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ナガバヒメハナカミキリ[Pidonia (Pidonia) signifera (Bates,1884)]

お願い:

ヒメハナカミキリ属は、ピドニアと呼ばれ親しまれていますが、同定が難しいグループの筆頭格でもあります。地域や個体変異に雌雄差も加わり、簡単では無いものも多いのですが、避けて通れません。万一違和感がありましたら、ご一報くださいますよう、お願い申し上げます。

分類:

カミキリムシ科:ハナカミキリ亜科:ハイイロハナカミキリ族:ヒメハナカミキリ属

体長:

7.0〜11.5mm

▼斑紋等概説▼

食樹:

シデ類(カバノキ科)

ヒメハナカミキリ(ピドニア)の翅鞘模様

分布:

本州、佐渡、隠岐(おき)、四国

時期:

5〜7月

特徴:

口器を除く頭部と前胸は黒色です。前胸背は中央部がやや細長い印象です。触角は♀でも9〜10節で翅端を越えます。上翅は会合部が黒く側方の黒色紋も(特に♀)長く連なるように見えますので、遠目だと3つの黒帯のように感じます。上翅後半はLp紋とS紋が♂では近づき、♀ではつながりますので、翅端付近に黄褐色の斑紋を持つようにも見えます。

注意点:

関東近郊では、広く数多く分布していますが、トウホクヒメハナカミキリ、ホクリクヒメハナカミキリと良く似ています。採集場所によっては、体型、触角、腹面なども含めて検討する必要があります。

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【外観】

ナガバヒメハナカミキリの図鑑画像

ナガバヒメハナカミキリの図鑑画像

♀の全体です。会合線の黒斑(S紋)と後半のLp紋が繋がっています。

♂はS紋とLp紋は繋らず、斑全体が小さい傾向があります。

【棲息場所】

カエデの花
ナガバヒメハナカミキリの図鑑画像(カエデ)

ウワミズザクラ
ナガバヒメハナカミキリの図鑑画像(ウワミズザクラ)

カエデやウワミズザクラなど、見通し良い(あまり強い陽射しは好まないようです)ところにある白い小さな花に集まります。

その他の拡大画像

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[参考ページ]

 > 2010年5月:茨城県での様子

 > 2009年5月:茨城県での様子

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