KEI's昆虫採集記:我が家的カミキリ図鑑バナー

ビャクシンカミキリ[Semanotus bifasciatus bifasciatus (Motschulsky,1857)]

分類:

カミキリムシ科:カミキリ亜科:スギカミキリ族:スギカミキリ属

体長:

7〜18mm

食樹:

ヒノキ、アスナロ(ヒノキ科)、スギ、カラマツ(マツ科)

分布:

北海道(道南部)、本州

時期:

3〜4月

特徴:

上翅に二本の黄色から茶の帯がありますが、個体変異も激しいようで、黒化するものもあります。かなり低温のうちから出現するそうです。夜間ヒノキの伐採木などに集まり活発に活動しますが、棲息地は比較的限られているという話しも聞きます。発生場所では近縁のスギカミキリより、はるかに密集する印象です。

注意点:

紛らわしい種は特にないと思いますが、スギカミキリの黒化型とこのカミキリの黒化型は近縁でもあり似ますが、難しくは無いはずです。それに生息域もかなり違います。

小さな写真をクリックすると拡大画像のページが新規ウィンドウで開きます

【外観】※画像をクリックすると拡大画像をご覧になれます

全体(標本)

頭胸部と翅鞘上部(生体)

斑紋変異(拡大画像ありません)

体型は扁平(拡大画像ありません)

シルエットは触角の短めなスギカミキリですが、斑紋がとても美しく印象的です。出現期間と地域がある程度限定されるようで、環境が適合していてもやや出逢い難い種類です。
上翅にある二本の茶〜黄の帯が特徴(写真上左)ですが、変異も多いそうです(写真下左)。
拡大してみると、薄い色の部分は半透明に透けていて奇麗です。前胸背にはスギカミキリに似た独特の模様がレリーフされています(写真上右)。
昼はヒノキなどの樹皮裏に潜む傾向があるためか、体型は扁平です(写真下右)。

【棲息場所】

棲息が確認されている地域の土場なら

夜にチェックしてみます

ヒノキの土場を、発生期のできるだけ夜に訪れるのが効率的です。可能なら昼のうちにでも作業している方の許可を得ておくべきです。そして許可を得ていても(たとえ樹皮が剥がされることが明らかな材であっても)、不用意に樹皮を剥がして顰蹙(ひんしゅく)を買うような行為は控えます。そのためにも、活発に材を歩き回る夜間の訪問がお薦めです。

参考ページ

2007年5月夜の土場での様子

>> 我家的カミキリ図鑑TOP <<

KEI's昆虫採集記:ホームページへ

inserted by FC2 system