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キボシカミキリ[Psacothea hilaris hilaris (Pascoe,1857)]

分類:

カミキリムシ科:フトカミキリ亜科:ヒゲナガカミキリ族:キボシカミキリ属

体長:

15〜30mm

食樹:

クワ類、コウゾ、イチジク、イヌビワ、ガジュマル、アコウ(桑科)、柑橘類(ミカン科)、ヤツデ、カクレミノ(ウコギ科)、クサギ(クマツヅラ科)、ムクノキ(ニレ科)

分布:

本州、猿島、伊豆諸島、粟島、隠岐(おき)、四国、九州、対馬、尖閣諸島

時期:

5〜11月

特徴:

黒い体に黄色(時に白)い斑紋、長い触角を持ちます。前胸は筒状に縦長で、横に皺(しわ)のような彫刻があり、両側の突起は大きくないものの丸くしっかりしています。

注意点:

シーズン末期には上翅の模様が殆ど消えてしまうことがありますが、前胸背の横皺や長い触角などで識別は可能です。

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【外観】

全体(生態写真を加工しています。)

全体(生態)

長い触角3節

触角第一節の角稜

中脚脛節の抉(えぐ)れ

触角飾り毛は疎(まば)ら

触角は長く♀でも体長の2倍近くになります。前胸背2本の縦条が走りますが、中には分断されているものもあります。(詳細は省略しますが、西の方が分断は多いそうです)上翅の斑紋は黄色の濃いものから、殆ど白いものまで個体差があります。(写真上)
なお、前胸背は筒状に縦に長く横皺が見られます。
触角の第3節はとても長く、4節の倍近くあるように見えます。(写真下左)
触角第1節には角稜になっています。(写真下左から2番目)
中脚(中肢)の脛節(けいせつ)外側には切れ込みがあります。(写真下右から2番目)
触角の下面には疎(まば)らですが、飾り毛があります。(写真下左)

【棲息場所】

河川敷の畑脇にあった桑の叢

桑畑

クワ、イチジクの害虫として知られていますが、その通りで、夏にこれらを探せばかなりの確率で容易にみつけることができます。特に桑畑は一般的に農薬は使わないため、多数が棲息していることがあります。

参考ページ

2006年8月桑畑での様子

栽培されている桑各種

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