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シラホシカミキリ[Glenea relicta relicta Pascoe,1868]

分類:

カミキリムシ科:フトカミキリ亜科:トホシカミキリ族:シラホシカミキリ属

体長:

7〜13mm

食樹:

各種広葉樹および松科

分布:

北海道、礼文、奥尻、本州、伊豆諸島、飛島、粟島、佐渡、隠岐、四国、九州、対馬、五島列島、甑(こしき)島列島、種子島、屋久島、口永良部島、

時期:

5〜8月

特徴:

面の張った翅鞘に、その名の通り白い斑を鏤(ちりば)めた、美しいカミキリムシです。脚部はオレンジ色掛かっています。上翅端には棘(とげ)状に明確な突き出しが見られます。

注意点:

ニセシラホシカミキリなど近縁近似種もありますが、白い斑が作る模様、上翅端の突き出し、脚の色などで識別できます。

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【外観】

シラホシカミキリ シラホシカミキリ シラホシカミキリ
 

シラホシカミキリ シラホシカミキリ

翅鞘側の稜線

翅鞘先端の突起

オレンジ掛かった茶色の翅鞘に、通常白い斑が左右で10個(十星:トホシカミキリ族の所以?)見えます。前胸背中央には白い帯が縦に走り、小楯板(しょうじゅんばん:前胸背と翅鞘に囲まれた小さな三角形または長方形の部分)も白く目立ちます。(写真上、左〜右)
翅鞘側面には二本の稜が縦に走っています。図鑑などには“明瞭に走る”とありますが、実際は虫眼鏡や写真を拡大して見ても、光の角度が悪いと簡単には確認できないこともあります。(写真下左)
翅端外角(写真下右赤矢印)と内角(写真下右青矢印)は、棘状に突出しています。特に外角の突出は大きく、肉眼でも容易に判ります。
 

【棲息場所】

シラホシカミキリ シラホシカミキリ シラホシカミキリ

後食(成虫の摂食行動)のため、リョウブ、ハルニレ、オヒョウ、アジサイ類、ゴトウヅル、サルナシ、ガマズミなどを訪れ、葉脈を噛るため、縦長の穴を目印にこのような植物を探すと見つかります。07年6月に山間のウツギに飛来しているのを確認しています。(写真左、中央)また、産卵のため材置き場や粗朶に飛来する個体も見られます。

[参考ページ]

2007年ウツギで確認したときの様子

2006年材置き場で遭遇した時の様子

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