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ミドリカミキリ[Chloridolum viride (Thomson,1864)]

分類:

カミキリムシ科:カミキリ亜科:アオカミキリ族:オオアオカミキリ属

体長:

12.0〜19.5mm

食樹:

各種広葉樹および針葉樹

分布:

北海道、礼文島、利尻島、本州、隠岐(おき)、四国、九州、対馬、壱岐(いき)、種子島、屋久島、千島列島

時期:

5〜8月

特徴:

金属光沢の緑色(時に赤みがかることも)のスレンダーな体と、非常に長い後脚(腿節が翅端を超えます)が特徴的な中型のカミキリムシで、平地から山地にかけて広く分布します。

注意点:

近縁近似のオオアオカミキリとは、サイズと細長いシルエットでほぼ判りますが、後脚のふ節(脛節の先、爪の手前まで)第一節の長さが、残りの節を合わせた長さより長いことで判別できます。念の為。

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【外観】

全身(標本)

頭部(標本)

右後脚ふ節(標本)

左翅鞘翅端付近(標本)

全身が緑で、非常に細く、特に後脚はバッタのように長いのが目につきます。(写真上左)
触角の第一節の端は角張っています。3節以降も節の先が段差状になっています。(写真上右)
後脚のふ節第一節の長さ(緑の矢印)は残りの節の長さ(青い矢印)より長いです。(写真下左)
翅端は『狭く丸い』と表現されます。(写真下右)

【棲息場所】

コゴメウツギの花(初夏)

材置き場(初夏〜夏)

山地のノリウツギ(夏)

初夏の頃からクリやコゴメウツギなど白い樹の花に集まる姿や、キャンプ場や里山の材に飛来する姿が見られます。夏の山地ではノリウツギにも訪花し、広く長く美しい姿を見せてくれます。美麗種の中でも数も多く、親しみやすいカミキリムシです。

参考ページ

2006年6月茨城県の材置き場での採集の様子

2006年8月山間(やまあい)のノリウツギの花での採集の様子

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