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ウスイロトラカミキリ[Xylotrechus cuneipennis (Kraatz,1879)]

分類:

カミキリムシ科:カミキリ亜科:トラカミキリ族:トラカミキリ属

体長:

11.0〜18.5mm

食樹:

各種広葉樹他トドマツ(マツ科)の記録あり

分布:

北海道、奥尻島、本州、伊豆諸島、佐渡、隠岐(おき)、四国、九州、対馬

時期:

6〜8月

特徴:

伐採木や粗朶(そだ)などで見ることが出来る活発(トラカミキリ族は総じて活発ですが)なトラカミキリです。ポリネシアなどでみる民俗的な楯にでもなりそうな模様のエリトラ(翅鞘)が目印になりますが、どちらかというと活発な蟋蟀(こおろぎ)という感じです。

注意点:

ウスイロトラカミキリは比較的判り易い種類ですが、トラカミキリ族は模様や色が紛らわしいものが多く、慣れるまでは現場判断が難しいかもしれません。採集や写真に撮るなどして、図鑑と照合することをお薦めします。

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ウスイロトラカミキリ

ウスイロトラカミキリ

ウスイロトラカミキリ

【外観】


ウスイロトラカミキリ  ウスイロトラカミキリ
 

茶〜茶褐色の上翅に南洋の先住民が使う“楯”を彷彿(ほうふつ)とさせる模様があります。
トラカミキリの多くはハチに擬態していると言われますが、このカミキリはどうなんでしょうか?横から見たときには腹部の白線が効果的なので、クロスズメバチ擬態だろうと思えます。ただ、私の初遭遇の印象は“素早く走り回る蟋蟀(コオロギ)”でした。
 

【棲息場所】

森の材 林道脇の材
 

珍しい種類ではありませんが、どちらかというと平地よりや山間(やまあい)の森の住人のようで、平地の里山での記憶がありません。日陰〜半日陰に集まる傾向を感じますが、陽を浴びている材置き場でも裏側や材の隙間を覗くと案外簡単に顔をのぞかせていたりします。
 

ウスイロトラカミキリ

ウスイロトラカミキリ

[参考ページ]

2005年6月秩父郊外で初遭遇の様子

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