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トガリシロオビサビカミキリ[Pterolophia(Pterolophia) caudata caudata (Bates,1873)]

分類:

カミキリムシ科:フトカミキリ亜科:サビカミキリ族:サビカミキリ属

体長:

12〜16mm

食樹:

各種広葉樹(特にフジ)

分布:

北海道、奥尻島、本州、猿島、伊豆諸島、飛島、佐渡、冠島、隠岐(おき)、四国、九州、対馬、壱岐(いき)、筑前沖ノ島、五島列島、甑(こしき)島列島、種子島

時期:

5〜10月

特徴:

“分厚い”カミキリムシで、上翅の翅端が突き出し、開いている特徴的なシルエットです。また翅鞘肩付近を横から見ると明瞭な瘤状隆起に黒い毛の束を持ち、ここは上から見ると黒い斑に見えます。翅鞘後ろ側には白い帯が確認できます。特にフジの枯れ蔓に多いとされ、公園の藤棚でも得られます。極めて普通とされますが、樹や蔦にいるときは見つけ難い配色です。

注意点:

男女群島の女島(めしま)にはメシマトガリシロオビサビカミキリという亜種がいますが、それ以外は、翅端が尖って開いていること、翅鞘の斑紋や瘤などからサビカミキリの中では判り易い部類です。

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【外観】

全体(標本)

全体:横(標本)

翅端(標本)

横から見た翅鞘(標本)

翅鞘後半に白い帯が確認でき、翅端は尖り、明確に外に突き出しています。(写真上左)
かなり厚みのあるカミキリムシです。肩には瘤状の明瞭な盛り上がりがあり、黒い毛が密生しています。翅鞘後半部は45度程に急角度に落ち込みます。(写真上右)
翅端の特徴的な突き出しです。(写真下左)
肩には種名に“コブ”が付かないのが不思議なくらい立派な瘤があり、“シロオビ”の後ろは崖のように急激に下に落ち込みます。(写真下右)

【棲息場所】

極めて普通で、フジの枯れ蔦に良く付いていると言われます。周囲に雑木林が残っているような公園の藤棚があれば、その幹についていることもあります。また灯火にも飛来します。

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