
|
雲が広がって気温も低いですが、いつもの“筑波周遊コース”を登ります。 筑波の道は比較的広く走り易いのですが、側溝の蓋の無いところが多く、気を抜けません。とはいえ、幅の狭いKEIZIの軽はプアなエンジンの割りには軽快に登っていくのでありました。 |
|
|
標高400メートルに届くかどうかというあたりで、モミとカエデのセットメニューを確認していきます。[筑波はモミが多いし、カエデもあるからオダ(ヒゲナガコバネカミキリ)がいるはず]とKEIZIは言います。 こんなふうに・・・・モミとカエデ |
|
|
あちらこちらに・・・ 探すまでも無くモミとカエデが案外多いことにあらためて気付きました。(撮り手はこんなにポイント候補が多いとは認識していませんでしたが) それにしても、カエデの花がすっかり終わってしまっているのは残念です。 |
|
|
モミの[遺跡]? もう一つ気になるモミがあるというので、覗いてみると、怪しい痕跡がありました。断定はできませんし、カミキリfreakの“妄想”と言われればそれまでですが、矢印方面から喰い下りてきた幼虫は、○方面から脱出したのではないか!? |
|
|
こんな感じ(逆回りだったかも)で・・・・ と楽しく推理を膨らませるのであります。
なぜ、こんな想像を膨らませて興奮してしまうかというと、奥秩父で決定的な痕跡を見たことがあるんです。 |
|
|
閑話休題 さらに周遊を続けます。 もう少しすると、シラホシカミキリやニセシラホシカミキリが飛来するだろうポイントも今日はしぃんとしています。オトシブミを何種か見ただけでした。 ポイント探しも目的なので、今まで歩いたことのない道にも入り込んでみました。 |
|
|
ぽつりぽつりと花は・・・ ま、一応花はあることはありますが。 虫が来ていません。
(マルバ)アオダモ・・かも |
|
|
そこらにちょこちょこと見掛ける花には やっぱり虫の気配がありません。 オトコヨウゾメ? 葉の印象は表面に毛がなく、オトコヨウゾメ、花はコバノガマズミの感じがします。 オトコヨウゾメ4:コバノガマズミ6くらい?@2010年05月26日付記 |
|
|
更に歩くと、ようやくウワミズザクラが咲き残っているというより、ほぼ満開のポイントがありました。 日当たりが悪いんだろうと思われ、あまり期待はできませんが、逆に少ないところに集中することもあるので、掬ってみます。 |
|
|
フタオビヒメハナカミキリ 2005年に記録を取りはじめて以来ピドニア(ヒメハナカミキリ類)には縁が薄く、特に県南での出逢いがありません。普通にいる種類ですが、筑波周遊で得られたのは嬉しいです。 > 拡大画像1 > 拡大画像2 |
|
|
ナガバヒメハナカミキリ これも普通にいるヒメハナカミキリですが、ご当地初遭遇。しかもこれといった虫に出逢えていないこんな日には余計嬉しいわけです。 > 拡大画像1 > 拡大画像2 しばらく掬ってみましたが、あとはヒナルリハナカミキリ程度で、やはりカミキリの姿は少ないです。 ではもうひとつの探し物を・・・ |
|
|
ここに踏み込んだときに、付近にはアカメガシワが非常に多いことに気付いていました。 そして、アカメガシワといえば洞(うろ)です。洞をさがしてうろうろ(<(_ _)>)しながらも、落ち枝を拾ってみました。 樹皮下に食痕が走っています。 サビカミキリかな?いずれにしてもこの辺ではあまり得ていないので、一応確保。 |
|
|
こちらは少し太めの枝です。 樹皮下を食っていたものとは別種のような匂いがするのでこれも確保。 他の落ち枝からはお尻が見えたりしたものもあって、テーピングして数本確保してきました。 |
|
|
県南でやっと見つけたアカメガシワの洞です。 数年掛けて、それらしい洞は初めてかも。 場所と季節が重なればヒラヤマコブハナカミキリの集合住宅にもなれるんですが、場所も季節も外れています。それでも環境的にはいてもおかしくないので、ルッキングし、叩き棒にしているアルミパイプで煙を吹いてみましたが、予想通り静かなものでした。(煙草一本を一気に吹き出すと、舌が辛いこと辛いこと) しかし、季節が合っていないので、諦めていません。タイミングを合わせて際チャレンジしてみたいポイントができました。 |
|
|
こんなふうにアオキの部分枯れもありまして、もう少し季節が進むとヤハズカミキリなど大型のカミキリが落ちたりするのですが、本日はカミキリだけでなく、他の有象無象も殆ど落ちません。 これはもしかすると蛾の仕業? |
|
|
少し開けた広場はココメウツギに囲まれていました。 花の咲く頃にはきっと賑やかになるでしょう。ここらあたりだと当然のごとくミドリカミキリをまず期待。そして県南のハナカミキリ類の追加も期待したいところです。 |
|
ということで、また来ます( ̄0 ̄)ゞ |
||
|
||