▼用語▼ |
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あ |
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いにゅう・ |
移入:人為的に昆虫を移し入れること。 |
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うか・ |
羽化:蛹から脱皮して成虫になること。 |
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うだつ・ |
羽脱:羽化した蛹がホスト(寄主植物)から出てくること。カミキリの場合、ホスト内で蛹化(ようか:幼虫から蛹になること)し、その後羽化してもなお、その内部に止まり、季節を待って羽脱する種類は少なくない。 |
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エリトラ・ |
elytra:甲虫を特徴付けている堅い上翅(じょうし)のこと:翅鞘/鞘翅 |
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か |
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かいごうせん・ |
会合線:左右の上翅を閉じ時現れる背中を縦に走る中央線。 |
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かた・ |
肩:上翅の前縁の両翼角、人で言う“肩”に見える部分。 |
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かんしつ・ |
間室:オサムシやゴミムシダマシ、その他甲虫類の上翅を縦に走る、点刻列と点刻列、または点刻列と会合線に挟まれた部分のことで、会合線側を第1間室として順に数えていくのだが、研究者によっては第1間室を会合部と呼び、第2間室から1・2・3・4・・と数える場合もあるので、同定時や図鑑を読み解く際は注意を要する。 |
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きんえん・ |
近縁:分類上近いこと(外観が似ているとは限らない)。 |
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きんじ・ |
近似:外観が良く似ていること(分類上離れている場合も)。 |
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けいせつ・ |
脛節:脚の一部で人の体でスネ(脛)に見える部分。 |
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こうしょく・ |
後食:羽化(羽脱)したカミキリムシの成虫が、食餌(しょくじ)すること。後食しないと、性成熟(交尾や産卵が可能)できなかったり、色付きが悪かったり、触角が伸び切らなかったりする種類もあると言われる。 |
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さ |
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ざいさいしゅう・ |
材採集:幼虫や、蛹、新生成虫が潜む“材”を持ち帰り羽脱を待つ方法。生木を切る場合も含め、許可を得るなど、配慮が必要。 |
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ししょう・ |
翅鞘:甲虫の体を覆う堅い翅(はね)の部分:鞘翅(しょうし、さやばね)と同じ:上翅 |
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したん・ |
翅端:上翅の先端。翅を閉じて止まっている時は、お尻側の先端。この状態で外側と内側を、それぞれ『翅端外角』、『翅端内角』と呼び、この突出の仕方や形状で同定できることもある。 |
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しょうし・ |
鞘翅:堅い翅(はね)のこと:翅鞘(ししょう)と同じ:上翅 |
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じょうし・ |
上翅:堅い翅(はね)のこと、甲虫では前後の翅を重ねて閉じてとまるため、上下を使って表現される:翅鞘、鞘翅、エリトラ(elytra) |
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じょうしそくへん・ |
上翅側片:上翅を縁取るようにフランジ状になっている部分。 |
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しょうじゅんばん・ |
小楯板:前胸背と2枚の上翅で囲まれた小さな三画形部分。 |
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スウィーピング・ |
sweep(ing) :スイープ、またはスウィープとも:捕虫網で(花や葉を)掬(すく)って採集する方法で、昆虫採集の典型的なイメージ。 |
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ぜんきょうはい・ |
前胸背:前胸(前脚がついている胸の一番前の節)の背側。上から見ると、胸そのものに見える部分で、特徴的な模様や突起を持つことも多く、頻出用語。 |
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そだ・ |
粗朶:手入れや伐採のときに切り取られた細枝や葉、またはその集積。
ルッキング+叩き採集で多くのカミキリが得られる。 |
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た |
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たいせつ・ |
腿節:脚の一部でモモ(腿)の部分。 |
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たたきさいしゅう・ |
叩き採集:枝や葉などを棒で叩き、落ちる虫を採集する方法:ビーティング。 |
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てんこく・ |
点刻:翅鞘など体表面にある小さな凹み。 |
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とうじゅん・ |
頭盾:前頭(額)と上唇(じょうしん)の間にある盾状のパーツ。 |
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とうきょうぶ・ |
頭胸部:頭と胸の部分。 |
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どば・ |
土場:伐採木が積まれている場所。 |
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な |
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ニッチ・ |
Nich:生態的地位:元々は[隙間]や[窪み]の意味。 |
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ね・ |
根、ネ:上翅の付け根付近。 |
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は |
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ビーティング・ |
beating:枝や葉などを棒で叩き、衝撃で落ちる虫を下で受ける採集方法。 |
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ホスト・ |
host:幼虫の取り付く(餌となる)対象。カミキリムシの場合、幼虫の食樹、または食草。 |
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ま |
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めいにゅう・ |
迷入:台風など自然現象によって今まで分布していなかったものが、入ってくること。 |
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や |
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わ |
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英数 |
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elytra・ |
エリトラ:翅鞘/鞘翅:上翅(じょうし)のこと |
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