KEI's昆虫採集記:採集記録バナー

久し振りのフィールドは、採るより会話が楽しいかも

2012年12月11日 久し振りに茨城にお邪魔して、友人と楽しく話しをして来ました。

2012年12月11日のフィールドの記録バナー

すっかり間を開けてしまいました、というにも開き過ぎですけど・・・_| ̄|○

久し振りにフィールドの記録をアップできること自体、嬉しいことと感謝しつつ纏めてみました。

間抜けなタイミングでのアップですが、お付き合いいただければ幸いです(∩_∩)ゞ

自宅
 

『たまにはどうです?

ぶらりとしてみませんかぁ!?』

茨城の心優しい友人Kさんが、フィールド遊びのお膳立てをしてくれまして、久し振りに出掛けることになりました。

花の季節にカミキリムシを追い掛けるのとは違い、冬はのんびり歩けるのも良いわけです。

常磐道
 

久し振りの常磐道北上・・・

といっても、常磐道そのものは使ってるんですけど、虫のいるフィールドを目指して走るのは久し振りです。

虫好きな方なら、ご理解いただけるでしょう、妙に高揚して、眠気も吹き飛ぶ、独特の清々しい緊張感で走ります。

待ち合わせ場所へ
 

今回はあまり北上せず、茨城県の真ん中あたりになるんでしょうか、その辺を散歩するわけです。さらりと高速を降りまして、待ち合わせ場所へ向います。

待ち合わせ場所到着
 

待ち合わせ場所到着。

コンビニ、便利ですよねぇ。地図検索にもすぐに引っ掛かるし、そもそも判り易いとこにありますから。

流れも良かったので、予想より早く着きまして、カロリーと水分補給。それと私は個室ダイエットまで済ませ、約束の時間を待っていると、程なくKさんがやって来ました。

車が違っていたので、気付くのが遅れましたが、ご挨拶し、概略を伺って出掛けます。

第一地点到着
 

『こんなところもチェックしているのかぁ!?』と感心しながら、追尾することしばし。

第一ポイントに到着です。

散歩場所
 

こんな開けたところにいるらしいんです。え!?何がですって?
失礼しました。久々の編集作業なので、最終(採集)標的をまだ記してませんでしたね。ずばり金メダルはセアカオサムシです。全体的な魅力としては、アカガネオサムシと票を分けるでしょうが、美麗という点からすると、関東地区でこれ以上の美麗歩行虫はいません。

それがこんな乾燥気味のフィールドに?俄には信じられませんが、間違いなく棲んでいるわけです。後はエサキオサムシやアオオサムシもいるでしょうから、いろいろ楽しみましょうということになってます。

レクチャー中
 

『苔を捲(めく)るだけなんで、コツは要りません。いれば簡単ですよ』と、Kさんの説明を受けています。『(要するに目っけることかぁ。一番苦手かも)』。乾燥具合、硬さ、そして現場でないと判り難い[雰囲気]などを『ふむふむ、なるほど・・・』などと判ったような気になって、探索に向います。

探索に向いながらKさんが、『許可貰ってきますね』と、奥で作業をしている、土地の関係者と思しき所へ苔捲りと、採集について、お許しを得てきてくれました。これ、大事なことなので、みなさんもお忘れなきよう。

フェイスオフ!
 

『いねぇよ、そんな虫』と言われたそうですが、『許可は貰えました』ということで、フェイスオフ。

冬の寒さも日差しが和らげてくれます。

フィールド
 

青空に好い感じで雲も浮かび、『絶好の散歩日和だなぁ〜』なんて、すっかりのんびりムードの私です。

もう、Kさんとフィールドで話しもしたし、私は達成感を醸し出しちゃってるので、採集のスイッチが入りません。あはは。

虫はKさんとKEIZIに任せましょう。

エサキオサムシ
 

エサキオサムシ

しかし、虫を見るとやはり虫が騒ぐといいますか、自分でも捲ったり掘ったりするんですが、すぐに虫感の弱さを再認識し、二人の様子を見ながらまったりしてしまいます。

> 拡大画像

オサムシの中では小型の部類で、身の丈を知るというか、越冬窩(か)もこじんまりしていて、好いオサムシです。

エサキオサムシ
 

エサキオサムシ

アオオサムシより明らかにひと回りかふた回り小型で、オーソドックスな色合いです。

少し離れたところでは、緑掛かった個体も得られましたので、色の変化も楽しめそうです。

> 拡大画像 

アオオサムシ
 

アオオサムシ

関東平野で普通に見掛けることができるのですが、大型で美しく、見栄えのする歩行虫です。

> 拡大画像 

クロナガオサムシ
 

クロナガオサムシ

この辺ではトウホククロナガの可能性もありそうなので、念のため上翅の丘孔点列を確認したところ、クロナガで間違いありませんでした。

つくば野でもツクバクロオサムシ※エサキとアオが混生していますが、クロナガとは別の場所にいることが多いので、3種類が同じ場所で越冬しているのは新鮮でした。
誤記のため修正させていただきましたm(_ _)m

> 拡大画像 

オサムシ2種
 

アオオサムシとクロナガオサムシ

クロナガオサムシは泥まみれでいることが多く、体表に付着した濡れた泥が凍ったら、辛いだろうに、と思ってしまいます。

よほど寒さに強いのか、それとも水弾きの差は越冬にはこれといって影響しないものなんでしょうか?

ちょっと気になっています。

栗畑
 

栗林です。

途中経過は記してませんが、最初のフィールドから、何ヶ所も捲ったり、掘ったりして、散歩を楽しんでいます。

駐車場で
 

そんなこんなで、あちこち巡りましたが、金メダル候補のセアカオサムシは見つからず、もうひと確認してみようという場所近くの駐車場に車を入れまして、いざ、最後のひと勝負!

すでに満腹状態の私は、二人が見つけてくれたら,写真撮ろうと、のんびりしたもんです、ハイ。

最後のひと掘り
 

そんな私は無視して、頑張るふたり。

夢中になれる時間が楽しいわけです。

セイタカアワダチソウ
 

残念ながら、陽も傾き、真冬の寒さも感じるようになったところで、ノーサイドとなりました。

セイタカアワダチソウって、花穂がそのまま残るんですね。(この状態で、鳥などによって種が運ばれるようです。)

その後、駐車場に戻り、寒さで震えが来るまで、よもやま話をしまして、これがまた楽しかったです。寒さがなければ、真っ暗になるまで話し込んでいたことでしょう。

どうもお疲れさまでした。

常磐道
 

そんなわけで、

のんびりと帰路についたのでした。

 

Kさんには、いつも心を配っていただいてるんですが、久し振りに再会できました。

『セアカオサムシを見せてやろうじゃないかぃ!?』と、苦心していただいたようで、

この日出会えなかったことを、とても残念がっておられましたが、私たちにとっては、

フィールドでお会いしたことで、ほぼ目的達成なので、虫は正直オマケです。

私的にはエサキオサムシ@茨城県は新鮮でしたし、セアカの棲息場所については、

想像とはだいぶ違っていて、勉強(ホントかぁ!(;`O´)o?)にもなりました。

楽しい時間をどうもありがとうございましたm(_ _)m

 

セアカオサムシ
 

セアカオサムシ

『粘ったらいましたぁ〜!』と、

後日送っていただいた、棲息証拠写真です。

うんうん、やっぱ好いですねぇ。

いつか直接掘り当ててみたいですが、今は茨城のフィールド遊びに復帰できたことで、満ち足りているのであります。

この写真はKさんから借用したものです。流用されませんよう、特にご配慮ください。

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