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トラフカミキリ(トラカミキリ)[Xylotrechus chinensis Chevrolat,1852]

分類:

カミキリムシ科:カミキリ亜科:トラカミキリ族:トラカミキリ属

体長:

17〜26mm

食樹:

クワ、ヤマグワ(クワ属)

分布:

北海道、奥尻島、本州、伊豆諸島、粟島、佐渡、四国、九州、対馬、五島列島、種子島、奄美諸島、沖縄諸島、先島諸島

時期:

7〜9月

特徴:

エリトラ(翅鞘)にはっきりとした黄色と黒の縞模様を持つ、中型の活発なカミキリムシで、スズメバチを連想させます。山間部に自生している野生の桑よりも、平地で桑畑を探すと効率良く見つけることができます。特にかつて養蚕(ようさん)が盛んだったところでは、町外れや田畑の畔に残ったような桑にまだ棲み残っていることがあります。このような場所で大型の蜂を見掛けたら、そっと見守ってみてください。トラフカミキリかも知れません。
なお、蜂は巣に近づかない限り襲ってくることは希ですし、特に単独飛行中の蜂に遭遇した場合は動かずにいる方が安全なことが殆どです。
桑畑とともに、この素晴らしいカミキリムシも年々少なくなっているのは残念です。

注意点:

オオトラカミキリ(モミ類について、胸が真ん丸)と似ていますが、棲息場所や得難い種類であることなどから、間違える心配はありません。

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【外観】

トラフカミキリの図鑑画像

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エリトラ(翅鞘)は、お尻に向かって、滑らかにやや細くなり、黄色地に黒で鏃(やじり:矢の先端)のような模様を作ります。静止した状態では感じませんが、蜂の腹部が細くなっているのに似せるという効果を期待できるそうです。模様そのものはベンツの“トライポインテッドスター”のようにも見えます。胸はトラカミキリ族の代表格らしく、やや縦長の見事な球形に膨(ふく)らみます。相対的に小さい頭の効果もあって、シルエット全体は小芥子(こけし)のように見えます。個体差はあるようですが、胸(前胸背)には横縞が確認できます。

トラフカミキリの図鑑画像

【棲息場所】
  樹皮の荒れた、ダイジョブなの?というような桑の幹に多く、葉にはあまりいません。
  また、数メートルの高さを活発に飛翔する姿も良く見かけます。

トラフカミキリの図鑑画像(桑)

桑畑(栃木県)

一の瀬(栽培種)

河川敷の桑(茨城県)

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[参考ページ]

> 2005年8月:秩父の放置桑畑での様子 

> 2005年8月:栃木の桑畑での様子 

> 2006年8月:秩父での様子 

> 2006年8月:栃木の桑畑での様子(05年8月と同じ場所) 

> 2008年8月:河川敷での様子 

> 2009年8月:栃木の桑畑での様子 

> 桑の種類について 

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