アオカミキリ[Schwarzerium quadricolle (Bates,1884)] |
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分類: |
カミキリムシ科:カミキリ亜科:アオカミキリ族:アオカミキリ属 |
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体長: |
21〜30mm |
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食樹: |
イタヤカエデ、イロハモミジ他、カエデ属(クリ:ブナ科、ヤシャブシ:カバノキ科の報告もあり) |
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分布: |
北海道、奥尻島、本州、飛島、粟島、四国、九州(北部)、対馬 |
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時期: |
6〜8月 |
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特徴: |
エリトラ(翅鞘)が[梨子地]の鮮やかな緑〜青緑に輝く大型のカミキリムシです。成虫はノリウツギ、リョウブなどの白い花に集まります。カエデ属をホストとするため公園にも棲息していることがあります。 |
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注意点: |
オオアオカミキリと似ていますが、触角が翅端を超えることは殆ど無く、また下の頭胸部の写真に示すように、触角第一節が角張っていず、丸みを帯びていること、前胸背の前側が角張っていること(オオアオカミキリは第一節が角張って尖っており、前胸背の前側が細まっている印象になります)などで区別できます。またオオアオカミキリは翅端が狭まっており、シルエットが大きく異なります。ムラサキアオカミキリという大型のアオカミキリ属がいますが、色は概(おおむ)ね強く紫掛かっています。また、分布は九州に限られています。 |
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【外観】 |
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煌(きら)めくグリーンの大型で美しいカミキリムシですので、少なくとも本州以北ではあまり迷うことはないはずですが、オオアオカミキリ(アオカミキリよりは得難いはず)とは、触角がそれほど長くなく、頭胸部の写真にあるように触角第一節には尖った部分はなく、丸みを帯びています。また前胸背の前側角には明確な凸部があり、上から見ると四角の角のように見えます。オオアオカミキリはここが不明瞭で前に向かって窄(すぼ)まるような前胸をしています。普段はエリトラ(翅鞘)に隠れていますが、腹部背面も見事な紫色に輝きます。 |
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【棲息場所】 |
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幼虫はカエデ類の生木に入りますので、紅葉の名所は勿論、そこそこの公園でも見掛けることがあります。 |
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[参考ページ] |
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