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スギカミキリ[Semanotus japonicus (Lacordaire,1869)]

分類:

カミキリムシ科:カミキリ亜科:スギカミキリ族:スギカミキリ属

体長:

14〜23mm

食樹:

スギ、ヒノキ、サワラ等の針葉樹

分布:

本州、佐渡、冠島、隠岐(おき)、四国、九州、壱岐(いき)

時期:

3〜5月

特徴:

脂ぎったように黒光りした身体に、多数の毛が見えます。エリトラ(翅鞘)には2対、4つの黄斑がありますが、中には黒化して見えないものもいます。

注意点:

ヤクスギカミキリという近似近縁種がいますが、孤立した分布です。

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【外観】

スギカミキリ スギカミキリ
スギカミキリ スギカミキリ

春、桜の開花とともに現れる中型のカミキリムシです。全体に濃茶〜黒い体に(黄色)薄茶の斑が4つ見えますが、変異があり中には全体が黒いものもいます(写真上左右)。
夜行性で、夜間主に弱ったスギの幹を歩き回るそうですが、昼間は少し浮き気味の樹皮裏や根元の落ち葉などに潜んでいます。(写真下左)
前胸背には錨のような艶のある浮き彫りのような模様が見えます(写真下右)。
脂(やに)に対応するためか毛深い印象です。
 

【棲息場所】

スギカミキリ スギカミキリ スギカミキリ

スギを枯らす害虫として知られていますが、山深い手入れの良い杉林ではほとんど見掛けません。海近くや平野部の乾いた土質のスギに多産する傾向があります。実際私達も公園や道沿いのスギで多く見掛けています。独特の羽脱口は間違えようがなく、新しいものは穴の縁の色が若いのですぐにそれと判ります。桜が咲きはじめたころから新緑が芽吹く位の期間に、このような脱出口が多く見られ、脂も多く出ているスギを探すと見つかります。
 

[参考ページ]

2006年4月住宅地脇の公園での様子

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